堂場瞬一 『暗い穴』&『報い』 ― 2025/02/13
警視庁追跡調査係シリーズの六作目と七作目。

『暗い穴 警視庁追跡調査係』
沖田大輝が夏休みを取り、恋人の響子の実家のある長崎へ行っている時に、追跡調査係に電話がくる。
一ヶ月ほど前、捜査一課の強行班に手を貸して逮捕した犯人が遺体を埋めたと自供したが、証言が具体的なので、本人を同行して穴掘りを始めたというのだ。
追跡調査係のメンバーたちは遺体の遺棄場所の檜原村に行き、穴掘りを手伝うことになる。
供述通り遺体が発見されるが、その遺体のすぐ側から、もう一つ遺体が見つかる。
西川は乗りかかった船だからと、この事件に噛むことにし、沖田を呼び戻す。
遺体の身元割り出しをする一方、西川は供述した犯人の相澤の取り調べを任される。
しかし、相澤はそれ以上頑なに話そうとはしない。
沖田は村で聞き込みを始めるが・・・。
今回出てくる犯人がすごいです。
サイコパスであり、最強のファム・ファタールです。(ネタバレになるので、知りたくない方はめくらないでね)
沖田も西川も餌食にならなくてよかったです。
今回見つかった5人以上人を殺していそうです。
もっと事件を突き詰めて欲しかったような気もしますが、こんなもんでいいのかも。
なんともいえない後味の悪いお話でした。
『報い 警視庁追跡調査係』
一ヶ月ほど前に肺癌で亡くなった男が、二年前に墨田区で起きた強盗致死事件の犯人を見ていて、犯人の顔の特徴を書いた日記を残し、それを読んだ家族が所轄に日記を持ち込んだ。
その特徴に当てはまるのが、ベテランのスリ、辰見一朗。
沖田大輝は追跡調査係の後輩刑事の三井さやかと庄田基樹を連れ、宇都宮に辰見の身柄を押さえに行く。
だが、辰見は八幡山公園の駐車場で瀕死の状態で発見され、「はめられた」という言葉を残し死亡する。
二年前の事件と今回の事件がつながっているのか?
沖田たちは、栃木県警から手出し口出しは無用とは言われたが、近所の聞き込みを始める。
一方、西川は七年前に杉並区で起きた強盗殺人事件に取り組んでいた。
不動産経営をしている夫婦が殺され、自宅に保管していた五千万円近くの現金のうち、二千万円が盗まれた。
初動は完璧だったのに、なぜか犯人に辿りつけなかったのだ。
沖田と西川は昨日の事件と七年前の事件の殺し方が共通しているのに気づく。
二つの事件の犯人は、同一人物なのか?
二年前の強盗致死事件も含め、三件とも関係しているのか?
西川は情報の入手先を考え、ある場所を思いつくが・・・。
西川の家庭に変化がありました。
妻の美也子さんの父親が亡くなり、母親が心配な美也子さんはしょっちゅう静岡に母親の様子を見に行っています。
美也子さんのコーヒーがないと、というか、美也子さんがいないと、西川も調子がでないようです。
沖田は相変わらず、響子さんと結婚せず、ぐずぐずしていますww。
40歳を過ぎると、なかなか決断できないものなのですね。
そうそう、猪突猛進の沖田が絶体絶命という場面もあります。
彼は懲りない人っぽいので、これからも色々とありそうです。
響子さんも大変ですねぇ、笑。
このシリーズには他のシリーズの登場人物がよく出てきます。
犯罪被害者支援課の村野が登場し、西川に「もっと被害者遺族のことを考えるべき」だと言っています。
温厚な西川でも、支援課から見ると強引に見えるのですね。
今回は人の恨みの深さを思い知らされました。
人に恨まれるようなことをしてはいけませんね。
それがいつか返ってくることがあります。
恨みを晴らすために考えたことがすご過ぎです。
本当にこんなことできるのかと思いました。
結構、このシリーズ、面白いです。
後三冊、読めそうです。
「ブラウン神父」シーズン10、エピソード1~5 ― 2025/02/14
知らないうちに、Amazon Prime Videoで 「ブラウン神父」のシーズン10が見られるようになっていました。
イギリスではシーズン12が今年、放映されるそうです。
シーズン13もあるそうなので、楽しみです。

