ポール・アダム 『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』2016/12/18



ヴァイオリン職人の探求と推理』に続く第二弾です。

ヴァイオリン職人ジャンニのところに、パガニーニ国際コンクールで優勝した若きロシアのヴァイオリニスト、エフゲニーに貸し出されたパガニーニ愛用の名器”大砲”の修理が持ち込まれました。
無事に修理を終え、エフゲニーにその日のコンサートに招かれますが、ジャンニはすでにチケットを購入していました。
そのためコンサート後のパーティに招かれることになりました。
若くして才能を認められ、ヴァイオリンが生活のすべてであるエフゲニーには色々と悩みがあるようでした。

コンサートの次の日、美術品ディーラーの撲殺死体が見つかります。
彼はホテルの金庫に黄金製の箱をあずけており、その箱の中には小さなヴァイオリンが入っていたようです。

前回に引き続きジャンニは友人の刑事、アントニオから捜査の手伝いを頼まれます。

友人で第一ヴァイオリン奏者だったトマソが亡くなり、四重奏をやらなくなっていたのですが、久しぶりに仲間が集まり、エフゲニーがトマソの代わりに入り弾いた四重奏「カヴァティーナ」の場面が心に残ります。
オーケストラもいいですが、しっとりとした四重奏も捨てがたいですね。

パガニーニにまつわる話がおもしろかったです。
パガニーニとナポレオンは同時代の人だったのですね。

本の中にでてくる曲が聞きたくなりました。

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