西條奈加 『隠居おてだま』2023/07/08

隠居すごろく』の続編。


徳兵衛は巣鴨村に隠居家を構え、風雅な余生を送ろうと思っていた。
ところが孫の千代太のおかげで隠居家では徳兵衛が手がける組紐屋『五十六屋』と孫たちが営む子ども商い『千代太屋』、妻のお登勢が師匠を務める『豆堂』という手習い所まで開くようになってしまう。
それなりに充実した隠居生活ではあるが、商いにばかりに目がいく徳兵衛は自分の家族の非常事態に気づかないのだった。

詳しくは書きませんが、出戻り娘のお楽がとんでもないことをしてしまいます。
頑固者の徳兵衛はそういうことが大嫌いで、許せないことを家族たちはよくわかっています。
そのため徳兵衛に内緒にして丸く収めようと考えるのですが、うまくことが進まず、徳兵衛にバレてしまいます。
徳兵衛は自分の性格のせいで周りがそうしたのだとはわかっていますが、どうしても腹の虫が治まりません。
徳兵衛さん、意地を張るのもほどほどにしましょうね。

今回は何回かホロリとくるお話でした。
まだ解決されていないことがあるので、続きがありそうです。
すごろく→おてだまと来たので、次は何かしら?
徳兵衛さんの隠居生活はまだまだ波瀾万丈のようです、笑。

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