長岡弘樹 『新・教場』2023/04/12



風間公親は十崎という犯罪者に狙われているため警察学校に異動となる。
彼が助教になって二年目の尾凪尊彦と共に受け持つのは初任科第九十八期短期課程の学生たち。
彼らには半年間の過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境の中で不適格と見なされれば即退校という運命が待っている。

第一話:鋼のモデリング
尾凪が気になった学生は大学時代に自殺未遂の警官を助けて表彰を受けた矢代桔平。彼は模擬交番勤務中にコンビを組んだ門田と喧嘩沙汰を起こす。

第二話:次代への短艇
元高校球児の尾凪はソフトボールクラブを指導している。
マル暴刑事を目指している笠原敦気はソフトボールクラブに入り、尾凪に捕球がうまくなるコツを聞くほど意欲的だったが、スローイングに難があった。
実は彼はある問題を抱えていた。

第三話:殺意のデスマスク
若槻栄斗はブラジリアン柔術の有段者だが彼の弱点は表情の癖で、相手に殺意を抱いた時に顔がデスマスクのようになるという。
若槻は交番実地研修中に通り魔を逮捕した。そんな彼に風間は現場の再現を命じる。

第四話:隻眼の解剖医
初任科生(短期課程)の学生には卒業するまで最低一回の司法解剖見学が課せられている。ほとんどすべての学生が嘔吐するという過酷な講習だ。
しかし校内の長距離走記録会で上位入賞を目指している初沢紬だけが解剖見学で吐かなかった

第五話:冥い追跡
尾凪は校舎周りの草むしりの次の日、星谷舞美と石黒亘の二人が気持ちの鬱屈を覗かせているのが気にかかった。二人は同じ大学の同窓生で、星谷舞美は成績がトップ、総代候補ナンバーワン。一方石黒亘は最下位クラスから成績を上げてきていた。
災害復旧ボランティアに出かける前日、尾凪は舞美から寮の部屋を誰かに覗かれたみたいだと相談される。

第六話:カリギュラの犠牲
氏原清純と染谷将寿は卒業式のスライド上映を担当していた。
卒業式当日、射撃場の写真のところでスライドが進まなくなってしまった。
やって来た染谷はスライド上映を止めようと言うが、氏原は不備を直し、無事にスライド上映は行われた。
風間は祝辞の読み上げを途中で止め、最終講義を始める。

ドラマは見ていないので、風間はキムタクではないですわ、笑。
なんかマンネリ化して飽きていましたが、今回はフレッシュな学生たちなので、意外と面白かったです。
読むたびに思いますが、私には警察学校でうまくやれる自信がありません。
まあ試験で落ちるとは思いますがね。
あ、違いました。試験に出願できませんでした。視力がダメですわ。
「裸眼視力が両眼とも0.6以上、または矯正視力が両眼とも1.0以上であること」ですから。
とは言っても少しぐらいならお目こぼしがあるそうですが。
なんとしてもなりたいという意欲があればどうにかなるのかもしれませんね。
私は調べてすぐに諦めましたけどww。

小説だから仕方ないのでしょうが、変な人多過ぎですね。
警察官に知り合いはいませんが、あまりお友だちになりたくないと思いました。
退校する人たちにはそれなりの理由がありますからねぇ。
警察学校は「適性のない人間をふるい落とす場」だそうですけど、実際はどれだけの人数が辞めていくのでしょうね。
1割から2割程度だと言われているようですが、多いのかな?

初めのころは風間が怖かったけど、この頃はそうでもなくなりましたわ。
今回の本から読んでも別に問題ないので、興味を持った方は読んでみて下さい。



<今日のわんこ>
毎朝、4時から5時ごろに起こされるママです。
悲しそうに鳴くの止めてください。それまでは一人で寝ていたくせに、なんで朝になると一緒に寝たいんですか?


起きるからおいでというと、いつものように前足を出して動こうとしません。


まだ起きるのは嫌ですと言っている、わがままな兄犬です。
(シーツの上には寝せず、彼用のベッドか毛布の上に寝せています)

弟犬は一人で寝るのが好きです。兄のように人間の寝床では寝ません。
ハウスの中で丸まって横になって寝ています。
犬によって違うようです。

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