「リトル・フォレスト」を観てから読む2022/03/13

『リトル・フォレスト』は五十嵐大介による漫画です。
五十嵐さんが岩手県衣川村で実際に生活したときの実体験をもとに描かれているそうです。


漫画は2巻で、主人公は女の子です。
私は映画の方を先に観ました。
映画は「リトル・フォレスト 夏/秋」と「リトル・フォレスト 冬/春」に別れています。


いち子は東北の小さな集落・小森にある古い一軒屋に母の福子と暮らしていた。
しかし五年前に福子はいち子を置いて、いなくなってしまった。
それから都会に出て、スーパーでバイトをしながら男と暮らしていたが、都会になじめず、男とも上手くいかず、いち子は逃げるように小森に帰って来た。
近所には幼馴染みのキッコや2個下の後輩・ユウタが住んでいる。

小森では畑や田んぼで農作業をしながら、自給自足に近い暮らしをしている。
すべて福子に教えられたことだ。
薪を割り、パンを焼き、米サワーやグミのジャム、干し芋、干し柿、自家製のヌテラやウスターソースなどを作り、鴨を締め、クルミをつぶし、栗を煮る。
身体を動かし、汗をかき、自分で食べる物を用意する。

いち子は福子はずぼらだと思っていた。しかし自分で何もかもやることになってから、福子が料理に一手間かけていたことに気づく。
そんな頃、福子から手紙が届く。

いち子はキッコと喧嘩をしてしまう。
キッコから他人とちゃんと向き合ってきたのかと聞かれ、自分は向き合えなくて、小森に帰ってきたのだと思う。

集落の集まりの後、ユウタにも言われる。
いち子は一番大事なことから目をそらしている。それを誤魔化すために一生懸命とりつくっているのではないか。本当は逃げているのではないかと。
ユウタは小森で生きていくと決めている。
しかし自分はまだ小森で生きていくと決意できていないと思う。

福子の手紙を読み返し思う。自分は母にとって本当に家族と言えたのだろうか。
母も自分と同じように悩んでいたのかもしれないと。
「人生は螺旋そのものかもしれない」。
いち子は小森から出て行くことを決意する。

五年後、廃校になった分校で、小さな森の春祭が開かれる。
そこには…。

映画は漫画を忠実になぞって作られています。
主人公のいち子は漫画ではショートカットでワイルドですが、映画では橋本愛で、おとなしめ。ちょっと雰囲気が違うかも。
実際、女性一人で機械も使わず、畑や田んぼをやっていけるのかと思いました。
相当な体力と農業の知識がなけらばやれないでしょうね。
私なら三日ももたないわぁwww。
でも自然がとても綺麗で、畑や田んぼをやらなくてもいいんなら、住んでもいいかなと思いました。
それでももって一年かな(恥)。
とにかく料理の場面が多く、どの料理も美味しそうでした。
実際に橋本さんが作っているそうです。

最後に好きな言葉を。

「自分自身の身体で実際にやったことと、その中で感じたこと、考えたこと、自分の責任の中で話せることってそれくらいだろ。そういうことをたくさん持っている人を尊敬するし、信用もする。何もしたことがないくせに、何でも知ってるつもりで、他人が作ったものを右から左に流してるやつほど威張っている。薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした」

ユウタの言葉です。都会の会社でこういう人たちばかりと出会い、失望し、彼は小森に帰ってきたのです。

韓国でも映画化したそうです。内容が違うようですが、韓国の田舎がどういう感じか、そのうち観てみようと思います。

ボーと観ているだけでも心の洗われる映画です。
映像と音が綺麗でした。

「ドライブ・マイ・カー」を観る2022/03/15

「ドライブ・マイ・カー」が、アマゾンのプライムビデオで観られるのがわかったので、観てみました。
ポスターはフランス版を載せておきます。
映画は、私は村上春樹は好きな方なので、三時間という長さは気になりませんでした。
村上春樹が嫌いな人には向かない映画かもしれません。


ベットで脚本家の妻が物語っている。
同級生の山賀の家に忍び込む女子高校生の話を。
妻はセックスの後、物語り、それを忘れてしまう。
翌朝、覚えている夫が妻に語り、妻はそれを脚本にする。

『ゴドーを待ちながら』を演じる家福。
楽屋で化粧を落としていると、妻の音が自分のドラマに出ている高槻という若い俳優を連れてくる。

翌朝、家福はウラジオストックで開催される演劇祭に招待されていた。
そっと家を出ようとする家福に、音が『ワーニャ叔父さん』の台詞を吹き込んだカセットを渡す。
車に乗り、カセットを聞く家福。
家福はいつも車の中で音のカセットを聞きながら台詞を暗唱している。

空港の駐車場で、フライトがキャンセルになったのを知る。
マンションに戻ると、音は男とセックスをしていた。
家福は黙って出て行き、空港のそばのホテルに泊まる。
音から来たビデオ通話では何も言わず、ウラジオストックにいる振りをする。

