『そして父になる』を見る2014/09/07



夫はこの映画を借りたかったのに、ビデオ屋で間違えて『真夏の方程式』を借りてしまいました。
主役は両方共に福山雅治ですが、内容が全然違いますわよね(笑)。

大企業の建築会社に勤めている野々宮良多には妻と6歳になる息子の慶多がいました。
慶多がお受験で見事私立の小学校に入学したことを喜んだのもつかのま、予期しなかったことが判明します。
息子が病院で取り違えられていたというのです。
病院の提案で取り違えられた相手の斎木家と会い、交流を深めることになります。

野々宮家族は高層マンションに住む今時のエリート家族なのに対し、斎木家は群馬に住む小さな電気屋を営む貧乏家族。
設定が極端ですね。

実は良多は複雑な家庭に育ったのです。
母は出ていき、野々宮少年は母恋しさに家出をしたこともあったようです。
今は義理の母が父の面倒を見ていますが、父に対して母のことがあるからか、一線を引いています。
今度のことで父は良多に血が大事だといいますが、義母は血ではないと言います。

映画の中で、こういうケースの場合は100%子供を実の親のところに戻すと言っていましたが、本当でしょうか。
子供がもっと小さいなら実の親のところに戻してもいいと思いますが、この映画のように6歳では物心もついていますからね。
両家族が交流を続け、子どもには本当のことを言い、大きくなったら子どもに親を選ばせるとかできないものでしょうか。
子どもの気持ちを優先してもらいたいですね。

と言いながらも、親の気持ちも考えてしまいました。
もし、このままの状態を続け、子どもが自分の思い通りに育たなかったら、たぶん本当の子じゃないからとか思ってしまうんだろうなぁ。
できた親ならいいけれどね・・・。

どっちを選んでも正解とは言えないですね。

嬉しいことに、グレン・グールドの弾くゴールドベルク変奏曲がエンドロールに流れてきました。




この頃、朝ご飯をすぐには食べません。
なんででしょう。
今日はなかなか食べないので、わんこをケージの中に入れ、餌を置きました。
そうすると、すぐに完食。
お腹は空いているようです。