川瀬七緒 『潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官』2016/12/03



見かけだけはかわいくなった弟犬。
どういう顔をすればいいのかわかっているような気がします。

身体の色も少しずつ変化しつつあります。
顔が茶色のままですが、白くなっていくのかしら?


昆虫学の観点から事件現場を洗うという、変わったミステリーです。

伊豆諸島の神の出島でミイラ化した女性の遺体が見つかります。
首つりの跡があったことから自殺と断定されました。
警視庁から岩楯警部補が派遣され、通常とは違う遺体の状態から昆虫学者の赤堀が出動します。
彼女は遺体に虫の被害が少ないことに疑問を抱きます。
遺体はハスキー犬がどこからか引きずってきたようです。
一体彼女はどこで首をつったのか。
そして、短期間でミイラになるようなところはどこか。
島中をさがしますが見つかりません。
赤堀がハスキー犬に特定外来生物のアリが付着していたことに気づき、アリがどこにいるのか捜し始めたことから事件は意外な方向へ・・・。

ウジ虫ちゃんが出てこないので、それほど気持ち悪くはないかと思ったら、そうでもなかったです。
今回はアリが気持ち悪いです。
日本のどこにでもいるアリは人を噛みませんが、外来種は噛みますから怖いです。
1匹ではそうでもなくても集団になるとアリでも力を持つんですね。

獣医さんと赤堀先生の仲はどうなるのかと思いたいのですが、赤堀先生は普通じゃない女性ですからどうもならないようです(残念)。
次はどんな虫がでてくるのか、怖いけれど楽しみなシリーズですよ。