NHKスペシャル取材班 『キラーストレス こころと体をどう守るか』2017/01/18



NHKスペシャルで放送した内容を本にしたものです。
簡単に内容を紹介してみますね。

現代人の脳はストレスに弱く、田舎に暮らしている人よりも都会に暮らしている人の方がストレスが強いようです。
都会は刺激が強すぎるし、人間関係もギスギスしているんでしょうねぇ。

若い女性(50歳以下)は男性や50歳以上の女性よりストレスに弱く、複数のストレスにさらされている場合には心臓病のリスクが高くなるそうです。
その年代の女性は子育てや親の世話、仕事などやらなければならないことが男性よりも多いですものね。

びっくりしたのは、子供時代にいじめや虐待などの強いストレス体験がある人はおとなになってから「ストレスに弱」くなるそうです。
子どもがどういう環境で育つかが病気になるかどうかにも関係するんですね。

「キラーストレス」とは医学用語ではなく、ストレスにより心の疲労が進み体に不調が現れ命の危険がもたらされることからNHKスペシャル取材班が名づけたのだそうです。

ストレス対策も紹介されています。
一つは「コーピング」(ストレス対処行動)。
ストレスがかかったときにどんな気晴らしをすれば気分がよくなるのかリストアップしておくということです。
どんな些細なことでもいいのです。100個リストアップしてみるといいそうです。
100個もできるかしらと心配になりますが、「やってらんねー、と心でつぶやく」とか「好きな豚骨ラーメンをイメージ」、「雨音を聞く」、「宝くじが当たったと妄想」とかなんでもいいのです。
「死ぬまでにしたいこと」リストよりも簡単にできるかもしれませんね。

もう一つの対策は「マインドフル」。
「はっと我に返った状態」「今の現実に注意が向いた状態」を「マインドフル」というんだとか。
「マインドフル」になるいい方法が瞑想です。
瞑想のやり方なども書いてありますから、興味のある方は本を読んでください。

ストレスのない人生ってありませんが、そのストレスとどう付き合っていくのかが大事なんですね。
私の病気もストレスと密接にかかわっているのかもしれません。
これからはのんびりと暮らすか、またストレスいっぱいの生活をしていくのか、考えどころです。
新しい病気は健康な人よりも心臓や脳などに影響があるらしいので、本当に「キラーストレス」になってしまうかもしれませんね。
よく考えますわ。