新津きよみ 『父娘の絆 三世代警察医物語』2015/11/15



一作目の『帰郷』では、祖父の医院を継ごうかどうか迷っていた望月美並は、結局長野に帰り、月に2回、東京の病院で働くという生活を送っていました。

第一話 血脈
警察嘱託医を務めることにもなっていたので、検屍要請にこたえ、北アルプスで滑落死した男性の検屍を行いました。
事件性はないと判断した時に一本の電話があり、事件の可能性が出てきましたが、血液検査をしてもなにもでてこず、事故ということで落ち着きます。
しかし、美並は娘が言ったDNA鑑定のことが気になってしょうがありませんでした。

第二話 セカンドライフ
神社の駐車場付近で女性の変死体が見つかります。
身元は思ったよりも早く判明し、東京に住む、半年前から認知症の兆候の表れていた女性でした。
ところが、この女性は三カ月前から行方不明だったのです。
三か月間、一体どこでどうやって暮らしていたのでしょうか。
気になった美並は独自に調べることにします。

美並は警察の捜査の範疇にない謎をつきとめるために動きます。
そこには語られていない人生の物語があります。
「国際山岳医」になろうと決めた美並の次なる活躍が期待できるシリーズです。

虎ノ門ヒルズに行って「トラのもん」に会ってきました。


思っていたよりもこじんまりしたビルでした。