ピーター・スワンソン 『8つの完璧な殺人』2023/12/24

この本は2024年度版「このミステリーがすごい!」で8位、「本格ミステリ・ベスト10」で9位、「ミステリが読みたい!」で8位、「週刊文春ミステリーベスト10」で6位となっています。


雪嵐の日、ミステリー専門書店<オールド・デヴィルズ・ブックストア>の店主・マルコム・カーショーに会いにFBI特別捜査官のグウェン・マルヴィがやって来る。
近頃起きた三件の殺人事件のことで来たという。
かつてマルコムは店のブログに、<完璧なる殺人8選>という本のリストを載せていた。
マルヴィはこの三件の殺人事件の手口が、彼の選んだハつの作品の手口と似ているというのだ。

マルコムは容疑者と見なされているのか?
彼は行きがかり上、マルヴィ捜査官に協力することにする。

マルコムの語りで物語は進んでいきます。
ちなみに私は八つの作品のうち三作品しか読んでいません。
本当は読んでからこの本を読む方がいいのでしょうが、読まなくても面白さはわかります。(分ったつもりか…笑)

八つの作品を紹介しておきますので、年末年始に何を読もうかと悩んでいる方がいたら、読んでみるといいでしょう。

『赤い館の秘密』 A・A・ミルン
『殺意』 アントニイ・バークリー・コックス(邦訳はフランシス・アイルズ名義)
『ABC殺人事件』 アガサ・クリスティ
『殺人保険』 ジェイムズ・M・ケイン
『見知らぬ乗客』 パトリシア・ハイスミス
『溺殺者(The Drowner) 』 ジョン・D・マクドナルド ★
『死の罠 (Deathtrap) 』 アイラ・レヴィン ★
『シークレット・ヒストリー(邦題『黙約』)』 ドナ・タート

★印は邦訳されていないそうです。
『殺人保険』と『黙約』は新潮文庫から発売されていましたが、今は古本屋か図書館で探すしかないようです。

中程まではどう8つの作品と殺人事件が関わってくるのか、ワクワクしながら読んでいましたが、途中からアレ…と思い始め、最後は、残念。私は気に入りませんでした。
それでもスワンソンらしさがあるので、お勧めします。


<クリスマスのおやつ>
またまた買ってしまった、パネットーネ。
昨年は重さを見ずに1㎏を買ってしまい、食べるのに困ったけど、今年は小さいのを買っています。
でも今度買ったのは750g。食べきれるのか…。


こんな可愛い包装なので、美味しいことを期待してますわ。

コメント

_ ろき ― 2023/12/28 00時21分02秒

これ、ミステリ愛にあふれる著者が欲望のままに書いたって感じですよね・笑。
私は3冊しか読んでなくて、後から『見知らぬ乗客』を読みました。
けっこうなネタバレありで、要注意じゃない?
私はすぐ忘れるので、これから読んでも楽しめそうですが。
文句を言いつつ見つけたら必ず読んでしまう作家の1人です。

_ coco ― 2023/12/28 11時31分25秒

ろきさん、私は本を読んだらすぐに忘れるタイプなので(笑)、ネタバレがあっても全く気になりません。ネタバレが気になる人は8作品を読んで読めばいいのよ。
さすが読ませる作家ですが、最後ばかりは…。

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