ハンナ・リード 『ミツバチたちのとんだ災難』 ― 2012/04/15
土曜日に窓から見える桜を見に行こうと思っていたら、雨でした。
仕方ないので、遠くに散りかけた桜を見つつ、家の花を見ていました。
三年目のシクラメンは満開になりました。
仕方ないので、遠くに散りかけた桜を見つつ、家の花を見ていました。
三年目のシクラメンは満開になりました。

特になにをしたという訳ではないのですが、昨年よりも咲いています。
クリスマスローズは花びらの色が白から緑に変化します。緑になった花の横に花が咲きました。

ミニバラも、また蕾ができ、咲き始めました。
どうも植物に必要なのは「光」のようです。
今度の家は南向きなので、植物にとって生きやすいのだと思います。
人間にとっては夏の暑さと紫外線、まぶしさが怖いのですが。
さて、コージーブックスの2巻目は、ミツバチのことです。
前に『ハチはなぜ大量死をしたのか』や『風の中のマリア』を読んで、少しはハチのことを知っていましたから、おもしろく読めました。
コージーミステリですから、そんなに専門的なことは書いてありませんので、ご安心を。

小さな町で一軒しかない食品雑貨店<ワイルド・クローバー>の店主をしているストーリーは、ハチの世界に魅入られ、養蜂家のマニーから養蜂の教えを受けていました。
浮気者の夫クレイと離婚し、離婚祝いの一環として店で「独身記念セール」をしていると、マニーが巣箱のそばで意識を失って倒れているという知らせが届きます。急いで駆けつけましたが、彼は死んでいました。
状況からして、飼っているミツバチに刺されて死んだのだと思われ、蜂を処分しなければならなくなってしまいます。
ストーリーは納得がいきません。マニーの蜂は攻撃性の強いアフリカミツバチ(キラー・ビー)ではないのです。彼のミツバチが彼を刺すはずがないのです。
マニーからもらったストーリーの蜂まで処分するようにと言う人まで現れます。
養蜂を続けたいストーリーはマニーのミツバチと養蜂場を引き取りたいのですが・・・。
そんな時に、クレイの恋人のフェイが、ストーリーの紛失したカヤックから死体となって見つかります。カヤックにクレイの指紋がベタベタついていたため、クレイはフェイ殺しの容疑者として捕まってしまいます。
元夫には未練はないし、どうでもいいストーリーですが、マニーのことには納得がいきません。マニーの巣箱をどうしても引き取りたいので、巣箱を持っていったという養蜂家を探しますが見つかりません。マニーの書いていた日誌もなくなっています。
誰からかわからない告発があったり、嫌な噂があったりと、マニーとフェイの殺人には何らかのつながりがあるのでしょうか?
ストーリーはマニーのミツバチを探し周りますが、いつしか事件に巻き込まれていきます。
小さな町は誰でも知っているといういい面もあるけれど、一旦関係がこじれると大変そうです。恐くて私はそんなところに暮らせませんわ。
こういうミステリのお約束通り、いろいろな人たちが登場します。
家族では厳しい母親と優しいおばあちゃん、ちゃっかり者の妹、ホリー。
お店を手伝ってくれている、アルコール依存症の従妹のキャリー・アン。
隣人のいつも愚痴ってばかりのパティ、ストーリーを目の敵にしている不動産仲介人のロリ、高校時代にプロムを断ったことを未だに根に持っている警察署長、そして、警察犬のベンとウォーキショー郡保安官事務所の刑事ハンター。
今までのコージーミステリよりも個性的な人が多いようです。
今回はミツバチで読ませましたが、次回からはどうなるんでしょう。ミツバチはもう使えませんものねぇ。
お楽しみの美味しいものが出てこないと残念に思っていたら、巻末に「ワイルド・クローバー通信」があり、はちみつを使ったレシピが載っています。
美味しいもの好きの私としては、はちみつではちと不満ですが、次回に期待することとしましょう。
コージーブックスの2冊は簡単に読めるので、気分転換にはお勧めです。
きっちりとした推理小説ファンには勧めません。まあコージーと名がついているから、そんな人は読まないでしょうが。
どんな人でも探偵になれてしまうアメリカってすごいですね。
これまたお仕事小説の一冊と言えそうです。お店を出して商売したい人も読んでみると、なんらかのヒントがもらえるかもしれません。
私的には紅茶の専門店やカフェの話が一番好きです。
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