畠中恵 『明治・金色キタン』 ― 2016/01/29

畠中さんの若旦那シリーズとは別の「明治・妖モダン」シリーズ。
明治になり、妖たちの中には人間社会に入り込み、普通の生活をしているものもいました。
巡査になった滝と原田は内務省の神職の護衛に引っ張り出され、甫峠寺跡へ行きます。
その寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となりました。
そこに探し物をしている赤手が来て古い仏塔の中を見たいと言いますが、却下され、神職が仏塔を壊すように命令した時、赤手は仏塔の中へ飛び込んでいきます。
その後すぐに強い風が吹き、仏塔は崩れ落ちてしまいます。
ところが、いくら探しても赤手は見つかりません。
一体、赤手はどこに?
この後、滝と原田は様々な事件に巻き込まれることになります。
甫峠寺にあり、薪にされたという五体の仏像の祟りなのでしょうか?
人間になった妖たちの活躍が楽しいシリーズです。
兄犬は高いところが苦手のようです。

椅子にのせると、このまま動きません。
お尻を押してお座りさせました。

ソファは飛び乗るのですが、こういう椅子は嫌いなのですね。
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