堂場瞬一 『刑事の枷』2021/11/19



交番勤務から川崎中央署刑事課に異動した新米刑事の村上翼。
刑事一年目は周りの刑事からするとお荷物でしかありません。
ある日、公園でホームレスが親子を襲い、子どもを人質にトイレに立て籠もります。現場に行っても、どう動いたらいいのかもわからず、焦るばかり。
そんな所に現れ、サッサと事件を解決してしまったのが景山康平。
彼は同じ刑事課の刑事らしいのに、滅多に刑事課に顔を出さなく、周りは関わるなと言うだけ。
しかしそんな景山に何故か目をつけられたのが村上でした。

村上が聞いたところでは、景山は本部の捜査一課にいた頃に同僚の不祥事を内部通報したため「裏切り者」として疎まれおり、希望して川崎中央署に異動してきたようです。
彼は十年前に起った会社員の平野玲香が帰宅途中に数カ所を刺され殺さたという未解決事件を単独で勝手に調べているのです。
そんな景山に村上は連れ回され、景山と一緒に行動することに危惧の念を抱きながらも、だんだんと未解決事件に深く関わっていくことになります。

村上の刑事としての成長物語。
正義感の強い村上が警察組織の中でこのままやっていけるのか心配です。
景山と同じような立場になったら、村上はどうするのか。
何しろ身内に甘い警察では内部告発すると干されますからねぇ。

なんで景山が十年前の事件に固執するのかが気にかかりましたが、予想できる、ありきたりの、それほど大した秘密ではなくて、ちょっと残念でした。
私は村上よりも景山が気になり、続きがあるとしたら、彼を主人公にしたものを書いてもらいたいです。村上と景山の二人のバディ物でもいいですけど。
いつもの堂場さんの外れのない作品です。


月に2回ぐらいの頻度でお取り寄せをしたいと思ったのですが、週一ぐらいで頼んでいそうです。
今回は私の一番好きなサブレ・エシレとサブレヴァニーユ、ガレット・エシレとフロランタンの二缶です。


何年か前は丸の内のお店に行くと買えたのに、この頃はなかなか買えないようなので、ネットで頼んでいますが、ネットでもすぐになくなってしまいます(T.T)。

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