<エピソード1・The Winds of Change>
マッカーシー夫人が妹のところに行ってしまったため、ブラウン神父は彼女の代わりの秘書を探さなければならなくなり、面接をしてバーンズ夫人を選びます。
ケンブルフォード村に、ミニチュアサイズの村を展示したモデル・ヴィレッジが開園します。村人たちもミニチュアサイズになって登場しています。
その頃、村で宅地開発をしようという話が持ち上がっていて、賛成派と反対派が争っていました。
村の開発は投票で決めることになりますが、投票権を持つ反対派が次々と殺されていきます。
秘書に応募してきたディヴァイン夫人は役立つ情報を持ってきて、ブラウン神父をフォローくれます。
マッカーシー夫人の代わりが決まりました。ディヴァイン夫人です。
彼女は好奇心旺盛で行動力もあり、車の運転が大好きという女性です。
ブラウン神父と合いそう。
写真を見ておわかりのように、サリバン警部が再登場です。
マロリー警部はゴルフがしたいので、スコットランドに行ったようです。
サリバン警部はディヴァイン夫人に気があるような感じです。彼って独身かしら?
グッドフェロー巡査部長は外せないですよね。
<エピソード2・The Company of Men>
ブレンダがブラウン神父に会いに来ます。職場でお金を盗んだと疑われているので、助けて欲しいというのです。
ブレンダが働いているのは、グランフォード・クラブという男性専用の会員制クラブ。
ディヴァイン夫人とたまたまやって来たフェリシアさんがブラウン神父と共にクラブを訪れます。
オーナーのグランフォードに女は出て行けと言われますが、ディヴァイン夫人もフェリシアさんも言うことを聞くような女性ではありませんww。
ブラウン神父によりブレンダの無実が証明されたのですが、しばらくしてオーナーのグランフォートが殺されているのが見つかります。
ブラウン神父がグランフォードのことを調べてみると・・・。
フェリシアさんは、初めはディヴァイン夫人にライバル心がメラメラしていましたが、いっしょに事件の捜査をしてから仲良くなりました。よかったですね。
ブレンダはシーズン9のエピソード8に出てきた子です。少年院を出たのですね。結局、クラブにはいられなくなってしまい、ディヴァイン夫人がマッカーシー夫人と違い家事ができないので、牧師館で家政婦として働くことになります。
アフリカ旅行中のバンティの代わりですね。
ちょっと生意気な感じがありますが、心根が優しい子です。
<エピソード3・The Garden of Eden>
ケンブルフォード出身でフラワーアレンジメント界でピカソとも言われ、チェーンの生花店を経営しているオクタヴィア・イーデンが村に戻ってきました。
彼女は余命幾ばくもないので、後継者を娘にするか姪にするか決めるためにテストをするといいます。
一つ目のテストは、隣人を招いたパーティーで出す植物から採ったものだけで作った飲み物を作ること。
そのパーティーの最中に、オクタヴィアの家の元持ち主だったジョン・マルチが亡くなります。「なぜだ、マージョリー」と自分の妻への言葉を残して。
その場に来ていたサリバン警部は家で毒をもられたと判断し、妻のマージョリーを逮捕しますが・・・。
証拠もないのに、簡単に逮捕するのが不思議です。この頃はこんなもんだったのでしょうか。
花を人生に例えた、最後の言葉がすばらしいです。
<エピソード4・The Beast of Wedlock>
旧友のダンカン牧師に助けを求められ、ブラウン神父とディヴァイン夫人はウェッドロック村を訪れます。
その頃、村では社交家のシルヴィア・ガルシアが獣に襲われ、村の教区委員のサム・ウェイディの息子のガブリエルが失踪していました。
伝説の白い白虎が現れたのか?
なんとサムはブラウン神父の戦友で、二人は再会を喜び合います。
しかし、ブラウン神父がガブリエルの行方を探し始めてからしばらくして、ダンカン牧師が教会内で殺されているのが見つかります。
公爵夫人がサムがダンカン牧師を殴っているのを見たと証言したことから、サムが逮捕されます。
サムの無実の罪を晴らそうとするブラウン神父でしたが・・・。
今回のブラウン神父は心を鬼にして、犯人と向かい合います。
つらかったでしょうね。
ディヴァイン夫人とサリバン警部には惹かれるものがあるみたいです。
これからの二人が楽しみです。
失意の公爵夫人に黒猫を連れて行くブラウン神父たちは優しいですね。
<エピソード5・The Hidden Man>
大泥棒フランボウが美術商殺しで指名手配された。
ブラウン神父にフランボウとの関係から見張りがつけられる。
しかし、神父はフランボウがそのような残虐な殺人を犯すとは思えなかった。
フランボウは変装してブラウン神父に会いに来る。
この頃、彼はやってもいない盗難をやったとされている。
盗まれたものはすべて、彼が25年前に盗み、個人収集家に売ったものだ。
もう一つ盗んだものがあり、それが今度オークションに出る。
罠であることはわかっているが、彼は無実を晴らすためにオークションに行くという。
フランボウはブラウン神父にいっしょ行って欲しいと頼む。
見張りの目を惑わすため、ディヴァイン夫人がブラウン神父の振りをしますが、無理がありますよね。
ブラウン神父が敵の手に落ち、絶体絶命になります。
かわいそうに、サリバン警部は殴られ損でしたwww。
<バレンタインのチョコレート>

