中山七里 『いつまでもショパン』2014/02/01

二日前からスマートフォンの英単語アプリに凝っています。
出てくるキャラの体力がなくなって、しばらく経つと続けてできなくなります。
体力を戻すためのものを買えと言ってきますが無視しています。
最初は簡単なのでサッサと終わらせて難しいのをやりたいのに、時間がかかって面倒です。

こういうものは続けてやらない方がいいですね。
確実に目の視力が落ちます。
特に手術をした左目がかすれてきて、肩凝りと頭痛が起こってきます。
それでも終わりまでやってみたいので、iPhoneからiPadminiでやるようにしました。
画面が大きくなれば少しはいいわよね・・・?



『さよならドビュッシー』に始まり、『おやすみラフマニノフ』、『さよならドビュッシー 前奏曲』、そして今回の『いつまでもショパン』と続くピアニスト岬洋介シリーズです。

舞台はなんとショッパン・コンクール。
行間からショッパンの音楽が聞こえてくるような表現がたくさん散りばめられています。
ショッパンのCDをかけながら読むとムードが出ていいかもしれませんね。
いつもなのですが、この人の本を読むたびにちょっと違和感を感じます。
テーマはいいのですが、曲の紹介以外は稚拙な日本語で書かれているからのようです。
わざわざミステリにしなくてもいいかも。

コンクール会場で、ピアニストと思われる世界的テロリストを探していた刑事が殺され、ポーランド国内ではテロが頻発していました。
しかしショパン・コンクールはポーランドの威信をかけて開催されます。
岬は難聴を患っていたのですが、コンクールに出場します。
無事にコンクールは終わることができるでしょうか・・・。



写真を撮ろう待ちかまえ、振り向いたところを写すと目をつぶっていました。
なんかわざと変な写真になるようにしているみたいです。

かまって攻撃の後、今は膝の上で寝ています。
こういう風に大人しくなるまで2時間近くもかかります。
小型犬なのにエネルギーがあり過ぎです。

海堂尊 『ガンコロリン』2014/02/02



医療ユーモア短編集。

「被災地の空へ」では、久しぶりのドクターヘリと速水医師が登場しました。
地震が起こり、DMAT「救急災害派遣隊(Disaster Medical Assistance
Team」派遣要請がきたので、速水が被災地に行きます。

前も書きましたが、そろそろ海堂さんも卒業しますわ。
バチスタのようなワクワク感はもう味わえないのですもの。

なかなか誰にでもいい医療などというものはありえないというのが現実ですね。
私なんかそろそろ腰椎がダメになりそうですが、どこの整形外科に行ったらいいのかわからず、鍼治療と湿布でごまかしています。
頚椎と同じで手術以外にこれといった治療法もないので行っても無駄だということもありますが。
何年か先の手術を見据え、ぼつぼついい医師を探し始めますわ。



我家の腕白坊主は、今日も元気です。
だんだん他の犬に慣れてきたのか、今日は逃げずに3匹と挨拶をしました。

同僚の話を聞いていると驚くことばかりです。
自分の家の犬は小型犬で家で走り回っているから散歩は必要ないと言っています(チワワとパピヨンの飼い主)。
二匹共に散歩に行かないから狂犬病の注射やワクチン接種はしていないそうです。
それなのに、某K公園に行くと、他の犬が遊んでくれると言っています。
ワクチンしていない犬と知っていて遊んでくれてるのかしらと思ってしまいました。
家の犬は散歩に行くとわかると、はしゃいで大変です。
どんな犬も散歩が好き。
例え室内で運動が十分でも、外に連れて行ってあげたいですよね。



中村仁一 『大往生したけりゃ医療とかかわるな―「自然死のすすめ」』2014/02/03



この本を読んでいてびっくりしたのが、医者の序列などというものがあるそうなのです。
トップは大学病院→旧国立病院・日赤・済生会・県立私立→民間の大病院・中小病院→町医者→老人ホーム医者なんですって。
こんな格付けって失礼ですよね。
ちなみに中村さんは老人ホームのお医者さんです。
彼が老人ホームで出会った人たちを見て出した結論がこの本に書かれています。
この本の前に『穏やかな死に医療はいらない』という本を読んでいたので、共通するものがあるなと思いながら読み進みました。
心に残った言葉は2つ。

自然に「死んでみせる」
在宅で死をむかえるには「信念」と「覚悟」が必要

どうしても家族は死を受け入れることができずに、無駄な医療をほどこしがちです。
そんな時にどう思いきれるか。
悩みますよね。

中村さんは京都で「自分の死を考える集い」を主宰しており、生前告別式をしたり、棺桶に入ったりしています(もちろん他の活動もしていますよ)。
彼は常にこう言っているそうです。
「出来る限り救急車は呼ばない」
「経口摂取が不能になれば寿命が尽きたと考ええる」
「人口呼吸器は改善の見込みがなければとりはずす」
「一度止まった心臓の蘇生術はしない」
などなど。
私もこういうのがいいなと思います。
意識がなくなったら言えないので、ちゃんと家族に伝えておかなくてはいけませんね。
お骨は砕いて海に捨ててくれと言っているのですが、夫は面倒だから嫌だと言います。
まあ、そこら辺の山に捨ててもいいですわ。
死んだらわかりませんから。

