カミラ・レックバリ 『死を哭く鳥』2012/05/22

この前、同僚とスカイツリーのことを話していると、東京タワーの話になり、ゴジラが出てきました。
テレビでゴジラは東京タワーを捻じ曲げたそうですね。
当時、幼かった同僚は、次の日、東京タワーが元に戻っているのを見て、感動したそうです。
あんなに人気のあったゴジラがカムバックしていませんが、何故でしょう。
その疑問が解けました。
なんとゴジラの全長は50メートルなんだそうです。こんなことオタクしか知らないだろうと思っていたら、うちの夫も知っていました。びっくり。
今、ゴジラが新宿の高層ビル街に現れても、迫力ないですよね。
高層ビルに埋もれて見えませんもの。
この話を聞き、妙に納得した私でした。

さて、スウェーデンのミステリです。
翻訳者が変ってから、ずっと読みやすくなりました。今回も『悪童』の翻訳者です。
『氷姫』で読むのを止めてしまった人、読んでみてください。読みやすくなっていますよ。


エリカの妹アンナはDV夫を殺し、不起訴になり、エリカのところに居候しています。
エリカはパトリックと結婚式を挙げることにしたのですが、心を閉ざしているアンナのことが心配でなりません。元彼で今は友人になっているダーンにアンナと話をしてもらうことにします。

その頃、町がリアリティ番組の『ファッキング・ターヌム』の舞台になります。
そんな時に事件が起こります。
酒を飲まないはずの女性が、飲酒運転で道路脇の木に突っ込んで即死。その後にリアリティ番組の出演者の女の子が死体となって見つかったのです。
最初の事件は自殺として片付けられようとしますが、腑に落ちないパトリックは昔の似たような事件を見つけていきます。そして、調べていくにつれ、一見関連がなさそうな2つの事件が意外な様相を見せ始めます。

育児ノイローゼから回復したエリカですが、残念ながら今回は事件とは関係していません。しかし、次回は子供に無関心だった自分の母親の過去を探ることになります。
伝記作家としての実力発揮ですね。
エリカの一家にどんな秘密が隠されているのでしょうか。楽しみです。

日本にはまだないリアリティ番組ですが、そろそろ真似して同じような番組が出てくるでしょうかね。
この本のような感じなら全然見たくないですわ。