東川篤哉 『謎解きはディナーのあとで 2』2012/02/28



謎解きはディナーのあとで』の文句を言ったにもかかわらず、続編が図書館にあったので借りてしまいました。

相変わらず、御令嬢と言う割に変です。
宝生麗子の大学時代の同好会の友達が出てきます。
彼女の属していた同好会は「シーズンスポーツ同好会」と言い、夏には湘南の海でマリンスポーツ、秋には軽井沢の高原でテニス、冬には越後湯沢でスキー、春には井の頭公園で花見をしていました。
なんで花見がスポーツなの?
私は知らないのですが、後湯沢ってスキー場ではセレブがいくような所ですか?
井の頭公園で花見がセレブ?セレブなら自分の家の庭に桜があってもいいよね。
なんという疑問は置いておきましょう。
友達も親が一流企業の少しセレブな普通の娘とか裕福な歯科医の娘、旧華族で複合企業桐生院財閥のお嬢様などなど。
旧華族以外はどこがお嬢様なのかと思うほどです。

麗子の「平凡な朝食」も相変わらず変です。
仔羊の冷温ローストと鴨肉のソテー、真鯛のカルパッチョ、レンズ豆のスープ、特製フレンチトースト。
お嬢様がこんなに朝から食べるのか・・・。
なんで前の夕食のように肉が二種類なんだ?
普通の朝食だったらフレンチトーストにフルーツ、紅茶とかじゃない?

う~ん、やっぱり東川さんの持つお嬢様のイメージがわからない。

執事の景山は慣れからか、だんだん変な奴になってきています。
クリスマスにケーキを売るサンタになってます。

たぶんジーヴズを意識して書いたのでしょうが、やっぱり伝統のある執事に負けてます。

今回、麗子のお父様がでてます。彼は景山に「旦那様は自分以外のセレブにまつわるゴシップが死ぬほど好き」と言われています。麗子一家はおもしろいかも。そういえばお母様は出てきていたっけ?

本の中でどうなんだろうと思ったフレーズを載せておきます。

「国立市といえば中央線沿線都市の中では比較的お金持ちが住む町という良いイメージのある普通の町」

お金持ちがいるとは思いませんが、学園都市なので、住民が五月蠅そうな、いえいえ意識が高いというイメージが私にはあります。どうでしょう?

軽いユーモアミステリー小説ですね。

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