福田和代 『ディープフェイク』2022/03/18

「ディープフェイク」とは、「AIの学習手法のひとつ「ディープラーニング(深層学習)」と、「フェイク(偽物)」とを組み合わせた言葉」で、「ディープラーニング技術を利用してフェイク画像を作成したのがディープフェイク」。


中学校教師の湯川鉄夫は、生徒間の事件を解決したことをメディァに取り上げられて以来「鉄腕先生」と呼ばれ、教育問題のコメンテーターとして活躍している。
ある日、週刊誌「週刊手帖」で教え子の女性徒とホテルで密会していたと報道される。
まったく身に覚えのないことで、戸惑う湯川。
しかしその後、湯川が男子生徒に暴力を振るっている動画が拡散され、ネット上は湯川のことで大炎上する。

マスコミが職場や家に押しかけ、湯川はしばらくホテル住まいを余儀なくされ、学校では勤務できなくなる。そしてテレビのレギュラー番組から降ろされる。
その上、写真で特定された女子生徒が行方不明になり、娘が自殺未遂を起こす。

自分は知らず知らずのうちに誰かの恨みを買っていたのか。
一体誰が、何のために…。

そんな湯川に手を差し伸べてくれたのが、彼を世間に紹介した記者の勇山と番組で一緒にコメンテーターをしていたロックこと鹿谷、そして元教え子の森田だった。
しかし学校で唯一の頼りの綱だった教頭の土師が校舎から転落死する…。

読んで行くと、恐ろしくなりました。
普段何気なく使っているものが、脅威になるんです。
一旦落ちた社会的信用はなかなか元には戻らないですよね。
湯川の場合はいい人たちが周りにいて助けてくれたからどうにかなりましたが、私のようになんのツテもない普通の人だったら泣き寝入りして終わりですよ。
マスコミやネットのことはすぐに信用するのではなくて、疑ってかかる必要があります。
でもどうやって見極めたらいいのか…。

途中でこいつ怪しいと思いますが、それでも最後まで一気に読めます。
人の恨みや妬みは恐ろしいですね。
こういうことをする能力があるなら、もっといいことに活用しろよと言いたくなりましたが、笑。
snsをこれから活用しようと思っている方は読んでおいた方がいいかもしれない作品です。


<今日のわんこ>


いつもはママとゴロンと引っ張りっこをするだけですが、今日は弟との持って来いに参加した兄。
サンタの頭を噛んで、取ってみろをやり始めました。


なかなか離さないので、弟が助けを求めています。
おやつ探しをしたのですが、弟がおやつを食べていてもサンタを離しません。
部屋に戻してほっておくと、サンタを離し、置いてあったおやつを食べていました。
ホント、面倒な犬たちですww。

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