NHK知る楽 「怖い絵」で人間を読む ― 2010/02/27
前にこのブログで「怖い絵」を紹介しましたが、今、NHKの教育放送、月曜日「探求 この世界」で中野京子さんの「怖い絵で人間を読む」という講座をやっているようです。
2月から始まっているのですが、私はまだ見ていません。
「怖い絵」シリーズをそろえるのはちょっと、という人に朗報です。
NHKから出ているテキストが、690円。これ一冊で「怖い絵」を垣間見られます。

テキストの「はじめに」に中野さんは書いています。
「いつの頃からでしょう、絵画の正しい鑑賞法は、いっさいの予備知識なしの白紙状態で作品と向き合い、自分の感性のみを頼りに、色彩、タッチ、雰囲気などを心で味わうこと、と言われるようになりました。知識は先入観を植えつける余計なものとされたのです。
結果、多くの人にとって、美術館めぐりは退屈なものになってしまいました。
(中略)
絵画、とりわけ十九世紀の絵は、「見て感じる」より「読む」のが先だと思われます。一枚の絵には、その時代特有の常識や文化、長い歴史が絡み、注文主の思惑や画家の計算、さらには意図的に隠されたシンボルに満ち満ちています。現代の眼や感性だけではどうにもならない部分が多すぎるのです。」
彼女のこういう観点から「怖い絵」は書かれたのです。
二月は過ぎてしまったので、三月の予定を載せておきます。テキストがなくても、話を聞くとおもしろいかも。
NHK教育放送 午後10:25~10:50
再放送 翌週月曜日 午前05:35~06:00
3月1日(月)ベックリン『死の島』

8日(月)レーピン『イワン雷帝とその息子』

15日(月)シーレ『死と乙女』

22日(月)グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』

実は2月に『エリーザベート皇后』、『マリー・アントワネット最後の肖像』、『わが子を喰らうサトゥルヌス』という有名な絵が出ていたのです。(サトゥルヌスは有名ではないですか・・・)
この4枚の絵をどう中野さんが読み解いていくのか、とっても興味があります。
でも私って曜日の感覚がないので、見るのを忘れる確立が高いです(笑)。
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