加納朋子 『レインレイン・ボウ』2013/07/17



高校を卒業してから七年。
ソフトボール部の一人が心不全で亡くなった。
もともと彼女は心臓が悪かったのに、ソフトボール部に入部したのだ。
会社は毎年健康診断をして、彼女の体のことを知っていたはずなのに、毎日夜の九時、十時まで働いていたという。
元部員がそれぞれに彼女の死の感慨にふけっている時に、彼女と一番仲のよかった子が行方不明になる。
彼女は何故姿を隠したのか。

25歳の女性たちが、それぞれの人生を歩き始めています。
同じ高校に通っていたのに、歩く道はそれぞれ。

自分の25歳の頃のことを思い出しても、これほどのことは全くなかったです。
運動部に入っていなかったからかもしれません。
夫は高校時代にバレーボール部に入っていました。
今でもOB会のようなことをやっているようで、名簿や集まりの連絡が来ています。
すごいですね。

ミステリー仕立てですが、それぞれの女性の心情が緻密に書かれています。
七人の中に自分の姿を見つけるかもしれません。