トリュフチョコレートだと思って買ったら違っていました。
お値段の割りに小さい箱でガッカリ。
もう一箱買ってありますが、それも小さいです。
物価高のせいでしょうか。
トリミングの日 ― 2025/02/15
月1回のトリミングに行って来ました。
家を出る直前に、ヨーキー弟がある物を踏んづけてしまい、足を拭くのが大変でした。
ママに怒られてしゅんとしたのもつかの間、お外に出るとグイグイいきます。
いつものようにカメラで写真を撮り、ブログに載せようとすると、パソコンに取り込んだはずの画像が見つかりません。
仕方ないので、携帯のカメラで撮りなおしとなりました。
ごめんね。

鶏のささみのジャーキーを見せると、その気になる兄です。

お座りもします。いすから落ちそう。

一方、弟は微妙です。もともとトリミングが嫌いみたい。

弟を兄のそばに寄せようとすると、こんなになります。

お互いに近寄るのが嫌みたい。

二回撮りはダメみたいですねぇww。
今日は二匹ともに3.2㎏。
前よりもドッグフードを多く食べさせているのですが、太りません。
獣医さんは体重が安定しているのでいいのではと言います。
水を多く飲むようになったら腎臓の機能が下がっているのかもしれないそうです。
うちのわんこたちは大丈夫。
まだまだ元気です。
<バレンタインチョコ>

フィリップ・ベルのチョコレート。
甘さを抑えた大人のチョコです。
サブレとかチョコレート菓子も美味しそう。食べたいです。
「ブラウン神父」シーズン10、エピソード6~10 ― 2025/02/16

「エピソード6・The Royal Visit」
ケンブルフォード村の新しい学校図書館の開館式に王室の王女が来ることになり、事前に王女の秘書エリザベスと警備担当のベケットがやって来る。
クレメント校長とウッド村長、ブラウン神父、ディヴァイン夫人、ブレンダが彼らを迎える。
クレメント校長が学校図書館を見せようとすると、ドアが閉まっていた。
酔っぱらって寝ていた用務員のレイモンドを起こして鍵をもらい、図書館を開けると、中が荒らされている。
クレメント校長は激怒してレイモンドを詰る。
次の村長選挙でライバルとなるクレメントが脚光を浴びることをおもしろくなく思っているウッドは開館式を止めようと提案するが無視され、開館式のリハーサルを始める。
ところが、ブレンダが図書館で死んでいるレイモンドを見つける。
クレメント校長の机からハンマーが見つかり、校長は逮捕されてしまう。
サリバン警部にライバル出現。
捜査もディヴァイン夫人も奪われそうになります。
ブラウン神父のいうように白馬の騎手はすぐそこにいますよねww。
「エピソード7・The Show Must Go On」
一週間後にケンブルフォード劇団は「から騒ぎ」を上演する。
だが、主役の女性が足を挫いてしまい、急遽ディヴァイン夫人が代わりに演じることになる。
劇にはブラウン神父は修道士役、ブレンダは小道具係で、もちろん多趣味のグッドフェロー巡査部長も色々な役で出演する。
主役の男性のジェレミー・サンフォードは昼間から酒を飲むような奴で、アメリカのNYにある会社への投資を募っていた。
ジェレミーの家で台詞の稽古をした翌朝、忘れた脚本を取りに行ったブラウン神父とディヴァイン夫人はジェレミーの遺体を見つける。
ブラウン神父は犯人の動機はジェレミーの仕事に関係するのではないかと思うが、サリバン警部は・・・。
子を失った母親の苦悩は計り知れないものです。
芝居の最後にキスをするサリバン警部とディヴァイン夫人の姿が微笑ましいです。
「エピソード8・The Sands of Time」
ハーティガン邸で行われるナイチンゲール時計の披露会にブラウン神父たちは招かれる。
ブレンダはその館で副業でメイドとして働いているが、同僚の男性、ジェイク・ハントと親しくなっていた。
披露会でナイチンゲール時計をお披露目しようとするが、そこにあったのは時計ではなく花瓶だった。
そして、テーブルの下に、父親に財産をよこせと脅迫していた息子のクエンティンの遺体が・・・。
ブラウン神父とディヴァイン夫人はブレンダのために手を結びます。
ブレンダの初恋でしょうか。
そう言えばブレンダはいくつなんでしょうね。
ディヴァイン夫人も年齢が不詳です。40代?
愛にまつわるお話でした。
「エピソード9・The Wheels of Wrath」
村にバイクのライダーたちがやって来る。
ブレンダの友人のリサはビリーに夢中になり、母親の注意も聞かない。
ブラウン神父とディヴァイン夫人はリサの母親に頼まれて、ライダーたちに会いに行く。
彼らは毎日レコード・レースをしている。
ブラウン神父たちが見守る中、レースを始める。
何者かが道に張った有刺鉄線でロジャーの乗ったバイクが倒れ、ロジャーは死ぬ。
その時はビリーの番だったのに、ロジャーが走ったのだ。
ビリーはカフェのオーナーの息子、ランスが自分を襲い、脅したとサリバン警部に訴える。
ランスが手に怪我をしていたので、有刺鉄線で怪我をしたと思われ、逮捕されてしまう。
19歳になる娘に過保護過ぎる母親はうざいですねぇww。
でも、隠された理由があったのです。
ライダーたちにも村にやって来た理由があります。
思いをちゃんと告げなければ、悲劇が生まれることがありますよね。
グッドフェロー巡査部長は昇進するみたいです。
「エピソード10・The Serpent Within」
サリバン警部は情報提供者のダベンポートからジョージ・カヴァナが強盗に入る屋敷を聞き張り込むが、それは偽りの情報だった。
ダベンポートはカヴァナに裏切りを見破られ、殺害される。
サリバン警部は自責の念に駆られる。
グッドフェロー巡査部長が昇進するので、ロンドンからフランシス巡査部長が派遣される。
彼女はアルフォード警視に命じられ、サリバン警部を探っていた。
彼女はサリバンの机の引き出しに金と盗まれた指輪を見つける。
家宅捜索をすると、部屋から大量の窃盗品が見つかり、サリバンは逮捕される。
カヴァナにハメられたと思ったサリバンはブラウン神父に助けを求める。
移動カジノに潜入するブラウン神父とディヴァイン夫人、ブレンダは嬉しそう。
彼らは結構楽しんで犯罪捜査をしていますね。
でも、相手は凶悪な犯罪者ですから、危ない目に遭います。
今回はディヴァイン夫人です。
果たしてサリバン警部は・・・?
家族にまつわることがテーマの一つのようです。
謎解きするときに参考にしてください。
新しいブラウン神父チームはとてもいい船出をしたようです。
シーズン11以降も楽しみです。
堂場瞬一 『脅迫者』&『垂れ込み』 ― 2025/02/17
警視庁追跡調査係シリーズの八作目と九作目。

