杜野亜希 『屍活師 女王の法医学』1~142017/02/08



『屍活師』とは「屍は活ける師なり」ということ。

兄弟が多く、学費や生活費を稼ぐためにバイトにあけくれている犬飼は、H医大の4年生。
臨床系の研究室を希望していたのですが成績が振るわなかったため法医学研究室に追いやられ、女王こと準教授の桐山ユキにワンコと呼ばれ、こき使われる毎日。
桐山は優秀な外科医でしたが、何か事情があったため法医学へと転向したようですが、彼女は遺体から思いもかけない事実を読み解いていきます。
彼女と仕事をするうちに臨床を希望していたワンコはだんだんと法医学の世界へ興味を持つようになっていきます。

ワンコの思い込みの強さと味音痴の桐山の食べる物がとんでもなく、笑えます。
何故か解剖している時に、桐山と犬飼に「見える」のが不思議です。

読み進めるうちに桐山の過去がだんだんと明らかになっていきますが、彼女の重い過去をワンコが支えられるのか・・・?

法医学といいながら、深刻でもないし、暗くもないし、サラッと読める内容です。