薬丸岳 『刑事のまなざし』&『刑事の約束』 ― 2017/02/12
犬たちをトリミングに連れて行く時に桜の花っぽいのが咲いているのに気づきました。
山桜かしら?寒桜かしら?

ウメではないし・・・。
庭では白いのに続いて別のクリスマスローズが咲きました。

花が開いたばかりみたいです。
昨年は3月頃に咲いたような気がしますが。

兄犬は花があると食べようとします。
美味しいのでしょうか?

夏目信人は元法務技官(少年鑑別所で罪を犯した少年たちの心理などを調査する仕事)で、転職して警察官になり、今は刑事をしています。
彼が転職したのは、10年前に娘が通り魔に頭をハンマーで殴られ植物状態になったことによります。
彼は普通の刑事とは違い、人を包み込むような優しいまなざしをしています。
そのため刑事が合っていないのではとよく言われますが、他の刑事とは違う彼独自の見方で事件の真相を暴いていきます。
『刑事のまなざし』と『刑事の約束』は短編集です。
出てくるのは極悪人ではなく、どこにでもいる人たちです。
彼らの苦悩と罪を犯してしまう弱さやみがってさ、犯罪被害者の気持ちなども描かれています。
短編でありながら登場人物が思わぬところで繋がっています。
真実はともすれば人の心を壊すほどの衝撃を与えることもあります。
それでも夏目はどこかおかしいと思ったら調べ続け、真実をつきとめ、罪を犯した人や被害者の傍に寄り添います。
不思議な刑事です。
髙田かや 『カルト村で生まれました。』&『さよなら、カルト村』 ― 2017/02/13

カメラを向けるとそっぽを向く兄。
仕方なく横顔を写します。
何を考えているのかしら?たぶん食べ物のことでしょう(笑)。

写真写りのよい弟。カメラを向けるとレンズを意識してポーズをとります。
彼の頭の中は遊ぶことしかありません。

何年か前に人々が集まって村を作り、農業をやりながら集団で生活をしているということを聞いたことがあります。
その村のことを描いたのがこの本でした。
生まれてからずっとこの村で育っても、子どもによってはおかしいと思う心が芽生えるんですね。
高田さんは批判的に生活を描くのではなくて、こうだったんだよと淡々と描いているのがいいと思います。
読んでいて、世話係の大人の人の気持ちひとつで体罰があったりするということが嫌でした。
この体罰と親と一緒に暮らしていないことを除いて、結構子どもにとってはいい生活環境かもしれないと思いました。(あ、朝食なしというのはだめよね)
どんなに理想的社会を追い求めていっても、数が多くなると、ほころびが出てしまうような気がします。
もちろん理想を持つことはいいんですよ。
でもその理想を、集まってくる全ての人が理解できるかというと、できないというところが問題のような気がします。
高田さんは村を出て一人暮らしを経験し、出会い系サイトで出会った男性と結婚したようです。
出会いの形は色々あるけれど、出会い系サイトっていうのがびっくりですが、いい人でよかったですね。
三冊目は村を出るきっかけ等が描かれるようです。
今年のチョコレート ― 2017/02/14
今年のチョコレートが届きました。
ヴァレンタインデーの時期は美味しいチョコが食べられるのでうれしいですわ。
前夜祭として昨日夫に内緒で買っておいたチョコを食べてしまいました。
本命チョコはこれです。

デルレイのレッドダイヤモンドBOXです。
開けてみると・・・。

エ!6粒しかないの!
お値段からすると1粒が・・・とついつい思ってしまいます。
夫が帰ってきたら一緒に味わうことにします。
夫は1粒をそのまま口に入れてしまい、ありがたみがないです。
貧乏性の私は少しずつ齧るのに。
「ママ、僕にもチョコ下さい。僕も男の子です」

「犬にはチョコは厳禁です。ボールでも齧ってなさい」

「つまんないなぁ・・・」
岩木一麻 『がん消滅の罠 完全寛解の謎』 ― 2017/02/15
第15回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品です。
題名がそのまんまでひねりがないと思ったら、元は『救済のネオプラズム』というものだったようです。
一体ネオプラズムって何?って感じですね。
ネオプラズムってneoplasmで「腫瘍」という意味だそうです。

