近藤史恵 『さいごの毛布』2014/04/06



犬が出てくる話なので買ってみました。

自分に自信がなく、社会と上手くやっていくことのできない智美は家族とも上手く行かず、家を出たのはいいのですが仕事は続かず、これからどうやって暮らしていこうかと考えている時に、友人から老犬ホームを紹介されます。

老犬ホームとは事情があって飼い主が家で飼えない犬を有料で預かるところです。
人間の老人ホームの犬版です。
老犬ホームは女性オーナーとわけあり同僚の二人で営われていました。

それほど犬が好きなわけではない智美にオーナーはその方がいいと言いますが、後でそのわけを知ることになります。

世の中に犬を飼うけれど世話ができないという飼い主がいます。
こういう私も犬を甘やかしてばかりいるバカ飼い主の一人かもしれません。(自分じゃわかんないもんね)

もし、我が家の犬が年老いて介護が必要になり、私に仕事なりなんなりがあって、常に側にいてあげることができなかったら、どうするでしょうか。
こういう施設があったら頼むかもしれません。

犬と人間を一緒にするなと怒る人がいるでしょう。
でも、犬を飼うと、犬も家族になるのです。

主人公の智美は老犬ホームで色々な人に会い、様々な生き方を見ていくうちに成長していきます。
やっと居場所を見つけたのです。

どんな人にでも居場所が見つかる世の中になるといいのですが・・・。

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