一週間後、運転しながら台詞の練習をしていると、車とぶつかる。
精密検査で左目が緑内障だとわかる。

雨の日、家福と音は喪服を着てお寺にいる。
二人の娘は4歳の時に肺炎で亡くなった。
「もう一人、欲しかった?」、「あなたのことが本当に好きなの。あなたでよかった」という音。

その夜、セックスの後、音は同級生の山賀の家に忍び込む女子高生の話を始める。
彼女は前世がナツメウナギだったことを思い出す。
彼女はその日も山賀の家に忍び込んでいた。
誰かが階段を上ってきて、部屋のドアが開く…。

次の日、ワークショップに出かけると言って家から出ようとする家福に音は話したいことがあると言って送り出す。
家福はその日、夜遅くに帰ってくる。
音はソファで死んでいた。くも膜下出血だった。

二年後、相変わらず家福は車の中で音の吹き込んだカセットを使い台詞の練習をしているが、彼は演じることができなくなっていた。
広島で行われる国際演劇祭に招待された家福は「ワーニャ叔父さん」を演出する。
演劇祭の間は規定で家福は車を運転できず、専属のドライバーを用意したと言われる。
家福は不服ながらも、23歳の女性ドライバー・みさきが毎日送り迎えをすることを承諾する。

宿泊所でオーディションの応募者の書類をチェックしていると、高槻がいた。
高槻は合格したが、希望とは違うワーニャ役を演じる。

本読みが行われる。
俳優たちは感情を込めず、ただ読むだけ。
高槻は本読みに手こずっている。

稽古が終わった後に高槻がやって来て、家福を飲みに誘う。
高槻はスキャンダルで事務所を辞めていた。
彼はたまたま検索したらこのオーディションがヒットし、縁を感じて応募した。音に恋していた。家福に嫉妬を感じていたと言う。
そこにシャッターの音が聞こえ、高槻はスマホで盗撮していた男に掴みかかる。
家福は会計をし、出て行く。

演劇祭の運営係で通訳でもあるユンスを家まで送っていく。
韓国手話も理解しているユンスにどうやって覚えたのかと聞くと、ユンスは家福を食事に招く。
家にいくと、そこに劇のソーニャ役のユナがいた。
彼女は元ダンサーで、流産の後身体が思うように動かなくなっていた。
夫がこの劇のことを教え、チャンスと思い応募したと言う。
ユンスにみさきのことを聞かれ、よいドライバーだと褒める家福。
みさきは照れたのか、犬と遊ぶ。

帰りの車の中で、みさきと話す。
彼女は北海道の上十二滝村出身で、中学生の時に運転を覚え、水商売の母の送り迎えをした。起こすと殴られたので、起こさないような運転の仕方を覚えたと言う。

別の日、家福は車の中からエレーナ役の女優と車に乗っている高槻を見る。
高槻の車が事故を起こす。
読み合わせに遅れてくる二人。
家福は高槻に分別を持てと言うが…。

ある日、家福はどこでもいいから車を走らせるようにみさきに言う。
みさきはゴミ処理場に家福を連れていく。
ゴミが舞い散る様子を雪みたいだと言うみさき。
どうして広島に来たのかと問うと、5年前、大雨で地滑りが起こり、その事故で母が亡くなった。当時免許を取ったばかりで、当てもなく西を目指して走っていたら、広島で車が壊れてしまった。それでゴミの収集車の運転手になったとみさきは話す。

高槻がまた声をかけてくる。
彼は家福に「僕は空っぽなんです。何もないのです。音さんが僕たちを引き合わせてくれたというのは本当です」と言う。
高槻はスマホで彼を映した男を追っていく。
戻ってきた高槻を車に乗せる。
車の中で家福は音とのセックスと複数いた男のことを語る。
前世がナツメウナギだった女子高生の話をすると、高槻は続きを知っていると言い、語り始める。
語り終えてから家福に、「他人の心の中をのぞき込むことは難しい。自分の心と正直に折り合いをつけていくこと」と「自分自信を深く、まっすぐに見つめていくしかない」と言う。

舞台稽古中に警察がやって来る。
高槻が殴った男が亡くなったと言う。
演劇祭を中止するのか、ワーニャを家福が演じるかどうか決めなくてはならなくなる。
家福はみさきに彼女の育った北海道の上十二滝に連れて行ってくれと頼む。

最初の訳のわからないセックス場面と女子高生の話にうんざりしましたが、いつしか三時間が過ぎていました。
出てくる人たちの台本読みのような、抑揚のない台詞のような話し方、演出ですよね。