日本がんセンターの呼吸器内科医の夏目典明が余命診断をし、生命保険の「リビングニーズ」特約で生前給付金を受け取っていた四人の患者のがんが完全寛解をしたということがわかります。
夏目の高校時代の親友で保険会社に勤務する森川は詐欺行為があったと思い調べてみるのですが、不正行為はなかったとしか言いようがありませんでした。
ある患者を調べていくと、医師たちには知られていないが政界財界のセレブたちが治療を受けている、がんの治癒率が高いという病院の存在が浮かび上がってきました。
その病院の理事長は夏目の恩師で、突然病院を辞めた人でした。
森川が、この病院に罹り保険金を請求している事例を調べていくと、思わぬ事実が現れてきます。
ここに書かれていることが本当にあったら怖いですね。
理事長の目指す医療というのがよくわかりませんでした。
最後の最後はびっくりでしたけどね。
まさかの続きなんてないでしょうね。
このミスの医療物ではやはり『チームバチスタの栄光』がダントツいいですね。
これからどういう医療物ミステリーが出てくるのか、興味があります。

弟は胴が長いからかチンチンが上手いです。
ママは後5センチ胴が短かったら、もっとかわいいのにと思ったりします。
碧野圭 『菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日』 ― 2017/02/16

めずらしく近くに寄って写っている二匹です。
兄犬はおっとりしていると書きましたが、実は結構いけないことをします。
好奇心旺盛といいましょうか、してはいけないことをします。
一方、弟はやんちゃなんですが小心者で、意外と悪いことはしません。
兄は初めての犬育てだったので甘やかされて育ち、弟は厳しく育ったせいかもしれませんね。
人間も犬も似ていますね。

『菜の花食堂のささやかな事件簿』の2作目です。
お昼には食堂を、夜には月に数回料理教室を開いている靖子先生は、ご近所では「日本のミス・マープル」として知られています。
料理教室の生徒やご近所さんから日常に潜む謎を解くことを期待されているんです。
今回は5つの謎を解きます。
本を読んでいて気をつけなければと思ったのが、ブログに書いたり載せたりする「もの」の取り扱いです。
今回は靖子先生のうどレシピを如何にも自分で考えたようにのせてしまった女性の話があります。
載せる時はちゃん使用許可をとらないといけませんよね。
それ以外にも野外マルシェで靖子先生たちが売っていたドライカレーをあることに使ってしまったりして、バレなければなにをやってもいいと思うのかしら?
マナーはきちんと守らなければなりませんね。
肝に銘じましょうね。
料理教室の助手をやっていた優希は料理を売るためのマネージメントをする仕事をしたいと考えるようになります。靖子先生の片腕になりたいのです。
しかし、ライバル(?)が出現しました。
先生の弟子希望の香奈さんです。
靖子先生は色々と考えるところがあるようで、これから菜の花食堂も変わっていくようです。
でてきた野菜はきゅうりとズッキーニ、ウド、ピクルス、そしてお料理はドライカレーです。
例えばきゅうりの料理はきゅうりのたたき梅肉風味、きゅうりのヨーグルトサラダ、きゅうりと鶏肉の甘酢炒め、だし、冷汁。
いかにも家庭で食べる物ですね。
残念ながらレシピは載っていません。
作り方はそれとなく書いてあるものもありますが、全部ではないです。
例えばきゅうりのヨーグルトサラダってきゅうりにヨーグルトをかけてあるのはわかりますが、後は何の調味料を入れるのかしら?塩とこしょうでいいのかしら?
料理が得意な人はわかるんでしょうけど、私にはわかりません。
ネットで調べてみるとレモン汁を入れたり、オリーブオイルを入れたり、マヨネーズを入れたりと色々です。
靖子先生はどうなのかしら?
ドライカレーは詳しく書いてあるので、試してみようかと思っています。
前回もリクエストをしましたが、是非レシピも載せてくださいませ。
お願いします。
ローラ・チャイルズ 『アジアン・ティーは上海の館で』 ― 2017/02/17

