トリミング2017/10/02

月1回のトリミング。


兄は耳の毛が長くなっています。
弟は耳の毛を伸ばしていたのですが、よくないので短くしてもらい、目の上の毛も切ってもらいました。
そうすると、耳と目の大きさが目立つようになりました。


こっちの方がかわいいわよね。
次回は兄の耳の毛も切ってもらおうかしら。

この前、結婚したばかりの姪が旦那さんをつれて遊びに来ました。
彼女は兄犬の大ファン。
旦那さんもかわいいと言って、撫でまわしてくれました。
弟は落ち着きがないので、待機をさせていましたが旦那さんも犬が大丈夫なようなので相手をしてもらうと、満足したのか、めずらしく大人しかったです。

門井慶喜 「美術探偵・神永美有シリーズ」2017/10/03



門井さんの「美術探偵・神永美有」シリーズの三冊、『天才たちの値段」、『天才までの距離』、『注文の多い美術館』を読みました。

美術探偵・神永美有の名を前面に出しておきながら、主人公は短大講師(後に京都の大学に転職)・佐々木昭友。
彼の友人が天才美術コンサルタント・神永美有なのです。

神永には奇妙な能力があります。
彼の舌は「一枚の絵がもし贋物なら、見た瞬間、苦味を感じ、本物なら甘みをおぼえる」のです。
舌が感じたからだけでは説得力がありませんが、彼は美術に関する知識も豊富なので、一流の美術コンサルタントとしてなりたっているのです。

佐々木は一応大学の先生なので、彼のところに様々な美術品に関する相談事が持ち込まれます。
その相談事は彼の専門とは違うことが多く、断ればいいのに、人の好い佐々木は引き受けてしまいます。
そのため大変な目にあっているのに、こりることはありません。
そんな彼の助けになるのが神永なのです。
ホームズとワトソンのようなホームズだけが推理してというのではありません。
まがりなりにも大学の先生ですから佐々木も推理して、その間違いを神永がそれとなく報せ、それを察した佐々木が上手く軌道修正して謎を解いていくという感じです。
持ち込まれる美術品はボッテチェリやフェルメールなどの西洋絵画から正倉院御物、タペストリー、刀、涅槃図など多岐に渡ります。

このシリーズは門井さんのデビュー作らしいです。
彼の美術に関する素養の深さがわかりますね。

ラグナル・ヨナソン 『雪盲』2017/10/05



アイスランド・ミステリです。

警察学校を終えた新人警察官アリ=ソウルはレイキャヴィークに恋人を残し、雪深いアイスランド北端の小さな町、シグルフィヨルズルの警察署へと赴任していきます。
町は閉鎖的で、よそ者は何年経とうがよそ者。
上司は家に鍵をかける奴はいない。この町では何も起きないと言います。
しかし、赴任してから二ヶ月後に、有名な老作家が劇場の階段から転落して死亡します。
上司は事故として扱おうとしますが、アリ=ソウルは何者かに突き落とされたのではないかと疑います。
そして、その後、雪の中で半裸の女性が倒れているという通報が。
その女性は血まみれで病院に運ばれますが、瀕死の重傷で命の保証はないとのこと。
上司や同僚の助けを借りずに、アリ=ソウルは己の勘だけを頼りに捜査を勧めていきます。

雪に埋もれていく閉鎖感ってものすごいものでしょうね。
北海道の雪はそれほど積ることはなかったのですが、屋根から落ちる雪で台所の窓が埋まっていたのを思い出しました。
家全体が雪で埋まってしまうなんて・・・。
一人でそんな家にいると耐え切れずに魂が彷徨い出したりして・・・。

アメリカとは違う北欧ミステリ、おもしろいです。


インドリダソン 『湖の男』2017/10/08



アイスランド・ミステリ。
レイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルが主人公のシリーズの4作目。

干上がった湖の底から白骨が見つかった。
頭蓋骨には穴が開いていて、何者かに殺害されたようだった。
白骨にはロシア製の壊れた盗聴器が結び付けられていた。
一体誰なのか。
ロシアとどういう関係があるのか。
エーレンデュルたちが捜査を任される。
捜査しているうちに三十年前に行方不明になっていたある男にいきあたる。

ひょっこり現れたエーレンデュルの息子は彼に何を求めているのでしょうか。
娘は相変わらずで、エーレンデュルも愛想をつかしています。
彼は未だに行方不明になった弟のことが忘れられず、その後悔から失踪者を探さずにはいられないようです。

冷戦時代のアイスランドとロシア、そしてドイツの歴史が大きく関係しています。
インドリダソンの本を読むたびに登場人物たちの生きざまに想いをはせます。



珍しく夫がランチを付き合ってくれました。
チキンというので、鳥ももがドーンと出てくると思ったら、残念、オープンサンドイッチでした(笑)。


桜木紫乃 『それを愛とは呼ばず』2017/10/10



桜木さん、真骨頂か・・・と思ったら、アララ、どんでん返しでした。
残念ながら私的には評価の下がる本でした。

10年間売れない女優をしてきた釧路出身の紗希は事務所から首を言い渡されます。
銀座のキャバレーで働き自活しようとするのですが、頼りにしていた人が自殺をし、紗希はどうしたらいいのかわからず、ふとお客として来ていた男のことを思い出します。

亮介は10歳年上の妻が社長の新潟にある「いざわコーポレーション」で副社長として働いてきました。
しかし、妻が交通事故にあい、意識不明のまま病院に入院してしまい、義理の息子に会社を追われ、北海道のリゾートマンションを売る仕事につきます。