『脅迫者 警視庁追跡調査係』
沖田大輝は五年ぶりに、元同僚の北岡と会う。
その時に新人刑事時代の話題が出て、沖田はある事件のことを思い出す。
あれは周りから浮いていた沖田への新人いじめだったのか?
気になった沖田は二十年以上も前に違和感を抱いた案件を再調査することにする。
当時、マル暴の近くにいたと思われる、三十歳、無職の加山貴男が、調布市の河川敷で遺体となって見つかるが、自殺とされた。
この時、沖田は非番で、日報の記載が中途半端だったので個人的にちょっと調べてみると、課長に呼びつけられた。他にもおかしなことがいくつかあった。
沖田は殺人事件の隠蔽が行われたのではないかと、今でも疑っている。
西川は懐疑的だったが、係長の鳩山は今、関わっている事件がないことから、当事者ではない西川に調査するよう指示する。
西川は庄田と調査を始めるが、動機以外に不審な点はなかった。
しかし、納得のいかない沖田は引き下がらない。
仕方ないので、お目付役に三井をつけるが、沖田の暴走は止まらない。
彼は当時、事件に関わった刑事たちの事情聴取を始める。
そんな時に、沖田は何者かに尾行されていることに気づく。
西川の奥さん、美也子さんが静岡の母親がいる実家に毎週行くようになり、先の見えない親の介護で、精神的に西川もまいっているようです。
沖田に「今回の件では全然切れがないぞ」と言われています。
沖田は沖田で、恋人との仲は相変わらず進展なしでしたが・・・。
アラアラ、「あなたたちいくつなの?」と聞きたくなりましたwww。
警察の闇やら癒着やらと、話が広がっていきますが、隠蔽の動機がねぇ。
やっぱり西川と沖田の二人はいいバディです。
このシリーズは堂場さんのシリーズ物に出てくる人たちが参加するものなんですね。
大友鉄や一之瀬拓真、村野、高城、鳴沢了と色々と出てきます。
『垂れ込み 警視庁追跡調査係』
山岡という男から十五年前の上野の通り魔事件の犯人に関する情報の垂れ込みがあった。
沖山が会いに行くが、山岡は現れなかった。
上野の通り魔事件とは、JR上野駅のすぐ近くにある通称「パンダ橋」で午後十時過ぎに四十五歳のサラリーマンが背後から刺され、犯人は逃走、被害者は病院で死亡したというものだ。
沖田は勝手に山岡のことを調べ、しつこく会おうとするが、再度すっぽかされ、その翌日、山岡は多摩川の河川敷で遺体となって見つかる。
一方、西川は追跡調査係が抱える重大案件の一つ、十年前の新宿通り魔事件を掘り返し始める。
新宿通り魔事件とは、JR新宿駅構内で夜の十時過ぎにサラリーマンがいきなり刺されて死亡した事件で、目撃者が多数いて、防犯カメラに犯人の姿が写っていたにもかかわらず、犯人特定にいたっていない。
そんな時に、池袋駅近くで通り魔事件が起こる。
上野事件と新宿事件と関係があるのか。
事件は意外な方向へ・・・。
沖田と恋人の響子の仲は微妙になってきています。
はっきり言って沖田は最低です。結婚してもしなくてもいいのですが、どっちにするか、はっきりさせましょうよ。
一方、西川は家に美也子の母親を引き取りますが、母親が実家に帰りたがって困っています。介護問題はうまい解決策がなかなか見つからなくて、大変です。
このままなら西川は本格的に帰宅恐怖症になりそうですね。
大友鉄が捜査一課に戻っていました。
『闇の叫び アナザーフェイス9』の後のことですね。
追跡捜査係と支援課が何度かバッティングして、相変わらずいがみあっています。
村野さん、是非二人を研修させてくださいww。
最後にびっくりすることがありますので、楽しみにしていてください。
大阪のおっちゃん刑事、鋭いです。
堂場瞬一 『時効の果て』 ― 2025/02/18
警視庁追跡調査係シリーズの十作目。

