群ようこ 『ヤマダ一家の辛抱』2020/05/16



近所の動物病院でフィラリアの薬をもらっていたのですが、ヨボヨボのおじいさんなのでコロナ対策なんてしていなさそう。
犬たちをペットホテルに預けていた獣医さんに、血液検査をしなくてもフィラリアの薬をいただけませんかとラインで聞いてみたら、昨年薬を与えていれば、特例として今年はしなくても渡せますとのことでした。
フィラリアの薬の他にのみ・ダニの薬も一緒に頼むことにしました。
もちろん人と接したくないので、送ってもらいネットで振込みます。
フィラリアの薬はおやつタイプにしてみました。
体重が2.8㎏以上となっていたので、体重を量ってみると・・・増えている!
兄犬が3.9㎏、弟が3.8㎏。体重計が壊れているのかしら・・・。
ママと一緒にご飯を少し減らしてダイエットさせますわ。



ヤマダカズオさんには家族がいます。
雑誌の編集部の副編集長をしているサチコさんと娘が二人。
姉娘は真面目ないい子で、暇だと図書館に行き勉強したり本を読んだりしているナオコ。
妹娘は今時よくいるわがまま娘で、自分の思い通りにいかないと怒鳴り散らす、お洒落好きなユカリ。
ナオコは大丈夫と言われていた入試で失敗したのに、ユカリは運がよく、ろくに勉強もしていないのにエスカレーター式の私立学校に入ってしまいます。
しかし、入ってからのテストは一桁台で進級できるかどうかの瀬戸際です。
勉強するように言ってもユカリは蛙の面に小便状態。
娘に悩まされつつ社長秘書という仕事をしていたカズオさんですが、なんと仕えていた社長が急死してしまいます。
それからのカズオさんは我慢の毎日。
同じ頃、サチコさんは編集長と揉めて慣れない広報部へと異動します。
互いに仕事上で色々とあるのですが、人間って自分が一番苦労していると思いがちですよね。
サチコさんもそう。それで言ってはいけないことをカズオさんに言ってしまいます。
さすがのカズオさんもぶち切れます。

家族の中で本当に大事なことって意外と口に出して言っていないことがありますよね。
ヤマダ一家もそうです。
家族でありながら、互いにあっちこっちを向いて、向き合っていないのです。
自分が一番。他の家族に何があろうが知っちゃこっちゃない。
でもそういう互いに無関心な状態を維持していても、いつか向き合わなければならない時がやってきます。
それがいつかは家族によって違います。
ヤマダ一家はこれからどうなるのでしょうか。
平和に暮らしていってもらいたいですね。

群さんらしい面白いお話でした。

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