そのマンションに紗希がやって来てから亮介の運命が狂い始めます・・・。

紗希の独りよがりな思考がどうしてもわかりません。
どこから彼女が狂い始めたのか・・・。
ストーカーの心理と同じですかね。

新聞連載小説だったようですが、それが最後の唐突さにつながったというようなことはないですよね。

長岡弘樹 『教場0 刑事指導官・風間公親』2017/10/12



警察学校の鬼教官、風間の過去の話というので、彼が刑事だった時の活躍が読めるのかと思い本を開くと・・・違いました。
風間は教官になる前は現場で見込みのありそうな新米刑事を1対1で指導していたのです。
名付けて「風間道場」。
現場を見て、彼はすぐにすべてを理解し、新米刑事に謎かけのような言葉を与え、解いてみろと迫ります。
解けないのなら交番勤務に戻れとか言っちゃって、プレッシャーをかけます。
新米刑事たちは選ばれただけあって、なんとか風間の期待に応えていきます。

風間に鍛えられた刑事たちがどんな刑事に成長したのか、続篇があるのかもしれませんが、風間の方にもっと興味のある私は、風間が現場の刑事だった時の話を読んでみたいです。
長岡さん、よろしく。

『教場』や『教場2』のような物を期待した人はがっかりすることになると思うので、気をつけて読んでくださいね(笑)。

桜木紫乃 『砂上』2017/10/13



桜木さんの描く北海道の風景と、どうしようもない女が好きです。
今回は今までとは少し違う内容です。

北海道江別に住む柊令央は、元夫からの慰謝料の5万円とビストロのパートで生計を立てていました。
彼女の夢はいつか作家になること。
40歳になるというのにその夢を捨てきれず、色々な文学賞に原稿を送っていました。

ある日、元夫から呼び出され、子どもができるので、これから2万円しか送れないと言われます。
どうやって暮らして行こうかと行く末を思う令央。
そんな彼女の元にある出版社の編集者と名乗る女、小川乙三がやってきます。
彼女の言う言葉のひとつひとつが令央の心をえぐります。
令央は彼女に導かれ、何かにとりつかれた様に何回も何回も推敲を重ね、自分と自分の母のことを描き上げていくのでした。

真の小説家とは書かずにはいられない人のことなのでしょうね。
一人の孤独な書くこと以外に何のとりえもないどうしようもない女が小説家になるまでのお話です。

この頃読んだ漫画2017/10/14




二ノ宮知子 『七つ屋志のぶの宝石匣』
『のだめカンタービレ』を書いた二ノ宮さんの作品です。
志のぶは銀座にある質屋・倉田屋の娘。
彼女には宝石を見るとその石の「気」を感じるというとんでもない能力を持っています。
そんな彼女には質流れした婚約者・北上顕定がいます。
彼はフランスの高級ジュエリー店で働いているイケメン。
彼が倉田屋に現れると、女のお客がさっとうして売り上げが倍増。
実は彼の実家は名家なのですが、一家離散。祖母に質屋にあずけられたのです。
彼は自分の家にあったという鳥が舞う赤い宝石を探していました。

五巻まで出ています。
顕定の真のねらいと共に志のぶとどうなるのかが楽しみな作品です。

羽海野チカ 『三月のライオン 13』
今流行の将棋を扱っていますが、なかなか主人公の桐山雫君が活躍してくれないというところが残念です。
このままでいくと、50巻目になっても雫君は今のままかしら?

よしながふみ 『きのう何食べた?』
とうとう主人公の二人が50歳になってしまいました。
それでも年を感じさせない二人です。
もう二人は老いてどちらかが亡くなるまで一緒にいますね。
美味しそうなご飯をマネしたいと思うのですが、量が少なく(家には大食らいがいるのよ・笑)、家には向いてないようです。

内田春菊 『がんまんが~わたしたちは大病している~その1・その2』
内田さん、大腸がんを患っているんですね。
知りませんでした。
糖質ダイエットをしている時に見つかったようで、淡々と描いてあります。
これからどういう治療をしていくのでしょうか・・・。



家の犬たちは元気です。
兄犬は散歩というと、嬉しくてたまらないという表情をします。
弟はちょっとしいたげられているので、こんな卑屈な表情をすることがあります。
人間も犬も一緒に育っても個性がありますから、個性に合わせて育てるのも難しいものがありますね。

中嶋博行 『検察捜査』2017/10/15



刑事物ではなくて、検事物を読んでみました。
今まで読んだ検事物とはちょっと違います。
ヒロインが横浜地検の検察官、岩崎紀美子。
検事になって2年目の美人で鼻っぱしの強い女性です。

大物弁護士、西垣文雄が自宅で殺されていました。
拷問を受けたのか、悲惨な殺され方でした。
たまたま仕事がなかった紀美子が担当になります。
恨みの線から西垣の手がけた案件を調べていくと、産廃処理業者の社長の自殺事件に行きあたります。
この事件の背後には弁護士会の内紛や権力闘争が関係しているようでしたが・・・。

検察官になる人が減っていると書いてありましたが、今はどうなんでしょうね。
法曹会の闇って深いのでしょうか?
女性が少ない職場では出る杭は打たれるというのは検察官でも同じなのですね。
それにしても上司があまりにもひど過ぎです。

ミステリとして読むと物足りないけど、作者は現役弁護士で、この作品で1994年に江戸川乱歩賞を取っているようです。


ボールが好きです2017/10/16

ボールが大好きな弟犬です。
雨で散歩に行けず、不満があるらしいので、遊んであげました。


そうすると、ボールを咥えて離さなくなりました。


ホント、面倒な犬です。
兄犬はボールでは遊ばず、ママとサシで遊びます。