妻の浮気相手だった高槻が不気味でした。
彼は一体なんだったのでしょう。家福を追うストーカーか、笑。
家福たち夫婦の「細かすぎて伝わらないことを大事にしているのが好きだ」とか言っていましたが、偉そうに彼らのことを分析するより、自分のことを考えろよといいたくなりました、笑。
岡田君、「ホノカアボーイ」の純真無垢な青年役からサイコパスっぽい役を演じるまでになったのですね。

北海道までドライブし、互いのことを話し合う家福とみさき。
彼らの中にある罪悪感と悲しみ、孤独が共鳴しあっているようでした。
妻の浮気を見ないようにし、本音を言わないようにし、傷ついていない振りをしていた家福はやっと「正しく傷つくべきだった」ことに気づきます。
娘や妻を失った悲しみはこれからもずっと続き、それでも生きていかなければならないのです。
『ワーニャ叔父さん』の手話で語られるソーニャの台詞が心に染みました。
「ワーニャ叔父さん、生きていきましょう。長い、長い日と、長い夜を生き抜きましょう…」

「風の電話」と同じ台詞を西島さんが言っていました。
ハルと別れる時に「大丈夫、大丈夫」と言うのですが、この映画でもみさきに「大丈夫。僕たちはきっと大丈夫だ」と言っています。
「大丈夫」って便利な人を安心させる言葉ですね。
何も確たるものはないけれど、それでも大丈夫と言われれば、大丈夫と思えますものね、笑。

アカデミー賞が取れるかどうかはなんとも言えませんが、なんとなくフランス人の好きそうな映画だなぁと思いました。なんとなくだから追求しないでねwww。
長い再生の映画でした。

エリー・アレグザンダー 『ビール職人の秘密と推理』2022/03/16

ビール職人シリーズの三作目です。


ビールで有名なレブンワース。
冬のイルミネーションイベントが近付いていました。
そんな中、市議会議員選挙が行われることになり、二名が立候補しています。
その一人、現職のクリストファー・クーパーは長年市議会議員を務めていましたが、何を血迷ったのか、最近になってビール産業の盛んなレブンワースで、禁酒政策を推し進めようとしています。
もちろん事業主たちは大反対で、彼の対立候補、ヴァレリー・へディを全力で応援しています。

ブルワリー<ニトロ>のビール職人であるスローン・クラウスは、クリスマス用の新作ビールを醸造しながら、宿泊施設オープンに向けて二階の改装に精を出しています。
私生活では真剣に夫と離婚しようと考え、結婚してから住んでいる家からもっと小さな、息子と二人で住むのに十分な家を買おうと思い始めました。
生みの親探しは何やらきな臭い感じがしています。

ある日、気になる家があったので、自称レブンワースの大使で不動産会社を経営しているエイプリル・アブリンと話をしようと思い立ち、オフィスに行ってみると、クリストファー・クーパーの死体と、エイプリルが容疑者として逮捕されるのを見てしまいます。
そういえば昨日、クリストファーはヴァレリーの集会が行われている<デア・ケラー>にやって来て、喧嘩を売っていました。

後日、エイプリルに会いにいったスローンは、彼女から助けを求められます。
親友だからと。親友?いつ親友になったのかしら?
そうは思いながらも、エイプリルが殺人を犯したとは思えないスローンは聞き込みを始めます。

クリスマス用の新作ビールが気になったでしょう。
どんなものかご紹介しましょう。
まず一つ目が、ローストしたヘーゼルナッツと砕いたカカオ豆、バニラビーンズを使ったチョコレートヘーゼルナッツ・インペリアル・スタウト。
二つ目が、塩とクランベリーとバター味のポップコーンでできた、酸味のあるゴーゼ。ゴーゼとはドイツ伝統のビールのことだそうです。
三つ目が、松で風味づけをしたIPA(インディアペールエール)。
びっくりしたのが、発酵したビールに直接風味付けのカカオ豆とか松葉、ポップコーンなんかを入れてるんです。後から濾すんでしょうけど、ちょっと想像できません。
私としてはアルコールに弱いので、飲むとしたら、デザートみたいな一つ目のチョコレートヘーゼルナッツ・インペリアル・スタウトかな。
出てくるお料理も美味しそうです。
今回はドイツのじゃがいもの団子・クヌーデルが私の推しです。
あ、ビールと合うかどうか、わかりませんけど。

このシリーズも殺人よりもビールと料理が気になります、笑。

福田和代 『ディープフェイク』2022/03/18

「ディープフェイク」とは、「AIの学習手法のひとつ「ディープラーニング(深層学習)」と、「フェイク(偽物)」とを組み合わせた言葉」で、「ディープラーニング技術を利用してフェイク画像を作成したのがディープフェイク」。


中学校教師の湯川鉄夫は、生徒間の事件を解決したことをメディァに取り上げられて以来「鉄腕先生」と呼ばれ、教育問題のコメンテーターとして活躍している。
ある日、週刊誌「週刊手帖」で教え子の女性徒とホテルで密会していたと報道される。
まったく身に覚えのないことで、戸惑う湯川。
しかしその後、湯川が男子生徒に暴力を振るっている動画が拡散され、ネット上は湯川のことで大炎上する。

