宮部みゆき 『ペテロの葬列』2014/09/05




妻の身内が経営している今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める三郎は園田編集長と共に元取締役、森信宏のロング・インタビューのため、房総半島の海辺にある別荘地に行った帰りに、バス・ジャックに遭遇してしまいます。
犯人は一見ひ弱そうなのに、言葉巧みに人を繰ることのできる老人でした。
事件は彼の自死で解決しましたが、その後、彼が車内で約束していた慰謝料が人質たちのところに届きます。
その金は一体どういう金なのか?
三郎はバス・ジャックの老人のことを調べ始めます。

前作では頼りなげな、いい人三郎が、今回は事件慣れしたせいか、しっかりと自分の足で歩き始めた感じです。
そのため彼は新たな旅立ちをすることになります。
このことに批判的な方もいるようですが、私は納得です。

このシリーズ、ただの杉村三郎シリーズとして続くのでしょうか?
これで終わりなのでしょうか?
新たに探偵・杉村三郎として書かれるのかしら?




今日は散歩に行く時に上の階のわんこと出会い、吠えていました。
犬に向かって吠えることはないのに、何故か彼女(メスなのよ)には吠えるのですよ。
自分より年下だから吠える?
自分のテリトリーにいるから吠えるのか?
体重は彼女の方が倍はあるのにね。
犬の気持ちはわかりません。