恩田陸 『蜜蜂と遠雷』 ― 2016/10/30

恩田さんの本では『夜のピクニック』(おすすめ)以外読んだことがないのですが、この本はおもしろく読めました。
舞台は芳ヶ江国際ピアノコンクール。
世界的に注目をあびているコンクールです。
このコンクールに出場する風間塵と栄伝亜夜、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、高島明石の4人が主な登場人物です。
この4人のうち、誰が優勝するのか、なんてあまり意味がなく、彼らがコンクールという短い間にピアノを通して成長していく姿が感動的に描かれています。
〈世界はこんなにも音楽に溢れている〉
音楽を言葉にするって難しいですね。
どこまで言葉にできたかは、読んでのお楽しみ。
内容的にはちょっと漫画チックにも思いました。
コンクールで演奏される曲を聞きたくなりました。
YouTubeで探してみますわ。

兄はカメラが嫌いなのに、いつもレンズに目を向ける弟です。
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