若竹七海 『猫島ハウスの騒動』2013/07/23



葉崎市シリーズ、第三弾。
場所は猫島という島です。
名前のとおりに、ここの名物は猫。
人間三十人に猫百匹以上というすごい島です。
猫島神社などという神社まであるんです。

この島の入り江で、猫のぬいぐるみにナイフをつきたてたものが見つかります。
たまたま猫島に妻と一緒に来ていた駒持警部補。
妻を置き去りにして、というか、妻が最後まで出てこないのでどうなったのかわかりませんが、猫島夏季臨時派出所の巡査の七瀬を従え捜査に乗り出します。
彼はなんと、猫アレルギー。
途中からガスマスクをつけて捜査をします。

猫島神社の神主や民宿、おみやげ物屋の人々など、楽しい人たちが登場します。
若い巡査、七瀬は駒持からいいように扱われ、かわいそう。
『猫弁』とは違い、ちゃんと猫も活躍しています。
猫本大好き人間にはうれしい本です。
ポリス猫、DCなどという猫までいて、彼の活躍する本まで出ているようです。
文庫本になったら読んで見ますわ。