「週刊ジャパン」に時効になっている31年前のバラバラ殺人事件の核心に迫る新証言が飛び出したという記事が載った。
追跡捜査係の沖田は十二年前の放火殺人事件で名古屋に出張しているので、西川が非公式に捜査をすることになる。
そこに岩倉剛から電話がくる。
この事件は岩倉にとって警察官になる原点だった。
岩倉はこれは俺の事件で、誰にも渡したくないと思い、追跡捜査係が調査するなら、自分も一枚噛ませろ。個人的に勝手に動けないので、追跡捜査係から正式にヘルプの要請をしてくれというのだ。
理論派の追跡捜査係の西川と南大田署刑事課の岩倉はコンビを組み調査することになるが、だんだんと岩倉が暴走気味になる。
やがて「書斎派」の西川と「アウトドア派」の岩倉の違いが顕著になっていく。
沖田の登場が少なく、その代わりに「ラストライン」シリーズの岩倉剛が西川とバディになります。
岩倉は年の功があり、西川は位負けかな。
実は私、前にも書いていますが、おじさん臭プンプンのガンさんがあまり好きじゃないんです。
まあ、岩倉とうまくいく人がそもそもいそうもありませんけどね。
一人で勝手に捜査をやってましたが、最後の方で西川に任せることもあり、安心しました。だってこれはラストラインシリーズじゃないんですから。
やっぱり西川と沖田のコンビの方がいいですねww。
今回の追跡捜査係は庄田と三井が異動し、後任に二年限定で捜査一課特殊班から牛尾拓也、所轄の刑事課から林麻衣が加わりました。
無口な大竹君はまだいます。
庄田と三井が出てきて、嬉しかったです。
シンガポールにいるからと、調査を頼むのはいけませんね。
シンガポールには一日だけいたことがありますが、そんなに観光するところがないんですかね。
これでやっと追いつきました。
追跡捜査係シリーズ、出版されているものは全て読みました。
シリーズの全てを知りたい方はこちらをご覧ください。最後に書いてあります。
「愛を耕すひと」を観る ― 2025/02/19
デンマーク映画。
原題が「BASTARDEN」で英語では「bastard」ですが、映画の英語の題名が
「The Promised Land」になっています。
デンマークの作家イダ・ジェッセンによる史実に基づいた小説『The Captain and Anna Barbara(英題)』が原作。

