森谷明子 『矢上教授の午後』2012/05/02



表紙のゆるい感じが気に入り買ってみました。

ある大学の日本古典文学教授の矢上は、本当は教授ではなく非常勤講師なのですが、授業がなくても古ぼけた研究棟にいつもいるので、研究棟の牢名主と呼ばれています。
彼のところによくやってくるのが、彼の蔵書のミステリ小説目当ての生物総合学部の学生の御巻咲。
夏休みになっても研究棟にやって来ている矢上に咲が、この頃、研究棟で妙な事件が発生していると教えます。
矢上は咲の与えた謎をなんとなく緑茶を飲みながら考えています。

矢上がいつものように研究棟にいると、雨が降ってきて、雷が落ち、大学付近一帯が停電になってしまいます。
エアコンが効かないため屋上のドアを開けに行った助教の進藤が、非常階段で見知らぬ男の死体を見つけます。
外部と連絡を取ろうとするのですが、電話は通じず、一階まで降りようとするのですが、エレベーターは止まっているし、唯一の出口の非常階段の非常ドアが開きません。
仕方ないので、矢上は独自に教授の馳部を従え、謎を解き始めます。

大学という浮世離れした場所で、緑茶と茶菓子好きの老教授が謎を解いていくということがいいです。
シリーズにして、もっと咲を活躍させて欲しいと思います。キャラ的にはよさそうですから。


裏路地を歩いていると、ツツジが咲いていました。このツツジ、ピンク色でツツジらしからぬ綺麗さです。ひょっとしてサツキ?


葉も花も赤い木を見つけました。なんという木なのでしょうね。


ピンクのハナミズキも満開です。


鶯も慣れたのか、流暢に鳴いています。

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