近藤史恵の本2011/07/10

一冊ずつ紹介すればいいのでしょうが、なにしろ読んだ本で紹介していないものが結構あるので、まとめて書くことにしました。本は売ってしまったので、手元にないので、記憶に頼って書きますが、違っていたらごめんなさい。

まず、近藤さんが書いた不思議な恋愛小説『アンハッピードッグズ』です。


パリに住む真緒と岳、そして犬の弁慶。

真緒は弁慶の面倒を見るということで、パリにやってきて岳と同棲のようなものをしています。
ある日、岳が空港で置き引きにあったカップルを連れて帰ってきます。
ホテルに行くお金もないということで、とりあえず家に泊めてあげるのですが、それからそのカップルは居座り、微妙な4人の生活が始まります。

真緒と岳のパリ生活はどうなるのか・・・。

お次は私のお気に入りのシリーズ。『カナリヤは眠れない』と『茨姫はたたかう』、『シェルター』の三冊です。表紙の絵が好きなのですが、どうも今は変わっているようです。



「週刊関西オリジナル」という週刊誌の編集部に勤める小松崎雄大は、朝起きたら、何やら首が変でした。寝違いたのです。なんとか仕事に行くのですが、編集長から最近の女の子の金銭感覚について、記事を書くように言われます。
女の子の買い物傾向を調べようと心斎橋筋を歩いていると、女の子にぶつかり、首の痛みがぶり返してきました。

その女の子に上手な接骨院があるからと、強引に連れて行かれたのが、「接骨・整体 合田骨院」。合田力という34,5歳のきゃしゃといえる体格のむさくるしい男のやっている整体院でした。
この力先生は腕がよく、すぐによくなったのですが、ほって置くとまた痛くなるといわれます。

ぶつかった女の子はこの整体院の受付をやっていました。姉妹で受け付けをやっているようです。
合田力先生は不思議な人で、人の体の声を聞くことのできる人です。
実は姉妹も力先生に助けられたのです。(『シェルター』に詳しく書かれています)

雄大と整体院の人たちが絡んだ、現代特有の精神的・社会的問題を描いたミステリーです。
セックス依存症、摂食障害、買い物依存症、ストーカー、いじめ、性的虐待などなど。

突き放すようでいて、暖かい力先生がとってもいいです。
彼のような整体師なら、体を任せてもいいです。(私の鍼灸師は女性です)

自分で精神的にもろいなと思っている人は読まない方がいいでしょうね。
ちょっと・・・という内容もありますから。

四作目はまだ出ていないようです。


そろそろ土用の鰻が近づいてきましたね。
谷中にある鰻屋に行ってきました。「う」という字が書いてある建物だったので、見た当初はなんだと不思議に思ったのですが、御品書きに鰻があり納得でした。


鰻の串焼きが無性に食べたいと相棒が言ったので、頼んでみました。


9本ありますが、どれがどれだか説明されたのに覚えられませんでした。めずらしい部分も食べられるので、一度は挑戦するのもいいでしょう。

もちろん〆は鰻重です。上と特上は鰻の質ではなくて、大きさの違いだそうです。
相棒は白焼きを頼みました。白焼きも関西風と関東風があり、関東は焼いた後に蒸すのだとか。蒸した方がふっくらとするそうです。


タレが甘目です。好き好きですが、私的にはくどかったかも。
若いアルバイトさんが多く、ちょっと料理の出し下げがガサツな感じがしました。
個室の座敷があるので、大人数の宴会によさそうな店でした。