マスコミが職場や家に押しかけ、湯川はしばらくホテル住まいを余儀なくされ、学校では勤務できなくなる。そしてテレビのレギュラー番組から降ろされる。
その上、写真で特定された女子生徒が行方不明になり、娘が自殺未遂を起こす。

自分は知らず知らずのうちに誰かの恨みを買っていたのか。
一体誰が、何のために…。

そんな湯川に手を差し伸べてくれたのが、彼を世間に紹介した記者の勇山と番組で一緒にコメンテーターをしていたロックこと鹿谷、そして元教え子の森田だった。
しかし学校で唯一の頼りの綱だった教頭の土師が校舎から転落死する…。

読んで行くと、恐ろしくなりました。
普段何気なく使っているものが、脅威になるんです。
一旦落ちた社会的信用はなかなか元には戻らないですよね。
湯川の場合はいい人たちが周りにいて助けてくれたからどうにかなりましたが、私のようになんのツテもない普通の人だったら泣き寝入りして終わりですよ。
マスコミやネットのことはすぐに信用するのではなくて、疑ってかかる必要があります。
でもどうやって見極めたらいいのか…。

途中でこいつ怪しいと思いますが、それでも最後まで一気に読めます。
人の恨みや妬みは恐ろしいですね。
こういうことをする能力があるなら、もっといいことに活用しろよと言いたくなりましたが、笑。
snsをこれから活用しようと思っている方は読んでおいた方がいいかもしれない作品です。


<今日のわんこ>


いつもはママとゴロンと引っ張りっこをするだけですが、今日は弟との持って来いに参加した兄。
サンタの頭を噛んで、取ってみろをやり始めました。


なかなか離さないので、弟が助けを求めています。
おやつ探しをしたのですが、弟がおやつを食べていてもサンタを離しません。
部屋に戻してほっておくと、サンタを離し、置いてあったおやつを食べていました。
ホント、面倒な犬たちですww。

ほしおさなえの『活版印刷三日月堂』全6巻を読む2022/03/19



白木蓮が満開です。
未だに辛夷との違いがわかりません。
近くに辛夷の木があると、見比べられるのですけど…。


読みたかった活版印刷三日月堂シリーズがkindleで発売されたので、読んでみました。


「活版印刷」は活字を組み合わせて作った活字組版を使った印刷方法のことです。
1970年代以降に写真植字やDTPが現れるまで、文字印刷の主流だったそうです。
昔の本は活版印刷で作られていたのですが、私は全く覚えていません。
ちなみにDTPは「DeskTop Publishing」の略で、パソコン上でデータを作成することだそうです。
(詳しく知りたい人はここを覗いてみて下さい)

活版印刷三日月堂シリーズは全6冊です。
『活版印刷三日月堂 星たちの栞』
『活版印刷三日月堂 海からの手紙』
『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』
『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』
『活版印刷三日月堂 空色の冊子』
『活版印刷三日月堂 小さな折り紙』

川越の街の片隅に印刷所・三日月堂がありました。
店主が亡くなり、空家になっていましたが、ある日、店主の孫娘の弓子が帰って来て、住みつきます。
帰ってきた当初、弓子は川越運送店一番街営業所でパートをしていました。
一番街営業所の所長であるハルの息子が高校を卒業し、北海道の大学に行くことになります。
ハルは、自分が高校の卒業祝いに親から贈られたように、自分の息子の高校卒業祝いに三日月堂製の名入れレターセットを贈りたいと思います。
弓子に聞くと、手キンでなら印刷できると思うと言います。
ハルさんは早速レターセットを作ってもらうことにします。
このことがあってから、弓子はもう一度活版印刷をやってみようと思い始めます。

それからハルさんは色々な人に声をかけてくれ、活版印刷を見て興味を持った人からも注文が入るようになり、三日月堂も何とか軌道に乗ってきます。
作ったのは、珈琲店・桐一葉のコースター、文芸部の栞、結婚式の招待状、朗読会のプログラム、ファースト名刺、豆本、ウエスタンの本、歌集…。

活版印刷を通して、人と人が出会い、ふれあい、心暖まるお話が紡がれていきます。

活版印刷についての詳しい説明もありますし、短編集なので読みやすいです。
その中には特に心に残るお話もあるでしょう。
私が好きなのは、『活版印刷三日月堂 海からの手紙』の中の「あわゆきのあと」と「海からの手紙」など多数です。ハンカチをそばに置いて読むといいかも、笑。
是非、手に取って読んでみてください。
お勧めのシリーズです。

