Welsh of the West End ― 2020/08/10
ロンドンのウエストエンドは、NYのブロードウェイです。
コロナ禍の今、まだ劇場は再開されていません。
そのため様々なスターたちがリモートで歌を配信してくれています。
何回か紹介してきましたが、私が今注目しているのは、Welsh of the West Endからのものです。
ステファン君が中心になって、若いウエールズ出身の若者達が集まって歌を歌っています。
ウエールズ人ってどんな人たちなのでしょう。
今までイングランド人やスコットランド人、アイルランド人などとの違いを特に気にしていませんでした。
調べてみると、ウエールズって「歌の国」で、男性合唱団のルーツなんですって。
ステファン君はオーディションを受け、2017年からウエールズの男性合唱団、
Only Men Aloudのメンバーになっています。
私の好きな「For Good」を一緒に歌っているトム君は、Only Men Aloudの設立者Tim Thys-Evansさんが2010年に設立した少年合唱団のOnly Boys Aloudのメンバーだったようです。
2012年、Only Boys Aloudは公開オーディション番組Britain's Got Talent で3位になっています。この時、トム君はソリストとして参加していました。
ちなみにOnly Boys Aloudは、団員が240名ほどで、ウエールズ各地に14の合唱団があります。
費用は無料で、11歳から19歳までのウエールズに住んでいる歌好きの少年なら誰でも参加できます。
「歌の国」ならではですね。日本ではたとえ無料でも200人も集まりませんよね。
トム君はこの少年合唱団からGuildford School of Actingで学び、卒業。
卒業した2015年にOnly Boys Aloud出身者として初めてOnly Men Aloudにリクルートされています。
歌うことよりActの方により興味があるようで、自分のことをActorと言っています。
Only Men Aloudの正式メンバーではないらしい(HPに名前が載っていない)のですが、たまに一緒に歌っているようです。
トム君が現在のOnly Boys Aloudと一緒に歌っているビデオがアップされていましたので、紹介しておきます。
歌はビリー・ジョエルの「River of Dreams」。
ステファン君はOnly Boys Aloudのキャプテンになっているので、右下の小さい画面でピアノを弾いて参加しています。
見ていると、真面目に歌っているのかしら?という子もいて、この合唱団がウエールズ社会で果たしている役割がわかります。
Welsh of the West Endの方では新しく「Welsh Musical Theatre Medley」がアップされています。
ウエールズ語の歌は歌詞が全くわかりませんが、ウエールズ語の響きがよくわかります。
近頃のステファン君と一緒に歌おうの方は、Siwan Hendersonさんとミュージカル「Dear Evan Hansen」から「Only Us」を歌っています。
良い歌なのですが、何か物足りないのです。
ブロードウェイの「Dear Evan Hansen」で主役をしていたBen Platt君とLaura
Dreyfussさんの二人が「Only Us」を歌っているのを聞いてわかりました。
二人の間にはあるはずのエモーショナルな感情が感じられないのです。
ステファン君の笑顔も声も歌い方も素敵ですが、如何せん一本調子で、どの歌を聞いても同じように聞こえてしまいます。
ローラさんもそうなんですね。
何でトム君との歌が好きかというと、たぶんトム君とはOnly Men Aloudを通じてのお友達だから、友情を扱った歌が表現しやすかったんでしょうね。
二人のハーモニーが良く合っています。
「Only Us」は二人が恋心を告白し合う初々しい場面で歌われています。
トム君とローラさんの間には何もないことがわかりましたわ(笑)。
あくまでも私の感じたことですけど。
これらのウエールズ出身の若者たちの中から、次のスターが出てくるといいですね。
劇場が再開され、彼らが活躍出来る日を楽しみに待っています。
(YouTube画面をはめ込もうと思ったのですが、朝日ネットでは面倒なのでリンクだけにしてあります)
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