アリス・キンバリー 『幽霊探偵とポーの呪い』2007/08/13

金持ちの夫が自殺してから、夫の家族からの援助をきっぱりと断り、勤めていたニューヨークの出版社を辞め、ロードアイランドで伯母と一緒に「バイ・ザ・ブック」という書店を経営しているペネロピーのシリーズです。
実は彼女の書店にはセクシーな探偵幽霊がいるのです。

今回はペネロピーの伯母、サディの昔の恋人、ピーターが急に本を売りたいと連絡をしてきます。
土砂降りの雨の中、彼の屋敷に行くと、屋敷にはどうも彼一人しか住んでいないような様子。
彼が売りたいという本は貴重なものばかりです。
特にユージーン・フェルプスが編んだエドガー・アラン・ポーの詩の全集は価値のあるものです。
ピーターは売れた本の値段の半分をくれればいい、自分が死んだらすべての本はサディに寄贈すると言います。
ペネロピーが明日もう一度来て、本を持っていくといったのですが、彼は今日持って帰るようにと言いはります。
帰る途中でハンドバッグを忘れたことに気付き、ピーターの舘に戻ると、なんとピーターは階段の下で死んでいました。
階段を昇っていて、足を滑らせ落ちたと刑事は結論づけますが、ピーターは関節炎が痛み、二階へはもう行かないと言っていたのです。
ペネロピーは疑問に思います。

ピーターのポーの全集は、その後いろいろな事件を巻き起こしていきます。
というのも、全集には秘宝の隠し場所を示す暗号が隠されているというのです。
はたして秘宝は見つかるのでしょうか?

ポー好きには楽しみなミステリーです。

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