米澤穂信 『王とサーカス』2018/09/06



『さよなら妖精』では高校生だっ太刀洗万智が大人になっており、びっくりしました。
私の好きな女探偵の羽村晶と似た女性に育っています。

新聞社を辞めた太刀洗は海外旅行特集の仕事をすることになります。
そのため事前取材でネパールへと向かい、カトマンズにしばらく滞在しようとした矢先に、王宮で王族殺害事件が起こります。
ディペンドラ王太子が父親である王・ビレンドラ国王ら多数の王族を殺害したというのです。
太刀洗はジャーナリストとして取材を始めます。
ホテルの女主人の紹介で事件当時王宮にいたという軍人と接触できたのですが、彼は痛烈にジャーナリズム批判をして、取材を拒否します。
次の日、彼は死体となって太刀洗の前に横たわっていました。
「この男はわたしのために殺されたのか」と苦悩する太刀洗・・・。

『さよなら妖精』を読んでいなくても、問題ないです。
私が読んだ米澤さんの本の中では一番おもしろい本です。
何故、題名が「王とサーカス」かは読んでからのお楽しみに。

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