18世紀半ばのデンマーク。
退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉はユトランド半島の荒野、ヒースの開拓ができたら、貴族の称号を与えるという王からの約束をとりつける。
ヒースは自分の土地であるとする地主のフレデリック・デ・シンケルはケーレンを呼びつけ、自分の土地を勝手に開拓するなと言うが、ケーレンはヒースはデンマーク王の土地で、王から許可をもらったと言い、彼のことを歯牙にもかけなかった。
金も人手も足りないケーレンにアントン牧師はシンケルのところから逃げてきたヨハネス・エリクセンとその妻のアン・バーバラを紹介する。
開拓は困難を極める。
たまたまケーレンの家に盗みに入った少女アンマイ・ムスを捕らえ、タタール人(ロマ?)たちのところに案内させ、彼らと交渉し、雇うことができた。
しかし、シンケルの妨害にあい、タタール人たちは他の土地に移動してしまう。
アンマイは売られるのが嫌で、ケーレンのところに残る。
ケーレンはこの不毛な大地に栽培しやすいジャガイモを植える。
霜に悩まされながらも、なんとかジャガイモが80袋取れる。
王はケーレンに王室調査官の称号を与え、50人の北ドイツからの入植者たちがやって来る。
しかし、シンケルはケーレンたちを追い出すために、執拗に嫌がらせを続け、暴力行為を行うようになる。
シンケルの妨害を阻止するために、ケーレンは思い切った行動を取るが・・・。
注意:ここからはネタバレはしていないけど、ネタバレ気味なことも書かれているので、知りたくない方は読まないでくださいね。
なんでケーレンはこんなにもヒースの開拓に固執するのかと思ったら、彼は私生児で、父親は領主で母親が彼の召使いだったんです。
そういう場合は、もちろん子として認められず、軍隊に入れて厄介払いをするというのがよくあることだそうです。
貴族なら6カ月で大尉になれるのに、ケーレンが大尉になるのに25年もかかったそうで、階級社会は非情ですね。
シンケルはシンケルで、劣等感の塊です。
父親が成り上がりだそうなので、貴族の称号をお金で買ったのでしょうね。
ケーレンにヒースを開拓されちゃうと、自分の権力が地に落ちると思い込み、まともな思考ができなくなっています。
なお悪いことに、従姉妹のエレルには相手にされず、彼女はケーレンのことが好きですからね。
それにしても残虐過ぎますよ。
そんな彼がない物ねだりの駄々っ子のように見え、だんだんと哀れに思えてきました。
見ていて目を背けたくなる場面が多数ありますので、ご注意を。
とっても可愛いアンマイ・ムスはタタール人なんですね。
タタール人はロマのように一カ所にとどまらない、放浪する民なんでしょうか。
浅黒い肌をしているだけで、不吉だと言われて差別されています。
木の棒を投げ、相手が拾ったら、家族(一族の一員?)になるなんて、そういう風習があるんですね。
これがとても印象的に使われていました。
アン・バーバラは最初の方はあまり強い印象がなかったのですが、スカッとさせてくれます。
楽しみにしていてください。
広大な荒野が素晴らしい映画です。
どこで撮ったのでしょうね。
主人公役のマッツ・ミケルセンの出演している映画を見たことがあったかどうか、記憶にはありませんが、彼の苦悩する姿がとてもよかったですww。
実際にはアン・バーバラもアンマイ・ムスもいなかったようです。
ケーレンは亡くなるまでヒースにいたらしいです。
「ドライブ・イン・マンハッタン」を観る ― 2025/02/20
「愛を耕すひと」は空いていて、観る人の年齢層が高かったのですが、「ドライブ・イン・マンハッタン」は結構人が多く、若いカップルがいました。
原題は「Daddio」で英辞郎によると「(呼びかけ)おまえ」で1950年代にはやった言い方だそうです。

夜のジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンまで若い女性がタクシーに乗る。
ドライバーは初老の男性。
高速の事故のため渋滞に巻き込まれてしまう。
初めは何気ない軽い会話だったのが、だんだんと会話は重くなり、ドライバーは二度の結婚のことを、女性は不幸な子ども時代のことや付き合っている男性のことを話すようになる。
そして、最後に語られたのは・・・。
<ネタバレがあるかもしれないので、嫌な人は読まないでくださいね。>
はっきり言って、私はタクシーの中でドライバーと個人的なことを話すなんて、ちょっと嫌です。
特にショーン・ペンのようなおじさんは嫌ですね。(ファンの方、ごめん。まだ生臭いよ)
もっと年をとって枯れているならいいんですけど。
タクシーって個室ですから、女性は怖いですよね。
どこに行って来たんだとか、故郷の町はどこかとか、女性ははぐらかそうとしたのにしつこく聞いていました。
おいおい、セクハラか、と言いたいところもありました。
恋人が既婚者であることを見抜き、アドバイスを与えていますが、まあ、そこら辺はギリギリOKとしときますか。
アメリカだから(私の偏見?)こんな感じなのね。
それに一期一会といいながらも、住んでいる場所がわかっているわけだから、会おうと思えば会えるよね。
こんなことを考える私のような人は、楽しめないかもwww。
実は彼らが話しているときに来ている女性の恋人からのテキストメッセージ(でいいのかしら?)がキモイんです。
そばで子どもが寝ている、いい年のおやじのくせに、なんてこと!
ドライバーのアドバイスを聞いて、「別れましょう」とか「もう連絡しないで」とか打たないかと期待しましたけど、そうは上手くいかないみたい。
なんだかねぇ。
彼女はこれからも男の餌食になるんでしょうねぇ。
全然自立した女じゃないじゃん。
心理学のテキストに書いてある通りの人生をたどるのか・・・。
気になったのが、日本の自動販売機であるものが売られているというお話。
一時期あったらしいけど、今もあるのかしら?
途中で飽きてきましたが、女優のダコタちゃんが可愛くて、見続けてしまいました。
初めは金髪に染めてる20代のバカっぽい女かと思いましたが、だんだんと年齢相応の顔になっていきました。
最後のタクシーから降りた時の素の顔が素敵でした。
ショーン・ペンは声がいいですね。違う役の彼が見たかったわ。
素敵な表現もありましたが、深淵な会話は期待しないで、ダコタちゃんやショーン・ペンを見たい方が足を運ぶべき映画です。
マンハッタンの夜景がこの前見た東京の夜景とそれほど変わらないと思いました。
そうそう、チップは多いわよww。
<今週のおやつ>
缶が欲しくて買ってしまうKEITA MARUYAMAのクッキーです。

