貴志祐介 『狐火の家』&『鍵のかかった部屋』2012/05/06

硝子のハンマー』で登場した、怪しい防犯コンサルタントの榎本と弁護士の青砥純子のシリーズです。


『硝子のハンマー』を読んで、すぐに『狐火の家』は読んでいたのですが、ブログには書いていませんでした。
貴志さんの傾向なのでしょうか、とても気持ちの悪い話が多くて、ちょっと私としては・・・。何が気持ち悪いかは読んでみてください。4話あるうち、1話と2話です。
それなら第三弾も買わなければいいのでしょうが、気持ち悪くても何やら惹かれるものがあり、文庫本になるのを待って読んでみました。
どの短編も密室トリックで、『鍵のかかった部屋』は『狐火の家』のように気持ちの悪く思える話がなくて、気分よく読めました。
ただ弁護士の青砥が活躍しなくなったのが残念です。すべて榎本が解いてしまい、青砥が何か言うと、榎本がすぐにダメ出しをし、青砥は脇にに追いやられているようです。
短編だから、サッサと解いていかなければならないから仕方がないのでしょうかね。

4月16日スタートの月9ドラマになったらしいので、見てみるといいかもしれません。
今、帯の写真を見て気づきました。出演が大野智、戸田恵梨香、そして佐藤浩市です。佐籐浩市は渋くていいですねぇ、というのは関係なく、なんで三人いるんでしょう?
防犯コンサルタントの榎本と弁護士の青砥が密室トリックを解いていくんですよ。
佐藤浩市が榎本だったら大野は誰?
ドラマのHPを見てみると、なんと大野が主人公の榎本で警備会社に勤めている防犯オタクで、佐藤浩市が青砥純子の上司のエリート弁護士ですって。
見るの止めました・・・と言ってもテレビがないので見られないですが・・・。(エコポイントが来たら買おうと思っているのですが、まだ来ません)

本当にこんなんで密室になるんだろうかと思うところもありますが、一体どれぐらい密室を考え続けられるか興味があります。