畠中恵 『ゆんでめて』&『やなりいなり』2012/02/26



9冊目のしゃばけシリーズです。
今回はあの屏風のぞきの一大事です。
若だんな(一太郎)が出かけている間に火事が起こり、若だんなが生活している離れを延焼を防ぐために壊してしまいました。そのため崩れた家の下敷きになり、屏風が傷ついてしまいました。修繕してもらったのですが、だんだんと屏風のぞきは元気がなくなっていきます。可愛そうに思い、腕のいい職人に修繕を頼むのですが、修繕途中で彼は亡くなってしまい、屏風が行方不明になってしまいます。
さて、屏風のぞきは無事に見つかるでしょうか。

メインは屏風のぞきですが、短編集なので他にも色々な話が出てきます。
一番好きなのは、飛鳥山の花見の宴。
妖たちの集う花見の宴に是非とも参加したいです。
妖の皆様、呼んで下さいませ。


10冊目はちょっと趣向を変えています。
なんと、レシピ付。
ひとつわかったのは、(どうでもいいんですが)鳴家たちはいなりが好き。
まあ、彼らは食べることが好きですからね。

短編集ですが、話が煮詰まってきたのかしら。目新しさがなくなっています。
江戸に恋の病が流行りだし、病の神たちは暇になり、何故だという話とか父親の藤兵衛が行方不明になったりとか・・・。
江戸時代から日本の神様は人間臭かったのですね。

さて、これからのしゃばけシリーズはどうなっていくのか。
私は伝説の(?)おばあさんのおぎんにそろそろ登場してもらいたいですわ。

散歩をしていると梅の花が咲いていました。
寒いのですが、春は少しずつやってきているのですね。




桜もいいですが、梅は一人で密かに見るのがいいのかもしれません。

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