春らしいクッキーです。
スーパーに行くと、フィンランドのメーカー、ファッツェルのチョコレートがありました。
1200円もしたので、どうしようかと思ったのですが、買いました。

定番のゲイシャチョコです。
フィンランドでは500円ぐらいじゃなかったかしら。
でも美味しいからいいわ。
次回、フィンランドに行ったら沢山買ってこよう。
お菓子で物価高を感じるこの頃ですww。
食べ物を扱う女性職人シリーズ(時代小説) ― 2025/02/22
江戸時代に生きる若い女性たちを描いたシリーズです。
彼女たちは料理人や菓子職人、茶屋の経営などをしています。

泉ゆたか 『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』
京都から戻った藍は≪ぐっすり庵≫が≪福もみ屋≫になっているのを見て驚く。
藍がいなくて差し入れが滞ったので、久の忠言をきき、福郎と猫のねうが按摩の仕事をしていたのだという。
神田明神下の茶屋、千寿園は藍が考案した”かくし茶”で繁栄しているが、赤字寸前で、このままでは半年も持たないという。
一心から次なる一手を考えるように言われる藍。
さて、どうする、藍。
そんな時に、兄の松次郎を探しているという為五郎という男がやって来る。
どうも長崎では松次郎の首に賞金がかかっているらしい。
為五郎が、松次郎が江戸に戻っていることを知らない伯父夫婦のところにやって来たらしく、それから彼らの様子が変わったという。
そこに京都にいるはずの幸四郎が現れる。
自暴自棄になっている松次郎に幸四郎は大草能登守のお姫さま、咲子の病の治療の話を持ってきた。
咲子の病を治すことは、大草に無実の申し開きをする、またとない機だが・・・。
眠りの大切さを教えてくれるお話です。ねうのような眠り猫がほしいです。
お話もハッピーエンドということで、これで終わりなのでしょうか。
美味しい日本茶が飲みたくなるシリーズです。
シリーズの順番
①『猫まくら 眠り医者ぐっすり庵』
⑤『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』(本書)
中島久枝 『おでかけ料理人 おいしいもので心をひらく』
元日本橋の老舗「三益屋」の娘で今は出張料理人の佐菜は16歳。朝は大鼓の石山流宗家の一人息子の専太郎の朝餉を作り、その後に神保町の煮売り屋のおかねの店で働いている。依頼があれば、その家に行き、料理を作る。
今回は、須田町の居酒屋、満々屋の大将から黒門町に住む独り暮らしの母親へ料理を作る依頼と日本橋の白蘭屋のおかみかから軍鶏鍋の依頼、能の太鼓の石山名人と大工の甚五郎から船場汁の依頼、郷里から出てくる父親に食べさせるれんこん料理の依頼だ。
心に一物があり、なかなか心を開けなくても、いっしょにおいしいものを食べれば、心が通じるということはありますよね。
上方と江戸前では料理の味がちがうそうですが、食いしん坊の私は佐菜ちゃんと同じくどちらも好きです。
江戸は目の前が海ですが、京は新鮮な魚介類が手に入らないので、京の料理人が知恵をしぼり、工夫を重ねたそうです。
佐菜の腹違いの弟の市松の今後が気になります。
シリーズの順番
③『おでかけ料理人 おいしもので心をひらく』(本書)
中島久枝 『にぎやかな星空 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十三)』
日本橋の浮世小路にある菓子屋、二十一屋はのれんに牡丹の花が白く染めぬいてあるので、牡丹堂と呼ぶ人もいる。職人は主で親方の徹次と徹次の息子の幹太、留助と伊佐、昨年、伊佐と所帯を持ったばかりの二十歳の小萩だ。
小萩はなんとか一通りの菓子が作れるまでになったので、小萩庵という看板を出し、お客の注文を受けている。
今回の注文は、夜咄の茶事のお菓子と二人静にちなんだお菓子、『鉢かづき姫』の物語にちなんだ最中。
二十一屋では幹太の考えた市村座の『阿古屋』で難役阿古屋に扮する人気女形の仲屋咲五郎にちなんだお菓子「咲五郎の阿古屋」を作って、芝居小屋で売ることになる。
私的には幹太の恋のお話が一番よかったです。
幹太は年上の母親と似た女性に恋したのですが、心の始末のつけ方が粋でした。
小萩がお客さんの事情に関わりすぎて、つかれ過ぎることを心配する伊佐はいい旦那さんです。
小萩は子どものことを考えていますが、仕事のことがあるので、思い切れないみたいです。伊佐は父親と幼い頃に別れたので、父親というものがわからず、自分みたいな者でも父親になれるのかと言っていますが、どうにかなりますよね。
シリーズの順番
⑥『はじまりの空 日本橋牡丹堂 菓子ばなし』
⑬『にぎやかな星空 にぎやかな星空 菓子ばなし』(本書)
坂井希久子 『菊むすび 花暦 居酒屋ぜんや』
お妙の体の調子が悪い日が続いている。
そんな時に、俵屋の若旦那とお梅の祝言の料理を何品か作って欲しいとの依頼がくる。
『ぜんや』で何度も飯を食べている花嫁のお梅を、思い出の味で慰撫してやろうというのだ。お花がお妙の代わりに作ることになるが、果たしてお花にお妙の代わりが務まるのか。
やっとお花も『ぜんや』を継ぐという強い意志を持ったようです。
いくらなんでも今まではいい加減でしたものね。
次が楽しみです。
シリーズの順番
②『萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや』
⑦『菊むすび 花暦 居酒屋ぜんや』(本書)
ジェス・Q・スタント 『ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体』 ― 2025/02/24

