中山七里 『ヒポクラテスの悔恨』2021/06/16

法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズの第四弾。


浦和医大法医学教室の教授、光崎藤治郎がテレビ出演をしました。
准教授のキャシーも研修医の栂野真琴もものすごく心配でした。
光崎がまともなことを言うはずがないのです。
案の定、日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」なんて言っちゃいました。
もちろん非難囂々。テレビ局にも大学にもクレームが。
その中に、1つ、気になる書き込みがありました。
自然死にしか見えないかたちで人を一人だけ殺すという犯行予告です。

埼玉県警捜査一課の古手川刑事と共に真琴は管内に起こった異状死体を調べることになります。
老衰死の老人、肝臓癌で亡くなったベトナム人技能実習生、ヘアピンカーブで曲がりきれずに事故死した若者、熱中症で亡くなったフィリピン人女性、そして突然死をした乳児…。
さすが光崎の腕は未だ衰え知らずです。

今までとは光崎は様子が違うので、彼には犯人の見当がついているのではないかと思った真琴は、元指導教授の津久場公人のところに行き、光崎の若い頃の失敗譚を聞き出します。
その時の事件と犯行予告の犯人と何か繋がりはあるのか…。

安定したシリーズ。
そのためか驚きも意外性も何もなくて、淡々と読んでいったという感じです。
最後の章を膨らませてもよかったかも。
このシリーズはこのような感じで続いていくのかしら?
それでも私は読み続けますが、笑。


男ふたり夜ふかしごはん』に出てきて、どんなもんかと思った「スライスようかん」が届きました。


中に2枚、シートのようになって入っています。
食パンの上にのせてよく焼くと、ドロドロになってあまりおいしそうに見えません。
食べても、う~ん、ようかんよねぇ…www。

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