中村さんは「がん死」のお迎えは最高と言っていますが、本当でしょうか?
「がん死」が彼の言うように痛くないのなら、お願いしてもいいかも。
でも、一番いいのはぽっくりいくのかな。
こう言いつつも、本当に死が訪れたらと思うと恐ろしくなります。
まだまだ覚悟のたりない私です。

カミラ・レッグバリ 『人魚姫』2014/02/07



スウェーデン・ミステリ、第六弾。

作家のエリカは妊娠後期。
ふたごを妊娠しているので、お腹はパンパンで動くのも大変という状態です。
夫の協力と妹のアンナが今は側にいてくれるので、なんとかやっていけてます。
夫のパトリックは通勤途中で行方不明になった男性が湖で見つかったため、その捜査と一人目の子供の相手で消耗気味です。

エリカがかかわったクリスチャンの処女作『人魚』は好評で、華やかな出版パーティが開かれます。
しかし、誰かが脅迫文のついた花を送ってきて、それを見たクリスチャンが失神してしまいます。
脅迫文を見たエリカは誰かが彼を恨んで殺そうとしているのを感じます。

エリカの作家心が事件が起こるたびに揺さぶられ、パトリックの心配を知りながらも大きなお腹をかかえ飛び回ります。
このシリーズでは推理するのではなく、スウェーデンに住む人たちの奥底にある誰にも見せない心を読むのです。

犯人は誰か。
エ~ェ!
そうくるか・・・。何か騙された感じになりました。

さて、パトリックはどうなるのか。
次が気になります。



我家のプリンス(鍼のセンセイによるあだ名)は、相変わらずかまって攻撃がすごいです。
今も床の上をドンドン跳び撥ねて、膝の上にのせてよと騒いでいます。
仕方なく膝にのせると・・・、今度は舐め舐め攻撃です。
どうにかしてほしいですわ。
舐め舐めが終わると、やっと膝の上でくつろぎます。

散歩では相変わらず走っています。
三キロもないので私の体重で制御できるのでいいのですが、大型犬なら引きずられていますね。
昨日は大型犬に吠えられましたが、果敢に「ワン」と吠え返していました。
全然迫力ありませんでしたがね(笑)。

散歩の後に体を拭くのですが、私の膝の上で大股開きでお腹を見せて、どこを拭かれても大人しくしています。

かえがえしくプリンスに使える人間二匹です。

石塚真一 『岳ーみんなの山 1~18』2014/02/11



ipadで読み進んでいた『岳』。
やっと読み終わりました。

島崎三歩は海外の山々を登り尽くし、アメリカのワイオミング州でレスキューチームの一員となり、リーダーにまでなったという男です。
バナナとコーヒーをこよなく愛し、北アルプスの山の中でテント暮らし。
民間の救助ボランティア団体の山岳遭難防止対策協会でボランティアの救助隊員をしています。

物語の前半では北アルプスで起こった遭難にまつわる人間模様を、終盤では三歩のヒマラヤ山脈のローツェ南壁単独登頂が描かれています。

大学時代に山ガール(なんて言ってなかったよ)の先駆けだった私といたしましては、涙なくして読めませんでした。
と言っても、後半の自分の命を賭けてまで人命救助をするという彼の気持ちは理解できませんが。
雪山とかロッククライミングなどのハードな山行はしませんでした。
それでも一回だけ道を間違えて遭難しかかりました。
山仲間は春山で残雪に足をとられて転んで滑り落ち、肋骨が折れました。
どんなに天候がよくても、遭難する危険があるのが山なんです。
山登りがファッショナブルになって、誰でも登れるようになったことはいいことですが、その反面、登る山のルートを調べていなかったり、十分な装備を準備しないで登る人もいるのが現実です。
安全な山登りを心がけて欲しいですね。



おやつが欲しくて上を向いている我が家の犬です。
ペットホテルに泊まったら臭くなったので、今週末にトリミングに行こうかと考えています。

三浦しをん 『お友だちからお願いします』2014/02/13



本人曰く、「全編がゆるーい日常をつづったエッセイ集」だそうです。

一章は讀賣新聞に掲載された「マナー」についてのエッセイ、二章は日本経済新聞の「プロムナード」という欄に連載されたエッセイ、三章は私も読んでいる
VISAカードの会報誌に連載中のエッセイ、四章は雑誌からの依頼によって書かれたエッセイという具合になっています。

掲載されたところを見れば、今までのエッセイ集の『桃色トワイライト』のようなものを期待する人はいませんよね。
一応、新聞とか有名カード会社の会報誌ですから、ちょっと、いいえ、大分よそいきの顔をしています。

それでも変態なのが垣間見られるのがご愛嬌。
例えば、自分に不都合な単語を忘れて行くなんてことを考えています。
彼女にとって不都合な単語とは、「結婚」とか「交際」だそうです。
私なら「肥満」「デブ」・・・かな?