気がつくと、梅の花が満開で枯れそうになっています。
寒いので、春は遠いと思っていたら、来週は三月です。
早いですね。
三連休は犬たちとはどこにもいかず、五島うどんを食べに行ってきました。
島で食べた方がおいしかったような気がします。

ヴェラ・ワン・チュウチュウはサンフランシスコのチャイナタウンに住む六十歳の女性。
夫のジンロンは亡くなり、ティルバードという法律事務所で働くジュニア・アソシエイト弁護士の息子がいる。
ヴェラはティリー(ヴェラは息子をこう呼んでいる)に毎朝四時頃と夕方にメールを送るが、滅多に返事は来ない。
ヴェラはチャイナタウンにある<ヴェラ・ウォンの世界に名だたるティーハウス>のオーナーだ。
昔は多くの常連客がいたが、今はアレックス、ただ一人で、客はほとんど来ない。
アレックスの妻のリリーは一年前にアルツハイマー病と診断され、いまでは家から出られないほどだそうだ。
ある朝、ヴェラはティーハウスの真ん中に死体がころがっているのを見つける。
すぐに警察に連絡して、警察官のためにお茶を用意した。
しかし、警察官はここで飲食はしないと言って、ヴェラを邪険に扱った。
ヴェラは<CSI:科学捜査班>を観ているから、捜査のことは知っている。
それに自分の店で人が死んだんだから、捜査状況を逐一知らせてもらいたいし、死の原因だって、仮説を提供する権利があるはすだ。
ところがグレイ巡査はヴェラを排除した。
そこでヴェラは決めた。役立たずの警察官の代わりに自分が事件の捜査をしようと。
早速、ヴェラは地元紙とティックトック、Xに死亡記事を出す。
これで犯人はティーハウスに来るはずだ。
ティーハウスにやって来た容疑者は4人。
リキ・ヘルワントという二十五歳の<バズフィールド>のレポーターとサナ・シンという犯罪ドキュメンタリーのポッドキャストをやっているという女性、殺されたマーシャルの双子の兄のオリヴァー、そしてマーシャルの妻のジュリア。
ヴェラは彼らに絶品料理を用意して、懐柔していく。
読み始めはヴェラおばさんの一日の描写なので、つまらなく思えるかもしれませんが、殺人が起きて、容疑者たちが集まり始めると、俄然面白くなりますので、しばし我慢を。
ヴェラのパワーは凄いです。彼女の強みは美味しい料理とお茶が作れることです。美味しい料理の前では、誰もが我を忘れますものね。
ヴェラは有無を言わせず、四人に料理を食べさせ、仲良くなり、殺人事件の調査を進めていきます。
ヴェラのパワーに屈した若者たちはこれからも彼女に引っ張られていくのでしょうね。
この本は昨年、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀ペイパーバック賞を受賞したそうです。
二作目は『Vera Wong's Guide to Snooping(on a Dead Man)』といって、今年の四月に刊行予定です。
息子にガールフレンドが出来、人生も順調でしたが、一回目の殺人事件捜査に味をしめたヴェラは、知り合った若い女性の行方不明の友だち探しをするみたいです。
ホント、お騒がせなヴェラです。
二作目も面白そうですね。
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