村山早紀 『花咲家の人々』&『花咲家の休日』2018/04/11



ちょっと不思議なファンタジー本。
悲しい話が多いけれど、ほっこりする本です。

風早の街で老舗の花屋「千草苑」の経営者一族、花咲家の人々は魔法のような力を持っています。
それは、植物と会話ができるというものです。
その力のおかげで戦時中の空襲から花咲家の人々は守られたのでした。

では、花咲家の人々を紹介しましょう。
祖父の木太郎は、昔、プラントハンターとして世界を駆け巡っていましたが、大怪我をしてからは「千草苑」を経営しています。
父親の草太郎は「理系全般に強くて知識が豊富」、風早植物園の広報部長です。
母親の優音(ゆの)は十年前に亡くなっています。
長女の茉莉亜は容姿も声も美しく、千草苑内にあるカフェ千草を経営しながら、FM風早で週に一回、木曜日の夕方、メインパーソナリティをしています。
次女のりら子は理系女子で「まがい物や偽物や、曖昧なものは嫌い」な女の子。
末っ子の小学生高学年の桂は「幼い感じがする、華奢な優しい感じの少年」で、本が大好きで書くのも上手な男の子。

『みどりの指』とかナルニア国物語の『ライオンと魔女』が出てきます。
一緒に読むといいかもしれませんね。

りら子ちゃんと佳君の成長が楽しみなシリーズです。