「お茶と探偵」シリーズも16巻目になります。
出てくるお茶とスウィーツ、開催されるお茶会が楽しみで読んでいます。
この頃、どのコージーミステリを読んでも思うのですが、主人公たちの進んで殺人事件に首を突っ込むと言う習性が、だんだん嫌になってきています。
シリーズの最初は、たまたま殺人事件に巻き込まれて仕方なく事件に関係したのに、シリーズ化してしまうとそうならざるをえないのでしょうけど。
さて、今回の事件は<インディゴ・ティーショップ>のオーナー、セオドシアの恋人でギブズ美術館広報部長のマックスが殺人事件に巻き込まれてしまいます。
ギブズ美術館で上海から移設した茶館のお披露目会が開催されました。
マックスがこのプロジェクトに関わったことからセオドシアも参加するのですが、彼女は彼が設置した写真ボックスで死体を見つけてしまいます。
殺されたのは茶館に多額の寄付金を出した人でした。
この事件の後、マックスは館長から解雇を言い渡されてしまい、セオドシアは恋人の容疑を晴らそうとします。
季節はハローウィン。
というわけで、開催されたお茶会は2つ。
「タイタニックのお茶会」と「ロンドン塔のお茶会」です。
ハローウィンとどう関係があるのと疑問に思った方は、ハローウィンはどういうものか考えてみるといいでしょう。
メニューは涎が出そうです。
「ロンドン塔のお茶会」のを載せておきましょうか。
王冠のスコーン、アン・ブーリン風イチゴのチョコフォンデュ、キャラウェイシード入りのパンにハニーハムとイングリッシュマスタードをはさんだティーサンドイッチとブラウンブレッドにスモークサーモンとクリームサンドをはさんだティーサンドイッチ。
デザートはチャツネ入りクロワッサンとヴィクトリア・スポンジケーキ。
紅茶はレディ・ジェーン・グレイとばら戦争。
いつも思いますが、こういうティーショップがあればなぁ・・・。
セオドシアの愛犬、アール・グレイはいやいやながら仮装してマラソン大会に参加します。
犬って本質的に被り物が嫌いなようですね。
コーヒーをあまり飲まなくなったのですが、コーヒー専門店でカフェオレとクッキーを頂きました。

カップから溢れるぐらいたっぷりと入れてくれました。
ここのカフェオレはミルクがほどよく泡立っており、コーヒーも苦みが少なく、私には飲みやすいのです。
本の料理を作ってみる ― 2017/02/18
夕食に何を作ろうかと迷い、ふと思い立ち、『菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日』に出てきた、簡単に作れそうなドライカレーときゅうりのヨーグルトサラダを作ってみることにしました。
材料がどれぐらいの量かわからないので、ネットのレシピを参考にします。
ドライカレーは本の通りにトマトの缶詰を1缶全部入れてみました。
調味料は塩・コショウ以外はわからないので、ガラムマサラとかのスパイスやケチャップや醤油などを適当に入れてみました。
きゅうりのヨーグルトサラダはオリープオイルを少し足し、塩・コショウで味付けしただけのシンプルなものです。
ドライカレーの微塵切が面倒なだけで、ものすごく簡単です。
レーズンをいれてみたのですが、結構おいしかったです。

カレー粉を入れすぎたかなと思いましたが、大丈夫でした。
目分量のいい加減なものですが、カレーですから失敗はしないようです。
ドライカレーにはひよこ豆を入れたりしてもよさそう。
ヨーグルトソースは菜の花にかけても美味しいと、試してみた夫が言っていました。
今日のブランチは残りのドライカレーでパスタにしました。

具が残りそうだったので、山盛りかけてしまいました(笑)。
普通はこの半分よね。
パスタやコメは少なく、具は多くというのがいつものパターンですが、カロリーは?
(ハ、ハ、ハ、盛り方が汚いわぁ)
庭のクリスマスローズの花が開きました。

犬たちは元気に走り回っています。

ハート形だったのに、もうハートではなくなってしまいました。
何故か同じところばかり咥えます。

兄は走り回る弟を尻目にテーブルの下の葉っぱを食べています(恥)。

ボールの固さがいいみたい。

めずらしくカメラを向けると顔をそむけました。
口の周りに草がついています。

本人はいいポーズと思っているのでしょうが、おしめが・・・。

私が兄を抱いていると、遊ぼうよと迫ってきます。
そろそろ散歩に行ってきます。
伊岡瞬 『いつか、虹の向こうへ』&『瑠璃の雫』 ― 2017/02/19
伊岡さんの本をまた読んでみました。
その後に別の本を読んだので記憶が曖昧ですが。

元刑事の尾木はある事件をきっかけに服役し、職と家族を失いました。
家が売れるまでということで、訳あり男三人の不思議な同居生活を営んでいました。
ところが、そこにひょんなことから知り合った家出人の女の子が居候となったことから、尾木は事件へと引きずり込まれます。
刑事をやっていたわりには弱く、ボコボコになってばかりいる尾木さんはかわいそうですねぇ。
人が良すぎます。
それでもやくざと交渉する辺りはさすがですが。

