「死ぬまでにしたい10のこと」を観る2009/07/26

昨日の夕方から出かけ、ぶらぶらしていると、いつもより人が少なく、浴衣の人が多いような・・・。
そう花火大会があったんですねぇ。
私は人が多いということで、一度も花火大会には行ったことがありません。
人のいない花火大会、どこかでやっていないでしょうか?

さて、意味深な題名の映画ですが、英語では”My Life without me”。
何度も言いますが、邦題のつけ方をもっと考えて欲しいですね。
英語の映画だと思って借りたのですが、最初の雰囲気が、「トーク・トゥ・ハー」ぽく、ギェースペイン語!と思ったのですが、英語が聞こえてきて一安心。
後から調べると、製作総指揮は「トーク・トゥ・ハー」の監督として知られるペドロ・アルモドバルですって。
似た雰囲気の映画を作るのねぇ。

23歳のアンがガンにかかり、余命2~3ヶ月という話なのですが、なんか主人公のアンには感情移入できないのよねぇ。
全く泣けませんでした。

アンは17歳の時に、コンサートで知り合った夫ドンの子を産み、19歳で二人目を産みます。
結果として、二人には悲惨な生活が。
アンの家族の住まいは、母親の家の庭に置いてあるトレーラー。
アンは夜間に大学の清掃をし、ダンは失業していて仕事探し。
やっとプールを作る仕事が手に入ります。
そんな毎日を送っていたのに、運命はなんと皮肉なんでしょう。
腹痛で病院に行くと、ガンを告げられ、若いから進行が速く、手のほどこしようがなく、余命2~3ヶ月だなんて。

この映画で唯一気に入ったのが、病院の医師が出てくる場面です。
パッとしない人なんだけれど、誠実さが感じられました。
患者にガンの宣告をするのが苦手だから自分のオフィスで向き合って話ができなくて、廊下でとなりに座って話すんです。
アンにジンジャー・キャンディをあげ、来週来るまでにまた買っておくよなんて、とっても人間味あふれる医師です。
後半に出てこなかったのは、とっても残念。

余命を告げられたアンがしたことは、ガンであることを誰にも言わないこと。
そして、カフェに行って自分がしなければならないことを書き、行動に移すことでした。
ジャック・ニコルソンの出た『最高の人生の見つけ方』に似てますね。
『最高・・・』は大富豪ですから本当に好き勝手になんでもやっちゃうんだけれど、『死ぬまで・・・』は貧困家庭の主婦ですから、やることはささやかです。

順不同①こどもに「愛している」と毎日何回も言う。②思ったことをはっきりと言う。③男性を夢中にさせる。④男性と関係を持つ。⑤夫のために新しい妻を捜す。⑥娘たちが18歳になるまでの誕生日のためにメッセージを録音する。⑦髪型を変え,ネールアートをやる。⑧家族と海へ行く。⑨刑務所の父親に会う。⑩好きなだけお酒とタバコを飲む。
ちょっとわかんないのは、何故夫がいるのに、他の男をつきあうの?
青春を返して、なんてちょっと幼稚です。
まあ23歳ですから仕方ないのか・・・。(浮気相手のリー役の人、私の趣味じゃなかったけれど、かわいそう)
『最高の・・・』では、最後は男達は家族の元に戻って言ったのに。
病気を隠しておいたって、隠し切れなくなるでしょう。
そう簡単に死ぬわけではないのですから。そうしたら、どっちにしても娘達にも夫にもショックを与えるでしょう。
私だったら、何で言ってくれなかったのと恨んじゃうかも・・・。

まあ、いろいろとありますが、やりたいことがあったら、すぐやっちゃいましょう。などと今の私は思います。死ぬときじゃあ遅いですからね。
まあ、10代や20代ならアンに感情移入できていいんでしょうね。