Kバレエカンパニー 「海賊」を観る2008/08/02

昨日、Kバレエカンパニーの「海賊」を観ました。
昨年の12月にレニングラード国立バレエを観て以来、東京バレエ団、ロイヤル・バレエ、パリ・オペラ座、アメリカン・バレエ・シアターと観ましたが、う~ん、バレエ鑑賞初心者の私の印象ですが、学芸会の出し物という感じがしました。最初の海の場面が…。
いいバレエ団を見過ぎたのかもしれません。
私的には見た目でアメリカン・バレエ・シアターが気に入っています。あくまでも見た目。
テクニック(私にはまだわかりません)ではないですので、あしからず。
立て続けにいいバレエ団が来すぎですよ。来年も来るらしく、あ~ぁ、無駄遣いができません。
能は能楽堂が職場から遠くなったし、25周年の券は取れませんでしたので、当分は観られません。
バレエとミュージカルで目の保養をしますわ。

<キャスト>
メドーラ     吉田都
コンラッド    清水健太
アリ        遅沢佑介
グルナーラ   松岡梨絵


熊川さん(また怪我をしたそうです)が出演する公演の券はなかなか取れないそうです。
今回は吉田さんを観ようと思ったので、全然問題ありませんでしたが。
次回の「コッペリア」で熊川さんを見ようと思ったら、券が買えませんでした。
まあ、今回の公演を観て、別にKカンパニーは見なくていいかなと思ったので、別にいいです。
それに、「コッペリア」までに治るのでしょうか?

「海賊」の内容は、これといってたいしたもんじゃあないです。
(第一幕)嵐に見舞われて仲間とともに海岸に打ち上げられた海賊コンラッドは、助けてくれたギリシャ娘のメドーラと恋に落ちます。
そこへトルコ軍がやってきて、メドーラと彼女の友人(姉妹?)グルナーラはさらわれ、奴隷商人の手に渡ってしまいます。
奴隷市場で、まずはグルナーラが売り飛ばされ、彼女の美貌を気に入ったトルコ総督パシャに買われます。
続いてメドーラが競売に掛けられると、金持ちの商人に化けたコンラッドとその一味が奴隷商人のランケデムと、競売に掛けられていた女の子をみんなかっさらって逃げます。

(第二幕)海賊の洞窟で華やかな宴会が開かれています。
仲間のビルバントは、コンラッドがギリシアの娘たちを解放したのが気に入らず、夜になり、ランケデムを味方に味方に引き入れ反乱を起こします。
この騒ぎを聞きつけ、コンラッドの忠臣アリがかけつけますが、メド―ラがビルバント達に連れ去られた後でした。
トルコ総督のハーレムで、総統は女の子をはべれせていました。
そこにコンラッドとアリが侵入、メド―ラとグルナーラを助け出しますが、アリはビルバントに撃たれて死んでしまいます。

なんか話自体はたいしたことありませんね。
主役の二人より、脇役のアリとかグルナーラの踊りの方が見せ場があるんですから。
特に男性ダンサーにとっては、アリは嬉しい役ですよね。
体型では日本人ダンサーも外国人とひけをとらないと思いました。
Kカンパニーの人達はすらりとした人が多いですね。
東京バレエ団の方がバラエティがありました。
でも、踊りは…。なんかメリハリがないというか、ベタ~とした感じでした。
ただ高くジャンプすればいいというもんじゃあないでしょうし、最後の決めが弱いというか…。
外国のダンサーは見せ方をしっているようです。
日本人男性ダンサーは柔軟性があまりないように思いました。
アメリカン・バレエ・シアターの「海賊」を見たかったとつくづく思います。
期待の吉田さんはというと、ピタッと決めていました。
が、あまり主役の出番が少ないので、残念でした。
次の「コッペリア」では、もっと彼女の踊りが見られるかしら?
ちょっとパンチのない(華のない?)Kバレエカンパニーの「海賊」でした。

来週はパリ・オペラ座バレエ団のエトワールが出るという「エトワール・ガラ2008」を観ます。どんな踊りを見せてくれるのか、楽しみです。