読んだ本2021/08/14

雨が続く嫌な毎日で、古傷が痛み、相変わらずの引き籠もり生活です。


そんな人間にはお構いなしに、この子は遊べと五月蠅いです。
兄はパソコンを使っているとかまってもらえないことがわかっているので、私の膝の上で横になって寝ています。

さて、読んだ本ですが、また溜まってしまいました。
一番のお勧めが『水族館ガール8』です。


木宮条太郎 『水族館ガール8』
最初の頃は由香ちゃんの妄想が邪魔だったのですが、この頃は妄想もなくなったので、気にせずに読めるようになりました。

結婚することになった由香と梶でしたが、どうも両方の家にはそれぞれ問題があり、すんなりとはいかないようです。
そんな頃、水族館では色々な問題が起こってきます。
地元の人たちと連携しての自然保護活動やイルカの赤ちゃんの離乳食トレーニング、そしてパークの存続の危機。
由香と梶の結婚と仕事はどうなるのか…。

自然保護と声高らかに言ってはいても、それが本当に動物たちのためになっているのかの判断は難しいですね。人間達のよかれと思ってしたことが、種を絶滅させることになることもあるのです。
お子さんの離乳トレーニングで困っている方に。

「どうして、こっちは食べるのに、あっちは食べないのか。赤ん坊の反応は、理屈では説明しきれねえところがあってな。よく分かんねえのが、離乳。それを肝に銘じて、トレーニングしてくんな」

個体差があるので、じっくりゆっくりやっていきましょうね。
帯を見てビックリ。教育出版の『伝え合う言葉 中学国語2』でこの本が紹介されているとのこと。
小学生高学年ぐらいから読める本なので、是非YAたちにも読んでもらいたい本です。

山本由布 『寄り添い花火 薫と芽依の事件帖』
     『風待ちのふたり 薫と芽依の事件帖』
こんなことは実際にはなかったとは思うのですが、札差の娘が岡っ引きで、同心の娘が札差の娘の下っ引きというシリーズです。
札差の娘は薫、同心の娘が芽依と言います。
二人は大の仲良しで、推理力抜群ですが、人と上手く接することができない薫を芽依がフォローするという感じです。ともすれば二人の関係はGL(百合)かぁと思うほどですが、『寄り添い花火』の最後の章で何故二人がこんな関係になったかがわかりますので、GLとは関係ないですので、安心して(?)下さい。
時代物ミステリーですが若い15歳の女の子が活躍するので、それほど本格的ではなくて、読み進めるのが私にはちょっと辛かったです。

赤星あかり 『居酒屋こまりの恋々帖 おいしい願かけ』
亡くなった祖父の営んでいた酒蔵・水毬屋を再建するために、出戻りのこまりは江戸に出て来て居酒屋で働いていました。
しばらくして店主の栄蔵から店を継ぎ、小毬屋と名づけて酒と美味しい料理で客をもてなしますが、やってくるのはとんでもない客ばかりで…。

シリーズ化されるようです。
これから元夫とのことや水毬屋再建に奮闘するこまりが見られるでしょう。

「薫と芽依の事件帖」やこの本は女性向きの時代小説なんでしょうか。こういう本って時代小説好きの男性は読まないような。
ちょっと私の好みと違いました。

柊坂明日子 『おばさん探偵ミス・メープル』
あの、これは「ミス・マープル」ではなくて「ミス・メープル」ですので、お間違えなく。私だけかしら、「ミス・マープル」だと思ったのは(恥)。

東京都世田谷区のお屋敷(子ども達にはお化け屋敷と言われている)に住むミス・メープルこと森野楓子は小説家。それもSFバイオレンス・アクション・エログロ・超ハードボイルド作家なのです。もちろんペンネームがあり、大河ショー和という男性名で、覆面作家として『新宿魔法陣幼獣伝』シリーズを書いています。このシリーズ、出版不況を吹き飛ばす大ヒットだそうです。すごいですねぇ。どんなお話でしょうね。
パーティに出席する時は出版社の彼女の担当編集者、27歳の吉井君が変装して大河になります。
吉井君は好青年で、楓子さんのお屋敷に来るときはいつも大量の美味しいお土産を持参します。
実は楓子さんは元々絵本作家としてデビューしていたので、いつかまた絵本を書きたいという夢がありました。
こんな彼女が次々と起こる事件に挑みます。

あの~、本場のミス・マープルとは雲泥の差がありますので、同じようなものを期待して読まないで下さい。私はKindleのお勧めにしつこいぐらい出てくるので、ついつい買ってしまい、後悔しました。
コージー・ミステリーとも全く違いますので、あしからず。

井上ねこ 『花井おばあさんが解決!ワケあり荘の事件簿』
第17回『このミステリーすごい!』大賞・優秀賞受賞作品だというので読んでみました。ごめん、私、『このミステリーがすごい!』大賞とは合わないみたい。
何冊か読んだのですが、中山七里とか柚木裕子、海堂尊のお三方以外にいいと思った作家さんはいません。
ホームズ役の花井おばあさんの設定はいいと思いますが、もっと魅力的に描けなかったかしら。
主人公らしきワトソン役の独居老人専門アパート「若鮎荘」管理人、27歳の若泉歩美が全くダメでした。この人なんなの。お嬢様らしくもないし、仕事もしていないみたいだし、暇なので入居している老人たちを見張り、余計なお世話をしているだけに見えます。
文章が硬い感じで、もっとどうにか出来なかったのかしら?
書き方によってはもっと良くなったのにと残念に思いました。

ここからは漫画です。

西田ヒガシ 『やさしいあなた…』
もろBLでした。裏社会に生きる男たちが出逢ってしまい、恋に落ちる。
なんとも言えない世界ですが、嫌いではないです、笑。

鷹野久 『午後3時 雨宮教授のお茶の時間3』
楽しみなシリーズです。
今回のお菓子はコーニッシュパスティ、チョコレートケーキ、ストロベリーチーズケーキ、ミンスパイ、クリスマスプディング、ロックケーキ、クランペットです。
亡くなった妻に対する雨宮教授の愛情が素敵ですね。
「ブリティッシュ・ベイクオフ」に出てきたものばかりで、どんなものかすぐにわかりました。

キリ 『豆しば こつぶーーはじめまして』
あの~、豆柴って種類はありません。柴犬の中で小型な犬のことを豆柴って言っているだけです。
ホント、犬はどんな犬でも可愛いですよ♡。
犬好きの人も犬をこれから飼いたい人も楽しめる内容です。

他にもシリーズ物がどれもよかったです。
読んだのは『リエゾン5』、『こはる日和とアニマルボイス6』、『忘却のサチコ16』、『プラタナスの実3』、『BLUE GIANT EXPLORER3』、『ましろのおと28』、『屍活師19』、『モーメント13』、『絢爛たるグランドセーヌ18』、『舞妓さんちのまかないさん16』、『あおざくら 防衛大学校物語21』、『ナースのチカラ5』、『七つ屋志のぶの宝石14』。
そうそう『傘寿まり子16』が終わりました。なんとか家族も一つになり、まり子は八百坂さんに会いに行きます。これからまり子は死ぬまで書き続けるでしょう。

読んだ本では面白いのが『水族館ガール8』だけだったので、ちょっと残念でした。

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