太田愛 『幻夏』2017/10/21



この本の前に『犯罪者』があり、後に『天上の葦』が続くようです。
『幻夏』から読んでも差しさわりがありませんが、人間関係がわかりずらいかも。
『犯罪者』で何があったかわかってから読んだ方がいいかもしれませんね。

23年前、川岸にランドセルを置いたまま親友がいなくなった。
23年後、少年は半端物の刑事になっていた。

しがない興信所を経営している鑓水は息子を探して欲しいという依頼を受ける。
家に行くと母親らしき女性がいて、鑓水に300万と家の鍵を渡し、23年前にいなくなった息子を探してくれと言って去っていった。
鑓水は部下の修司を使い、23年前を調べていく。

同じ頃、少女が連れ去られた。
所轄の交通課にいる相馬は後方支援として駆り出される。
相馬は少女が連れ去られた現場から23年前、親友が最後に目撃された河岸にあった流木に掘られていた、同じ印を発見する。

少女の連れ去り事件と23年前の少年失踪事件は何か繋がりがあるのか。
相馬は一人、捜査を続けていくが・・・。

扱っているのは「冤罪」と「復讐」です。
是非、読んでみてください。お勧めです。