ベルリン国立バレエ団 「シンデレラ」2011/01/15

幕間にトイレで並んでいる時に、後ろにいた女性が大きな声で話しているのを聞いていると、おもしろかったです。
彼女、昨日のゲネプロに行ったらしいです。
そうすると、注意されているダンサーたちの態度が悪かったそうです。
誰か分からなかったのですが、一緒に踊る二人が踊るのが終わるとそっぽを向いていたそう。
ゲネプロを見た人は今日の公演を見ても、いい感じを持たなかったんじゃないかしらと言っていました。
仲が悪くても、そういうことを見せない、それがプロ。
それよりも、仲が悪そうだったのは誰と誰?そっちの方が気になりました。
マラーホフとスパリッタ?それともセミオノワとクノップ?


ベルリン国立バレエ団 2011年日本公演
「シンデレラ」 全2幕
振付・演出:ウラジーミル・マラーホフ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

シンデレラ:ポリーナ・セミオノワ
ゲスト・ダンサー/王子:ミハイル・カニスキン
甘いもの好きのバレリーナ:ウラジーミル・マラーホフ
アル中のバレリーナ:フェデリコ・スパリッタ
元プリマ/仙女:ベアトリス・クノップ

<第一幕>
バレエマスターから認められているシンデレラですが、芸術監督は甘いもの好きのバレリーナとアル中のバレリーナをひいきにしていました。
新作公演のためにダンサーたちは稽古をしています。
やがて稽古が終わり、シンデレラは一人、稽古場に残っていました。
いつしか彼女は夢を見始めます。妖精が現れ、プリマ・バレリーナが仙女になって現れます。
夢の中、妖精たちはシンデレラに美しい衣装を着せます。仙女はシンデレラに舞踏会から12時になったら戻るようにと忠告します。

<第二幕>
舞踏会に芸術監督、二人のバレリーナ、バレエ・マスターと次々に現れます。
そして王子が現れ、最後にシンデレラがやってきます。
王子は一目シンデレラを見ると惹かれ、一緒に踊ります。
12時の鐘が鳴ると、シンデレラは忠告を思い出し、舞踏会から急いで戻ります。

夢から目覚めたシンデレラはバレエ団のダンサーたちと再び稽古を始めます。
そこにゲストのスター・ダンサーが現れます。彼は新作のパートナーを選ぶことになっていました。候補は二人のダンサーとシンデレラです。
スター・ダンサーはシンデレラを選びます。
やっとシンデレラは夢を掴み取るのでした。



「シンデレラ」は今回の公演を入れて3回見ました。新国立バレエ団のが童話の「シンデレラ」そのままでしたが、オペラ座とベルリンは全く違う「シンデレラ」です。ベルリンのは一人のバレリーナが一人前のバレリーナへと踏み出す瞬間が美しく描かれています。
最後に一人になったシンデレラが花束を持ち挨拶する(上の写真)場面がとっても印象的でした。
ただ残念なのは、一幕。ちょっと間延びがして、コックリとしてしまいました。

マラーホフが出ているというので楽しみにしていました。私は彼がどこにいるのかしばらくわかりませんでした。
甘いもの好きとアル中の二人のバレリーナが肩幅が広く、ずいぶん大きい女性のバレリーナだな・・・と思って見ていると、何か変。よくよく見ると、男性!
新国立でも男性が二人のお姉さんをやっていましたが、マラーホフ版でもそうなんですね。それにしてもお二人とも足が綺麗。うらやましい~。
マラーホフは甘いもの好きのバレリーナなのです。や~、よくやりますね。本人は結構楽しんでいるかもしれませんが。化粧した顔がチャーミングです。
甘いもの好きですから、舞台上でもボンボンみないなものを食べていました。そうそうゲネプロではドーナツを食べていたとか。ご愛嬌です。

来週は「マラーホフ・ガラ」と「チャイコフスキー」を見ます。特に「チャイコフスキー」は楽しみです。