ホリー・ジャクソン 『自由研究には向かない殺人』2022/03/20

YA(ヤングアダルト・主に10代)向きに書かれたイギリスのミステリーです。
「このミステリーがすごい!」2022年度第2位ということなので、読んでみました。


ピップことピッパ・フィッツ=アモービはリトル・キルトンに住む女の子。
リトル・キルトン・グラマースクールの最終学年で、大学の受験勉強をしつつ、5年前に起こったアンディ・ベル失踪事件を取り上げて「自由研究で得られる資格(EPQ:Extended Project Qualification)」を取ることにする。

アンディ・ベルは未だ見つかっておらず、ボーイフレンドのサル・シンが遺体で見つかり、警察はサルがアンディを殺害して自殺したと発表していた。
ピップはサルと面識があり、サルがアンディを殺したとは思っていない。
調査することにより、犯人を見つけられるとは思っていないが、真実や筋の通る説が明らかになり、サルの有罪に合理的な疑いを生じさせ、警察が調査を早々に打ち切ったのが間違いだったと暗に知らしめることができればいいと思っていた。

ピップはネットやsnsを駆使しながら、サルの弟のラヴィ・シンや行方不明捜索班の警察官、アンディの親友などにインタビューを行なった。
新聞記事から時系列に事件を追い、裁判所に情報公開請求をし、殺人地図や相関図を作り、容疑者をあげていく。

しばらくしてラヴィがピップに協力してくれることになるが、加害者家族であるラヴィに周りは冷たく、ピップは憤りを覚える。

やがて浮かび上がるアンディの真の姿ーー陰湿ないじめ、機能不全家族、ドラッグetc.。
真実に迫るピップに脅迫文が届く。

イギリスでは殺人事件などを調べて論文を書くと、本当に単位をくれるのですかね。日本なら絶対にあり得ないことですよね。
ピップは聡明ながら無鉄砲。住居侵入をしたり、ドラッグの密売人に会ったりと危ない場面もあり、ハラハラしながら読んでいきました。
愛犬が殺されるなんて、ひどいです(怒)。
kindleで読んだのでわからなかったのですが、500ページ以上もあるそうですが、全く長さを感じさせませんでした。
ともすれば暗い感じになってしまいそうですが、ピップの性格の描き方がよくて、明るい青春物語風になっています。
YA向きですが、大人が読んでも十分楽しめます。
続編もあるようなので、翻訳されたら読んでみようと思っています。
お勧めのミステリーです。

近藤史恵 『シャルロットのアルバイト』2022/03/21



桜の開花宣言が出て、いよいよ花見の季節になりますね。
近所の桜は満開です。花が小さいので、豆桜の一種でしょうか?


犬たちは一匹ずつのお散歩よりも、家族全員のお散歩の方が好きみたいです。
写真を撮ろうとすると、珍しく兄がカメラの方を見ています。
兄は20分を過ぎ、水分補給をした後に、ママに抱いてくれよと言いました。
楽することを覚えたな、笑。
兄を抱くと、弟まで僕もと言ってきます。
人間の兄弟と同じで、なんでも一緒がいいんですね。



『シャルロットの憂鬱』に続く元警察犬、シャルロットのシリーズの二作目。
シャルロットは雌のジャーマンシェパードで、前回は6歳、今回は7歳から8歳になります。池上真澄&浩輔夫妻に飼われています。
元警察犬ですから、躾が行き届いている賢い温厚な犬です。
犬にまつわるコロナ禍の人間の歪な心が起こす日常の謎を描くコージーミステリーです。

「シャルロットと迷子の王子」
真澄は散歩途中で出逢った迷子の茶色いトイプードルを保護する。人に慣れているようだが、夜以外に散歩をしようとせず、餌は食べず、人間の食べ物を食べようとする。
迷子犬サイトに書き込みをしてみると、変なメールが…。

「シャルロットと謎のお向かいさん」
向かいの家に引越して来た白木さん一家。
挨拶に来たのは夫婦と息子だけど、もう一人いるようだ。
公園ではゾンビ犬の話題が…。

「シャルロットと紛失した迷子札」
シャルロットと家族旅行に出かけた。
犬と一緒に泊まれるペンションはよかったのだが、宿泊客に犬を連れていない男性の二人組がいて、雰囲気が最悪に…。
次の日、犬たちの迷子札がなくなる。

「シャルロットのアルバイト」
動物病院で出逢った男性がシャルロットにバイトをしないかと言ってくる。
その男性は犬のしつけ教室をしており、シャルロットにようちえんに来ている子犬たちと遊んだり、触れ合ったりして貰いたいと言う。
承知して連れて行き、一時間ほど子犬たちと遊び帰ろうとすると、女性が一人やってきて、しつけ教室で犬が死ぬことになったと言う。

「天使で悪魔とシャルロット」
浩輔が勤め先の同僚から生後三ヶ月のラブラドゥードルを預かって来る。
同僚の妹の犬で、妹はもう飼えないと言っており、同僚の家はペット禁止だったのだ。
名前はラテ。ラテは見かけは天使だけど、やることは悪魔。
ある日、二人の男の子がやって来る。

