デボラ・クロンビー 『警視の謀略』2020/06/22



ジェマ・ジェイムズ&ダンカン・キンケイド・シリーズの新刊。
1冊ごとにメインがジェマとキンケイドで入れ替わっています。
今回はキンケイドがメイン。

キンケイドは育児休暇後にスコットランドヤードからホルボン署に異動になりました。左遷です。
理由は説明されず、直属の上司は急な家庭の事情で海外へ行ってしまいました。
自宅の住居を彼の妹から借りているので、彼女に何かあれば住めなくなってしまうのではないかとキンケイドは心配でした。
異動してから二週間以上も経ったのにホルボン署の仕事にはまだなじめません。
どうも部下たちに嫌われているようなのです。
そんな時にホルボン署の管轄のセント・パンクラス駅で爆破事件が起こります。

その日、セント・パンクラス駅ではマーチ・フェスティバルの皮切りとなるライブが開催されることになっていました。
ジェマの部下・メロディの恋人が歌うことになっており、メロディは歌を聞きに訪れていました。

爆発はプラカードを持っていた活動家の一人が使用した発煙筒が手榴弾にすりかえられていたために起こったものでした。
メロディとスコットランドヤードでコンビを組んでいた元部下のダグの助けを借り、キンケイドは爆発テロ事件の捜査を始めます。

一方、ジェマは12歳の少女のレイプ殺人事件を捜査しており、捜査はいきずまっていました。
それなのに子供たちは小屋にいた猫の親子を助けて欲しいと電話してきます。
友人の獣医の助けを借り、家で猫たちを保護したのですが、子供たちは猫を飼いたいようです。
飼えないことをどう納得させるのでしょうか。

事件が解決したかと思ったら、スコットランドヤードには何やらきな臭い謀略がありそうな感じです。
キンケイドがこれ以上深入りしてしまうと命の危険があるかもしれません。
ジェマたちの力をかりて、キンケイドは危機を乗り越えていけるのでしょうか。

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