ABT 『オープニング・ガラ』2011/07/21

三年ぶりのアメリカン・バレエ・シアターです。
前回のガラは古典作品よりもコンテンポラリーの方が印象的でした。
今回は一部と三部がコンテンポラリーで二部が古典作品。ジュリー・ケントの『椿姫』を愉しみにしていました。

前回同様今回も私は座席に恵まれていませんでした。
真ん中が前の席の人の頭で見えません。
今度から座席を選んで買いますわ(グスン)。


2011年7月21日(木)6時半開演

第一部:
《アレグロ・ブリランテ》
振付:ジョージ・バランシン
音楽:チャイコフスキー[ピアノ協奏曲第3番]
パロマ・ヘレーラ & コリー・スターンズ

今日はピアノが大活躍です。
バランシンですから、音楽に合わせての振付です。
何を踊っているのかは考えずに、音と踊りの融合を愉しみます。
ABTもNYCBのようなものを踊るのですね。
とにかく真ん中が見えないので、二人の踊りの大部分が見えませんでした。

《トロイカ》
振付:ベンジャミン・ミルピエ
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ[無伴奏チェロ組曲第2番・第3番より]
サッシャ・ラデツキー、ダニール・シムキン & トーマス・フォスター


舞台の上にチェロと三人の男性。
バッハの無伴奏は好きな曲です。チェロの方、上手かったです。
三人の悪がき(?)が楽しそうに、そして、ちょっと黄昏て踊っています。
この演目も見るのが大変でした。

第二部:
《「くるみ割り人形」のグラン・パ・ド・ドゥ》
振付:アレクセイ・ラトマンスキー
音楽:チャイコフスキー
ヴェロニカ・パールト &アレクサンドル・ハムーディ

このグラン・パ・ド・ドゥの場面ではいつもは幸せな気分になるのですが、振付が違っていたためか、全幕見ないとダメなのか(たぶん、このせいかな)、二人があまり好きなタイプのダンサーでなかったためかわかりませんが、ふ~ん、で終わってしまいました。

《ディアナとアクテオン》
振付:アレグリッピーナ・ワガーノワ
音楽:チェーザレ・プーニ
シオマラ・レイエス & ホセ・カレーニョ

今年限りでカレーニョが引退するからか、盛り上がっていました。
衣装のせいでしょうか、彼って太った?上手くジャンプできるかしらと心配しましたが、大丈夫でした(とっても失礼ですね)。
私は踊り的にシオマラ・レイエスが好きです。花のある人ですね。

《「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」》
振付:ジョージ・バランシン
音楽:チャイコフスキー
イザベラ・ボイルストン&アンヘル・コレーラ

この演目の題名が思い出せずに、ずーと考え続けておりました。最後にやっと思い出しました。なんか何回も見ているはずなのに、思い出せないのです。まあ、こんなもんでしょう(何が?)。

《「椿姫」第3幕(黒)のパ・ド・ドゥ》
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショッパン
ジュリー・ケント & マルセロ・ゴメス

マルセロ・ゴメスは黒髪をムースで固めていました。濃い顔つきはあまり好きではありませんが、彼ってハンサムだと思います。アルマン、合っています。ジュリーが年上っぽいので、ぴったりです。
ノイマイヤーらしい複雑で高度なリフトを軽々とやっていました。
こういう物語性のある演目が好きです。いつか全幕で見たいです(とずっと言ってます)。

第三部:
《Thirteen Diversions》
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:ベンジャミン・ブリテン
ABT総出演
ジリアン・マーフィー&デイヴィッド・ホールバーグ他

全体のフォーメーションとかがわからないので、こういう演目は後ろの席から見た方がいいようです。
ABTとNYCBの違いは何なのでしょう。私はABTは主に古典作品の全幕物を踊り、NYCBはバランシンなどのコンテンポラリー以外は踊らないと思っていたのですが。どうもそうではなさそうです。

『オープニング・ガラ』以外は後ろの席なので、大丈夫だとは思うのですが、後ろでも真ん中の席は見ずらいところがあるので、ちょっと心配。
明日は『スペシャル・ドンキ』です。