「家族」
ホームセンターで浩輔の同僚の妻と偶然出会い話をすると、変なことを言われる。後でメッセージが来て、浩輔がシンガポールへの転勤を断ったことがわかる。

コロナ禍になってからペットを飼う人が増えているそうです。
動物はかわいいけれど、人の思い通りにならないし、手もお金もかかります。
家で仕事をしている間はいいけれど、出社するようになるとお留守番をどうさせるのかを考えなくてはならないですね。
家の兄犬は私がフルで仕事をしていたので、お留守番の時間が長く、可哀想な思いをさせたと思っています。
その点、弟はそんなに長いお留守番をしていないはずなのに、わがままです。
犬種やその犬の持って生まれた性格にもよるのでしょうね。
そういえばテレビが壊れた話があり、びっくりしました。
大型犬だとそういうことがあるんですかぁ?
大型犬の仔犬を飼うには「菩薩の心」が必要だなんて…。

本を読んでいて気になったのが、犬のご飯の時間のことです。
夫婦二人の帰宅時間が随分遅いのですが、ご飯をどうしたのか気になりました。
家は兄がお腹が空くと胃液を吐くので、出来るだけ遅くならないようにしていました。
メラノーマにかかった犬が出てきますが、犬が病気になったり、老衰したら、できる限り最期まで面倒をみたいと思います。
でも苦しんでいたら…。安楽死は罪なのでしょうか。

心にチクッとくるお話やイヤミスほどではないけれど、嫌~な気分になるお話もあります。
まだまだ私たちは社会的な型にはめられ、捕らわれているのですねぇ。
ともすれば暗くなりそうな話でも、シャルロットに救われました。
犬は、もちろん猫も、動物は皆、カワイイです♡。

「MINAMATAーミナマター」を観る2022/03/23

アマゾンのプライムビデオで「MINAMATA」も観られるようになっていました。

ユージン・スミスとアイリーン・スミスについては『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』で書いたので、参考にしてください。

気をつけて欲しいのは、この映画にはフィクションの部分が多いということです。
映画上映に際して、熊本県は後援しましたが、水俣市はしなかったと言うのも頷けます。
ユージン・スミスのことは描けていますが、水俣病が描けていたかというと疑問が残ります。


1971年、ユージン・スミスは酒びたりの生活をしていた。
回顧展が終わり、機材も何もかも売り切った。
これで終わりだと思っている時に、ノックの音が…。
それは富士フイルムのCMを撮りに来た広告担当者と通訳のアイリーンだった。

アイリーンはユージンと飲みに行った先で、水俣のことを話し、来週の株主総会の様子を写真に撮って欲しいと頼んだ。
沖縄戦で懲りていたユージンは一端は断る。
しかし、その夜、眠れないユージンはアイリーンが置いて行った水俣の資料を見て、日本に行くことを決める。

ユージンとアイリーンは水俣町に住むマツムラ・タツオと妻のマサコの家に迎え入れられ、水俣の現状を聞く。
彼らの娘のアキコは重度の脳神経障害があるという。彼女を撮らせてもらいたいとお願いするが、断られる。

翌朝、ユージンはたまたま出逢った麻痺のある青年・シゲルにカメラを渡し、人々の生活を撮らせる。
地元の人々はなかなか協力してくれない。
自身や子どもが中毒に苦しむキヨシや地元住民代表のヤマザキ・ミツオたちが協力してくれ、撮影機材を用意し、暗室にできる空家を提供してくれる。
ユージンはチッソの前で座り込む住民たちを撮っていく。

その頃、ユージンたちは水俣病患者が多く入院している病院に潜入し、患者たちを撮影する。
立ち入り禁止の研究施設を見つけ、そこにあった資料から排水が有害であることをチッソが15年前から知っていたことがわかる。

ある日、ユージンはチッソの社長ノジマ・ジュンイチのところに連れて行かれる。
ノジマはあくまでも工場の排水は安全で無害であると主張し、水俣病との因果関係を否定する。そしてユージンに5万ドルをやるから、手を引くようにと、取引きを申し出る。
もちろんユージンは断る。
そうすると、ヤマザキの家に地元警察が家宅捜査にやって来て、家中を荒らし回るという嫌がらせをする。
そのうえユージンの資料やフィルムを保管していた家が何者かにより放火され、全焼する。

ユージンはやる気を失い、もう止めようと思うが、「ライフ」誌編集長のボブに止められる。
やがて気持ちを改め、住民たちに写真を撮らせてもらいたいと真摯に訴えると、やっと住民たちにユージンの気持ちが通じ、協力が得られることになる。

