有川 浩 『県庁おもてなし課』 ― 2011/06/22
神田明神でも茅の輪くぐりをやっていました。夏越しの大祓神事だとのこと。どこの神社でも今頃やっているんでしょうね。今週末にでも根津神社に行ってこようかしら。

『県庁おもてなし課』って本当に高知県にあるんです。課員は4人だけだそうですが、何やってるのでしょうね。そう思いながら読んでみました。
この本の売り上げは義捐金として寄付されるそうです。知っていれば自分で買ったのですが、図書館で借りてしまいました。

高知県の観光部に『おもてなし課』ができました。
『おもてなし課』で一番年下の掛下史孝は他の県でもやっている「観光特使」を使って高知県をアピールしてもらおうと計画します。
高知県出身の有名人をピックアップし、頼んだのはいいのですが、名刺の裏に観光施設無料券をつけることですったもんだし、「観光特使」の方々に一カ月以上も連絡を取っていませんでした。
「観光特使」を引き受けた作家の吉門喬介から、だから公務員は「民間意識」が欠けていると嫌味を言われ、やっと作った名刺に関しては、年末に「観光特使」をしている人たちからクレームがくると断言される始末。
吉門の予言は当たり、史孝は自分たちが如何に「県庁ルール」に縛られていて、「民間意識」に欠けているかを思い知らされます。
そんな折に、吉門から『パンダ誘致論』を調べてみろと言われます。
何年か前に県庁に、県の動物園と市の動物園を統合し、パンダを誘致しようということを考えた人がいたのです。彼の案は却下され、観光課の閑職に追いやられ、結局県庁を辞めていきました。その人は清遠と言い、今は民宿と観光コンサルタントをやっていました。
自分たちでは高知を観光立県にするためのいい案が出せない『おもてなし課』は清遠にコンサルタントを頼むのですが・・・。
有川さんは高知県出身で、実際に「観光特使」をやっているそうです。一カ月以上も連絡がなかったというのは本当の話だそうです。
私はお役所に縁がなく、めったに行かないので、この本に書かれているようなのかどうか知りません。少なくとも今の国会を見ていると、ホント非効率で何なんだと思います。東北地方の被災者は困っているんだから、サッサとやってよといいたくなりますものね。それがお役人のやり方なんですかね・・・?
有川さんですから、お決まりのラブコメ(×2)あり、格好いい親父出演で、最後はハッピーエンド。
本の中にトイレと食べ物が観光地では大事と書いてありましたが、この意見に私も賛成です。その地方にしかない美味しいものを食べたいですし、それにトイレが汚かったら、二度と行かないと思います。
高知の観光地が出てくるので、行きたくなりました。それだけで有川さんは立派に「観光特使」の役割を果たしています。
パラグライダーで空を飛んでみたいし、馬路町に行ってみたいし・・・。
私のまだ行っていない県のひとつが高知県です。
『メタボラ』の時も思いましたが、方言っていいですね。私は方言とはっきり言えるものがない北海道ですから、ちょっと残念。
でも、高知って龍馬以外に何があるのか知っている人はまだまだ少ないと思いますよ(私だけ?)。『おもてなし課』、頑張って下さいね。
最後のページに各県のPRポスター(かしら?)が出ていました。私は新潟県が気にいりました。

ブラック焼きそばってどんなんでしょうね。調べてみると、「県産のイカと中華麺にイカ墨を絡めてつくる真っ黒な麺が特徴の焼きそば」だそうです。イカ墨のスパゲティは美味しいですが、中華麺に合うでしょうかね?上に卵焼きがのっていて、マヨネーズとケチャップがかけてあるのがあります。食べた後、お歯黒になるのでしょうね。
ところで真ん中の人は誰でしょう?
コメント
_ 釈千手と申します ― 2011/06/22 21時48分06秒
茅の輪くぐりは6月30日にやる行事ですが、どこの神社でも中旬から準備はしているようです。
_ coco ― 2011/06/22 22時36分25秒
釈千手さん、ありがとうございます。
6月30日にすると書いてあるのに、なんで今からあるのかと不思議に思ったのです。
まあ、みんながみんな6月30日に神社に行けるわけではないですものね。
中旬から用意をしてくれるなんて、ありがたいですよね。
6月30日にすると書いてあるのに、なんで今からあるのかと不思議に思ったのです。
まあ、みんながみんな6月30日に神社に行けるわけではないですものね。
中旬から用意をしてくれるなんて、ありがたいですよね。
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_ じゅずじの旦那 - 2011/07/15 18時31分21秒
地域活性化にかける若手職員の奮闘と恋の行方は まずは来訪記念にどうかひとつ! 人気blogランキング【あらすじ】地方には、光がある―物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった・・・まず驚いたのは、高知県がこの企画をゆるしたことであると思う。ある意味、自虐的なのか?−彼らは実に、悲しいほどに、どこまでも「公務員」であった。担当者の掛水、しいては県に対するダメ出しのオンパレード、ツッコミどころ満載!公務員のスピードの無さ、企画力の貧困さ、前例主義、、、まぁ、わざわざとりあげるまでもなく、一般市民が思っていることだらけ。しかし・・・彼らにも言い分はあるのね。何か新しいことをしようとすると、県内部からの圧力はもちろん、市民団体からもいろんなクレームがくる。それに一つ一つ対応していると企画は小さくなり、遅々として進まない。まぁ、国からしてそうなのだから、一地方はもっとしがらみがあるのかもしれないが?そんな中で、高知県にどうやって人を呼べるのか、観光立県をめざすために何をしたらいいのか?そのヒントがこの本にはたくさんある。「便利」で都会と張り合ってても仕方ないじゃん。それに「不便」を欠点だと思ってるところが悲しいよな。見慣れている目にはつまらない石ころとしか見えないものが、見方を変えれば宝石になり得る。「あたりまえ」、まさにその通りだと思います。もちろん、それに気づくのはその土地から外に出て行った人たちが勝手にほざいている視点でもあるのだが。ただ残念ながら、外部との意見交流をする機会もなかなかもてないのも事実。土地の人は便利さを求め、外部の人は不便さに旅情を感じる。このギャップを埋めない限り、「あり方」を決めるのは非常に難しいのかもしれない。しかし、その土地の活性化を望むのは皆同じだと思う。もっと大上段にたって、大きな方針をまずはみんなで共有して欲しいものだ。青森もいいコンテンツはいっぱいもってるのになぁ、、、の、ポチッ この本が面白いと感じた方は、楡周平の「プラチナタウン」もどうぞ!そういえば、青森も「観光立県」を目指している。でも、先日とても残念な場面に遭遇してしまった・・・JUGEMテーマ:読書
_ 笑う学生の生活 - 2012/02/02 18時02分20秒
小説「県庁おもてなし課」を読みました。
著者は 有川 浩
県庁、公務員たちを主人公に
いわいる観光課たちの奮闘劇
まず 題材が面白く
観光を盛り上げるには? というね
けっこう実話もあるらしくて・・・
いい意味でクセがなく
読みやすいですね
最初はダメタメから...
著者は 有川 浩
県庁、公務員たちを主人公に
いわいる観光課たちの奮闘劇
まず 題材が面白く
観光を盛り上げるには? というね
けっこう実話もあるらしくて・・・
いい意味でクセがなく
読みやすいですね
最初はダメタメから...
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