「幸せのレシピ」を観る2008/08/18

ニューヨークの人気レストランのシェフ、ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)はスーパーウーマン。
シェフとして完璧な仕事をし、厨房の料理人達を統率し、仕事こそすべてという生活をしています。
オーナーのポーラはそれを心配し、カウンセラーの元に通うようにと言います。
でも、カウンセラーの所で話す話題はというと、相も変わらず料理のことばかり。
だって自分はおかしいなんて思っていないんですから。
休日にやることは新しいレシピを考えることか、そのレシピを試してみること。もちろん一人で・・・。

そんなケイトの生活がひと晩でひっくり返る事件が起こります。
ニューヨークに遊びにくる途中で、姉と姪が交通事故にあってしまい、姉が死んでしまったのです。
ケイトは生前の約束で姪ゾーイを引き取ることになります。

子どものいる生活は大変。
今までのように料理だけに集中できません。
ベビーシッターを頼んでも、とんでもない女の子がやってきて、ケイトが帰る前に帰ってしまいます。
休みを取っても厨房が心配で、ついついレストランに行ってしまうケイト。
一方ゾーイは、ケイトに自分が望まれていないのではと、心を痛めています。

ケイトのいない間に、ニック(アーロン・エッカート)というシェフが雇われます。
彼は人生を楽しんでいる人で、ケイトの噂を聞き、是非一緒に働きたいと思っていたのです。
しかし、ケイトは自分の居場所を奪われると思い込み、彼に対して敵対心を持ちます。
ニックは仕事をしながらオペラを聴き歌い、みんなとジョークをとばし、まなかい飯では美味しいパスタを作ります。
その上、何も食べなかったゾーイを食べさせてしまうのですから。
益々面白くないケイトです。

でも、人が生きていく上では、誰かに頼らなければならないこともあるはず。
一人でいる幸せもあるけれど、家族がいるという幸せもあるはず。
ゾーイが現れることにより、ケイトは新しい幸せを見つけていくのです。

何でも一人でやらなくちゃと思い込んでいる、スーパーウーマン症候群にかかっている女性にお勧めです。
自分の姿をケイトに見るかも・・・。