1971年3月7日、株主総会の日。
写真を撮っていたユージンはチッソの社員たちから激しい暴行を受け、病院に搬送される。その後、暴行の後遺症としてユージンは神経障害と視力低下に悩まされ、カメラのシャッターを切ることも、ピントを合わせることもできなくなる。
入院中に、チッソの社員の一人がユージンに焼けたはずのフィルムを返す。

退院後、ユージンはアイリーンの助けを借り、風呂場で入浴するアキコの写真を撮る。

スミスから送られてきた写真を受け取ったボブは「ライフ」で水俣病の特集を組み、水俣の現状が世界中に知られるようになる。
1973年、裁判でチッソの過失責任が認められ、住民たちの勝訴が確定する。
だがその後もチッソと日本政府は十分な補償をしていない。

この後、1975年5月に写真集『MINAMATA』が出版される。
1978年10月15日、ユージン・スミス死去。享年59歳。

風景が日本らしくないので、どこで撮られたのか調べると、セルビアとモンテネグロでした。
出演している子どもたちが日本人らしくなかったのですが、現地の子どもを使ったのでしょうか。
ジョニー・デップが熱演。ユージン・スミスそのものでした。
惜しむらくは、題名が「MINAMATA」ですから、もう少し水俣病のことを描いて欲しかったと思います。
そうそう映画が終わっても、エンドロールまで観てくださいね。

最期にアイリーンさんの言葉を載せておきます。

「実際と異なる点はたくさんあるが、一番大切なのはあの出来事から目をそらさないことだと思う。今も続く問題だと映画を観た人たちが感じ、何かが変わるきっかけになってくれたら」

読んだ本2022/03/24

ここ数週間で読んだ漫画と文庫本の紹介です。
まずは漫画から。

<漫画>

本田 『ほしとんで 1~5』
八島芸術大学文学科に入学した尾崎流星が学校から割り当てられたゼミが俳句ゼミ。全く俳句なんて読んだこともないし、興味もない。
ゼミ仲間になった人たちも同じです。
個性的な仲間と共に、流星は講師坂本の指導の元、俳句を学んでいきます。

俳句漫画です。切れ字、季語などを学び、最後には連句まで作ってしまいます。
こんなゼミがあったら入りたいわ。

たらちねジュン 『海が走るエンドロール 1~2』
夫と死別した65歳のうみ子は、久しぶりに訪れた映画館で海という映像専攻の美大生に会う。そして自分は「映画が撮りたい側」の人間だと気づく。
65歳にして、うみ子は映画を撮るために海のいる美大に入学する…。

65歳にして自分のやりたいことを見つけ、挑戦するうみ子。
いい年して何してんのという周りの雑音に負けずに、挑戦することは素晴らしいです。私も何かやろうかしらと思わせてくれます。

シリーズ物の訪問看護師を描いた『ナースのチカラ 7』と子どもの心の診療所の『リエゾン 8』はお勧めです。
もし介護や子どものことで悩んでいたら、読んでみて下さい。参考になることがあるかも。

<読んだ文庫本>
風野真知雄 『いい湯じゃのう 将軍入湯 二』
目安箱の投書を目にした徳川吉宗は実際に湯屋に赴くといいだします。
そのため家来たちはあらゆる事態に対処できるように準備に大わらわ。
湯屋に行ったことのない吉宗のために、予行練習をしようということで、なんと本丸の庭に湯屋を再現することに!
準備万端で湯屋に行った吉宗は湯屋が気に入りますが、ひょんなきっかけから市井で起こる謎を解くことになっちゃいます。
凝りも大分よくなり、揉み治療師の上野銀内が不審に思うほど。
一方、湯煙り権蔵とくノ一・あけびは、「上さまの落とし胤」と噂されている天一坊の出自をさぐるため、吉宗のかつての思い人の行方を追うことに。

なんとまあ、吉宗の気がいいこと。こんな殿様だったら幕府も安泰か?

五十嵐佳子 『星巡る 結実の産婆見習い帖』
結実は14歳で産婆見習いとして祖母の真砂に弟子入りし、早八年。
任されることも増え、やりがいを感じるこの頃です。
同じ見習いのすずは夏に子が生まれます。赤ん坊の世話を引き受けてくれる人がいなければ、夏以降も真砂と結実のふたりだけでお産の立ち会いをしなければなりません。
結実には他に悩み事がありました。医者になる源太郎が好きでしたが、産婆でお産に飛び回る自分が、医者を志す源太郎にふさわしくないと考え、源太郎への思いに踏ん切りをつけなければと思うのですが…。
そんな頃、薬種問屋の跡取娘の紗江が源太郎の働く診療所で押しかけ手伝いを始めます。どうも彼女のお目当ては源太郎のようです。