「銭湯の湯殿で読書するのはマナー違反でしょうか」なんて悩んだりもしています。
いくらなんでも銭湯で本は読まないでしょうと思ったら、読んでいる子供がいたそうです。
世界は広いなぁ~。

しをんさんはおもしろいだけではありません。
彼女の面目を保つために、本の中にでてきた真面目な、いい言葉を紹介しましょう。

人からもらったプレゼントに対して「ものはひとの心の在りかたを映す」

これはエッセイを読むと、「うん?」と思うかもしれませんね。
でも、次の言葉はなるほどと思えると思います。
近頃、身内の死に会った私にはウルウルとくる言葉でありました。

「生きて死ぬ。生き物はそれだけで充分なのであり、「なにかをしなければいけない」といった考えからは完全に自由な存在なのであり、だからこそひとつひとつの生命が尊いのではないか」

大崎梢 『ようこそ受賞式の夕べに』2014/02/14



年に一回の書店大賞授賞式の日。
威風堂では杏子と多絵が授賞式に参加することになっていました。
これから行こうという時に予期せぬお客がやってきました。
福岡の書店でバイトをしている花乃という女の子です。
「書店の謎を解く名探偵」に書店大賞の事務局に届いた怪文書の謎を解いて欲しいというのです。

一方、ひつじくんこと明林書房営業マンの井辻も授賞式に出席する予定でした。
ところが朝一から電話で呼び出しが。
書店大賞の責任者の竹ノ内を困らせる事態が起こったのだというのです。
何故自分が呼び出されるのかわからない井辻。
行ってみると不可解なファックスが事務局に届いており、そのファックスに八年前に閉店した本屋の番号印が押してあったのです。

威風堂書店事件メモ>と<出版社営業井辻智紀の業務日誌>の両キャラクターが勢ぞろいです。
彼らが答えを求めて東京中を駆けずり回ります。

大雪の後2014/02/15



マンションの駐車場にバイキンマン登場・・・だと思う。
これってバイキンマンよね?

バレンタインデーは大雪のためどうなったんでしょう?
我が家は夫もたまたま代休を取っていたため、午前中に近くのデパートに一緒に行ってチョコを買ってきました。
何故か私が興味を持つチョコレート屋のところに他の客が来て私が押しのけられチョコが買えないことが数度。
がんばって(?)やっと買えたのがこれです。


BEL AMERというチョコレート専門店のものです。
前の職場の近くにお店があったような・・・?


我が家のプリンスは元気百倍。
一人(一匹)で飛び跳ねております。
私が滑って転んではいけないので窓から外気を感じるだけで、お散歩はしないことにしました。

つまんないです・・・2014/02/16



ママとパパがお家にいるのにお散歩に連れて行ってくれません。
つまんないです。
ベランダからお外の空気は吸えても、臭いはかげません。


ママは具合が悪いと言って寝ています。
ソファで一緒に寝てくれるといいのになぁ。
ママのお腹の上で眠れるのに。

響野夏菜 『ザ・藤川家族カンパニー あなたのご遺言、代行いたします』2014/02/18



遺言代行会社とはいかに?
人の死後にやりことしたことを代わりにやるという趣旨。
例えば、昔好きだった人に代わりに告白する。
故人が飼いたかった猫を探す。
ブイヤベースを美味しかったと伝える・・・などなど。
簡単に思えるでしょう。
でも、簡単じゃないんです。
書いた人は嫌なら詳しく書かなくてもいいんです。
好きな人の名前も住んでいたところも。
ブイヤベースをどこで食べたかも。
そんなんで代行しろというんですから大変です。

藤川家族っていうのがおもしろいです。
15歳から30歳までの6人の異母兄弟家族なのです。
父親は三里という詩人で写真家のいい加減な奴で、兄弟を残して逃亡、ではなくて放浪しています。
子供は①四寿雄②五武③六郎④七重⑤八重⑥九里というように数字がついた名前で、七重だけが女です。
長男の四寿雄が金にならない遺言代行カンパニーをやっており、弟たちが仕方なく手伝いをしています。

ある日、父の隠し子が見つかります。
名前は十遠。
母親が亡くなったので藤川家で引き取ることになったのです。
唯一の女の子である七重は彼女のことを受け入れることができませんでした。
一体十遠は父三里の子なのでしょうか。

響野さんはコバルト文庫でファンタジーぽいのを書いているようですが、この本が最初の(?)大人でも読める本ですかね。
結構いい味だしてます。
シリーズ物にしたらいかがでしょうか。
今後を期待します。