中島たい子 『院内カフェ』2018/09/27



この頃増えた、大きい病院内のスタバとかタリーズとかのようなカフェのお話。
こういうカフェは見舞客や診察を待つ人、医療関係者用なのですが、考えてみればコーヒーを飲んじゃいけない人や糖分を取ってはいけない人、食が制限されている人にとっては酷ですよね。
入らなければいいのですが、そうはいってもあったら入りたくなります。

売れない小説家の亮子は病院内のカフェで週末の土日に働いています。
一緒に働くのは接客のプロ、村上君。
彼は何があっても動じない。

やってくる常連客は、「ここのコーヒーはカラダにいい」とつぶやく男や態度のでかい白衣の男、喧嘩する夫婦など多彩。
一見困ったお客に見えるのだけど、彼らにもカフェだけでは見えない生活がある。

ただし、こんなことがあるから面白そうと思って院内カフェでバイトを始めても、責任はもてません(笑)。