江戸時代にも「甲斐性のある男と夫婦になって、自分の子どもを育て、楽しく暮らしていくことが女の幸せ」なんて言う人がいたのですね。
産婆をやっている結実をみじめという幼馴染みの女がひどいです。そんなことを言う自分は幸せではないのに。
源太郎と結実の未来に幸あれと願わずにはいられませんでした。

岡本さとる 『八丁堀強妻物語』
日本橋にある将軍家御用達の扇店・善喜堂の娘の千秋は、方々の大店から嫁の声がかかるほどの娘でした。
しかし彼女には、いいえ、善喜堂には人に知られてはいけない裏の顔があったのです。そのためどんな良縁が来ても、千秋には物足りなく、首を縦に振れませんでした。
そんな千秋に出会いがやってきます。
南町奉行所の廻り方同心の芦川柳之助に一目惚れをしたのです。
早速千秋は叔父の勘兵衛のところに行き、柳之助のことを色々と聞きます。
姪の気持ちを知った勘兵衛は後押しをすることに…。

「強妻」ですから、千秋の秘密がどんなものか想像してみてください。と言っても、読んだらすぐにわかってしまいますが、笑。

青木祐子 『派遣社員あすみの家計簿 2』
悪性インフルエンザが流行り始め、世界経済は急激に悪化する。
そんな中、嘘つき彼氏とは別れ、引越しをしたあすみは契約社員の豊加とつき合い始める。
洗濯機が新居に入らず、洗濯機を買うために副業で「ムーバーフード」の配達員をしてみるが、意外と合ってるみたい。でも豊加はよく思っていない。
そんな頃、豊加の正社員採用話がダメになり、自棄になった豊加は仕事を辞めてしまう。それなのに結婚を匂わすし…。
無職の君に色々と言われたくないわぁ、と思うあすみだった。

あすみが高い洗濯機やピンクのリュックサックにこだわったりするのは、私には理解できないことですが、前よりも金銭感覚が少しマシになってきました。
男の趣味が悪いのが難点ですね、笑。

<今日のわんこ>


弟は散歩よりも遊びが大好きです。
飽きもせず、サンタクロースを追います。
ヨーキーは活発ですばしっこく、駆けずり回るのが大好きで、ソファにジャンプしたり、降りたりするのが得意です。エネルギーに溢れていて、興奮しやすく、頑固で自己主張が強いです。
ヨーキーの運動量はテリアの中では少ない方だと書いてありますが、これで少ないのなら、他はどうなのでしょう。
テリア系は心して飼った方がいいですね。


兄はしませんが、弟はサンタを遠くに投げたり、蹴ったりすると、走って取りに行きます。おもちゃを手に持って動かすと取ろうとします。反射神経がいいです。
狩猟犬と愛玩犬の違いなのかもしれませんね。

韓国版「リトル・フォレスト 春夏秋冬」を観る2022/03/25



近所の神社に行くと、桜が咲いていました。
明日は天気が悪く、花見どころではないのが残念です。
来週の晴れた日に、花見に行きたいものです。


韓国で作られた「リトル・フォレスト」を観てみました。


ソウルの大学に進学し、恋人と一緒に教員採用試験を受けたのですが、自分だけが落ちてしまい、逃げるように故郷に戻ってきたヘウォン。
帰ってきたことを誰にも知られたくなかったのですが、家から出る煙に気づき、おばさんに見つかってしまいます。
その後、旧友のジェハとウンスクがヘウォンが帰ってきたのを聞きつけ、やって来ます。

ジェハは故郷を出て会社員をしていたのですが、会社で理不尽な扱いを受け、会社を辞めて故郷に戻り、果樹園を作り始めました。
ウンスクは地元の短大を出てから地元の農協に勤めたので、都会に憧れを持っています。
じつはウンスクはジェハのことが好きです。

故郷のミソン里は父の故郷で、ヘウォンが4歳の時に父の病気療養のために戻り、父が亡くなってからは母と一緒に住んでいました。
母はヘウォンが大学受験した時に突然いなくなります。
その時のへウォンは母が何故いなくなったのか、手紙を読んでも理解できませんでした。

ヘウォンは故郷の自然に囲まれながら、農作物を育て、自分で作った野菜を料理し食べ、友だちと語らううちに、目を背けていたことと向き合い、自分の行く末を考え始めます。

主人公のへウォンの女優さん、キム・テリが可愛らしいですね。
韓国の農村の様子や韓国らしい料理が見られるのかと思っていたのですが、それほど日本と変わりませんでした。
日本版は夏・秋編と冬・春編に分れていて、農作業や料理の様子、自然の移り変わりなどが丁寧に描かれています。
韓国版は四季を約2時間で描いているので、日本版を観てしまうと物足りなく感じるかもしれません。
時間があったら、是非日本版の「リトル・フォレスト」を見てください。


久しぶりのおやつです。


チーズ味のクッキー。
囓るとほんのりチーズの味がして、ホロホロと崩れていきます。
花とネズミと猫の模様の可愛い缶です。