杉原美緒の母はアルコール依存症で、病院に入ったり出たりを繰り返しています。
母が入院している間は母の従姉妹の薫のマンションで弟と一緒に暮らします。
喫茶店兼スナックを経営している叔母の常連に元検事の永瀬丈太郎がいました。
叔母から彼を紹介されてから、美緒と弟は彼の家に遊びにいくようになります。
永瀬には瑠璃という娘がいて、瑠璃と薫は同じ幼稚園に通っていましたが、瑠璃が薫の目の前で誘拐されるという悲しい過去がありました。
美緒と永瀬の悲惨な人生がどのようになっていくのか、最後までわかりませんが、救いがあって欲しいですね。
伊岡さんの書く本は犯人捜しを楽しむものじゃなく、重い過去を持った人がどう生きてきたのかを読むもののような気がしました。
「黄金のアデーレ 名画の帰還」を観る ― 2017/02/20
ヨーロッパではナチスが第二次大戦中に奪った美術品の返還を進めているということを聞いたことがあります。
この映画はクリムトの『黄金のアデーレ』の返還をオーストリア政府に求めた女性のお話です。

1998年、マリア・アルトマンは亡くなった姉ルイーゼがナチス占領下に奪われたクリムトの「黄金のアデーレ」返還をオーストリア政府に求めようとしていたことを知ります。
マリアにとっては故郷ウィーンは忌まわしい過去を思い出すところで、二度と足を踏み入れたくない場所でした。
しかし、ルイーゼの死をきっかけに優しかった伯母アデーレのことを思い出し、過去と向き合い、絵画を取り戻すことを決意します。
彼女が相棒に選んだのが友人の息子で新米弁護士、ランディ・シェーンベルクでした。
最初、彼は金もうけを考えて引き受けたのですが、マリアと行動を共にするうちに自分の先祖(彼の祖父はオーストリアの有名な作曲家)であるオーストリア人が戦中何をしたかを知り、いつしかマリア以上に絵画返還に力を注いでいきます。

この絵はあまりにも有名で、陰にこんな物語があったなんて知りませんでした。
そういえば、オーストリアでクリムトの「接吻」とかは見ましたが、この絵はなかったはずなのに、実際に見た気になっています(笑)。
記憶っていいかげんですね。
オーストリア政府やオーストリア国民はこの絵を返したくなかったようで、その様子が映画に描かれています。
最初の段階でマリアさんに返還していれば、今頃はオーストリアの美術館に飾られていたでしょうね。
(実際はどうだったのかは知りませんが、今「黄金のアデーレ」はアメリカにあります)
この映画の信ぴょう性が疑われるという話がありますが、映画ですからすべてが事実に即して描かれているわけではないでしょう。
何を訴えたいかが明確だったらいいのではないでしょうか。
オーストリア側から見たら、色々と文句があるでしょうけど。
戦争で何が起こったのかを知るのに、いい映画のひとつです。
髙田郁 『あきない世傳 金と銀 三 奔流篇』 ― 2017/02/21

買ってきた花を植えていたら、弟犬が早く遊んでよとやってきました。
植えていたのは変わった色のプリムラです。

青と水色で縦筋の入った花です。
もう一鉢は、カランコエ(だと思った)。

花も改良されて色々な花があっておもしろいですね。

幸は大阪天満の呉服商「五鈴屋」の女衆から店主・四代目徳兵衛の後添いになり、十七歳で夫を不慮の事故で失いました。
弟の惣次が五代目を継ぐことになりました。
しかし、惣次は五代目を継ぐ条件として「四代目の女房ごと引き継ぐ」と言いだします。悩んだ末、幸は惣次の女房となることにします。
惣次は五鈴屋を日本一の呉服屋に育てたい、五年後に江戸へ出店してみせると幸に約束します。
幸は惣次に力を貸し、できるだけのことをしていこうと決心します。
五鈴屋の商売は惣次の改革と幸の内助の功で上手くいくようになりました。
ところが幸に力を貸して欲しいと言っていた惣次は幸に「あんたは私の陰に隠れてたらええ」、「商いで私の上に立つことは許さん」、「私の子を産むことだけ考えればええ」と言い始めました。
その上、幸の思いつきで始まったことも自分の手柄とし、人から受けた恩も返さず、だんだんと道を踏み外すようになっていったのです。
やがて幸たちが案じていたように、大変なことが起こります。
「大阪商人いうんは、金銀に汚いようで実はそうではおまへん。始末に始末を重ね、意地汚うに貯めて、使う時は綺麗に使う。金銀を動かしても、金銀に動かされまへん。血の通わぬ金銀に命を吹き込むのが、ほんまもんの大阪商人出すのや」
「せやさかい、大阪商人は余所でも信用してもらえるんだす」
商才があるはずだった惣次が絶体絶命。
『女名前禁止』という掟を前に、幸はこれからどうするのか。
次回が楽しみです。
本の帯に「みをつくし料理帖」がNHKでドラマ化されると書いてありました。
他の局でドラマ化してませんでしたっけ?
黒木華さん主演で5月から始まるようです。
思い人の小松原とあさひ太夫は誰なんでしょうね。
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